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ケガをする事で安全を知る

先日の鎌ヶ岳山行。

今、ローカルの低山歩きに夢中でして。
ご多分にもれず、未開ルートの「長石尾根~長石谷」をハイキングしてきました。

事前情報によると鎌ヶ岳へのルートの中では最もハードであるとの事。
ザレた細尾根あり、渡渉あり、ロープ要する急登ありと噂に違わぬアクティブぶりでした。

しかも梅雨入りした事で湿度がとても高く汗の量が尋常ではなく、雨上がりの為か沢が増水しており、濡れた岩場は常にスリップの危険をはらんでいました。
しかも鈴鹿山脈、夏の風物詩であるヒルも大量発生。

そんなコンディションの中、登りの長石尾根の弥一ヶ岳を少し過ぎたあたりでプチ滑落しました。

それほど派手なものではなく、少し右足をもっていかれた程度だったのですが露出した岩が点在しており、踏ん張った左足すねに岩が食い込んだのです。
その瞬間はさほど痛みはなかったのですが、皮膚が少し陥没しており思いのほか大量の流血だったので少しビビりました。

そのまま、坂の途中で左足を高い位置に上げ血をふき、消毒し絆創膏を貼りました。
その後、山頂で再度処置。ハイキング4年目にしてファーストエイドキットの重要性を体感。

下山の長石谷ルートは前述した通り沢沿いを下るルートの為、登りの長石尾根よりむしろ難易度は高く危険箇所が多くありました。

しかし、濡れた岩場はVIVOBAREFOOTのシューズのグリップ力が優秀だったのかスリップせずに渡渉でき、大量のヒルもこまめにヒルよけスプレーをふりかける事で回避。ノーダメージでクリアしました。
とはいえ、友人ハイカーは濡れた岩場でスリップし膝まで水没。
間もなくゴールというポイントで、かつケガこそなかったので問題なかったですがやはり難易度の高いルートである事が判明。

今回の山行で感じた事。良かった点と改善点。

まず良かった点は、先ほども書きましたがファーストエイドキットの重要性を体験できた事。
まさにタイトル通りですが、「ケガをする事で安全を知る」というのはあるかなーと。
痛みを知らない、安全すぎる、守られすぎている。それら過剰な保護は恐怖や危険の信号が鈍り結果大きなダメージにつながると思っていて。
再起不能にならない程度の事故、ケガ、失敗を繰り返す事で危機察知能力を獲得し、本当の意味の安全を知る事になるのではないか。


一方で下心としては“ネタ”になる、というのもあって。
やはり人生はいかに“ネタ”を多く持っているか。それも他人の話しではなく自分自身の体験からくる“ネタ”。
それがそのまま「資産」であり、自分という人間の生きた証、もう少しポップに言うと「キャラクター」を形成すると思っています。
あと、いかに冷静に狂っているか。底を見せないかも自分の中でテーマです。
人が喜ぶ所で喜ばず、人が嫌がる所で歓喜する。これ以上の狂気があるでしょうか。
多少の演出はありますが、それは本心でもあります。

あとはヒル被害が全くなかった事です。
これはかなり朗報でした。今まで避けてきた夏の低山という選択肢ができたので。

次に改善点です。
改善点はたくさんあります。改善点がたくさんある山行はとても良い山行だったと言えます。
改善点のない山行が悪いとは言いませんが、「改善点がある」イコール「挑戦している」なので。つまりそういうことです。

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