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生活と柿渋のお話

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染め生地

染め生地

山葡萄の籠の内布としてお送りした 柿渋染め生地です。 バッグ用に染めて 長年寝かせたものです。時々生地を百貨店催事でも販売 しますが先日は高額商品の麻暖簾を二枚 バッグ制作用にと買われたのには びっくりでした。

布一途の柿渋ばなし その四

布一途の柿渋ばなし その四

古くから暮らしと共に有る、柿渋ですが
かつては、米袋やセメント袋を染めて
板の間に敷物としたと、お客様からお聞きしました。

東北地方では
畳下に渋で染めた新聞紙を敷いたり、
寒い冬場の隙間塞ぎなど

季節 風土の違いで使われ方も
様々

画像は市販のクラフト紙を染めたものです。
自宅ギャラリーの襖隠しとして
もう何年も

布一途の柿渋ばなしその三

抗菌作用の有る、柿渋マスクをコロナ対策に作っていますが
先日の朝日新聞で興味深い記事を見つけました。
江戸時代の疫病対策に、柿渋染めマスクがすでに使われていたそうです。
布に針金で作ったフレームを付けて。

今でもお客様からタンスの中に、
柿渋染めの布袋を、

防虫除菌の為入れる
と、言うお話もお聞きした事も有ります。

布一途の柿渋ばなしその二

布一途の柿渋ばなしその二

全国の百貨店で、お客様からお聞きした
暮らしと柿渋にまつわるお話です。

数年前に松山の百貨店でのお客様の
おはなしです。
以前娘さんが 地元I銀行にお勤めの当時
硬貨を入れるのに
柿渋の布袋を使われていたそうです。
かつて柿渋染めの酒袋は一般的でしたが
意外な使われ方にびっくりでした。

酒袋と、言えば
私の住む丹波篠山はかつて
灘の酒蔵の杜氏を沢山送り出していました。

以前その関係者が、灘の

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