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【行政法】司法試験、予備試験

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#取消訴訟

司法試験予備試験 行政法 令和2年度

司法試験予備試験 行政法 令和2年度


問題A市では、A市開発事業の手続及び基準に関する条例(以下「条例」という。)が定められている。条例においては、都市計画法(以下「法」という。)第29条第1項に基づく開発許可が必要な開発事業を行おうとする事業者は、開発許可の申請に先立って市長と事前協議をしなければならず、また、開発事業の内容等について、周辺住民に対して説明会を開催するなどの措置を講じることとされている。なお、A市長は、地方自治法上

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司法試験予備試験 行政法 平成23年

司法試験予備試験 行政法 平成23年


問 題Aは、甲県乙町において、建築基準法に基づく建築確認を受けて、客室数20室の旅館(以下「本件施設」という。)を新築しようとしていたところ、乙町の担当者から、本件施設は乙町モーテル類似旅館規制条例(以下「本件条例」という。)にいうモーテル類似旅館に当たるので、本件条例第3条による乙町長の同意を得る必要があると指摘された。Aは、2011年1月19日、モーテル類似旅館の新築に対する同意を求める申請

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国家公務員採用総合職試験 法律区分専門試験 行政法

国家公務員採用総合職試験 法律区分専門試験 行政法


問 題次の事例について、以下の設問(1)~(3)について答えよ。

[事例]

A県に所在する一石沼は、冬場に多数の渡り鳥が飛来することで有名で、数年前にラムサール条約(注)登録湿地になった。地元では、渡り鳥の飛来地としてこの沼を将来世代に残そうと考えた有志が「一石沼を守る会」を結成し、ゴミ拾い、アクセス路の管理、観察会の実施等の活動を行っている。最近、同会は、特定非営利活動促進法に基づきA県知

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東京都職員採用試験 平成28年度 行政法

東京都職員採用試験 平成28年度 行政法

問 題
【問題】

A市は人口がそれほど多くはないものの、避暑地として全国的に有名であり、毎年7月から9月にかけては、市内のホテル、リゾート施設、別荘等に避暑目的で多くの人が訪れるため、A市の夏季における水道使用量は他の季節に比べるとはるかに大きい。A市内における水道の供給は、厚生労働大臣の認可を受けたA市が水道事業者として行っている(水道法(以下「法」という。)第3条第5項、第6条第1項、第2項

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大阪府職員採用試験 平成25年度 行政法

大阪府職員採用試験 平成25年度 行政法

問 題
Aは、甲県乙町において、甲県知事(以下「知事」という。)から、公衆浴場法 (以下「法」という。)第2条による許可(以下「本件許可」という。)を受けて、 公衆浴場であるP湯の営業を開始した。一方、Xは、本件許可が行われるまで、約 15年間、P湯の敷地から約240メートル離れた場所にあるQ湯を経営してきた が、最新の設備を備えたP湯の営業開始後、Q湯の利用者は激減した。法第2条第 3項に基づい

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司法試験予備試験 行政法 最判昭48.4.26

司法試験予備試験 行政法 最判昭48.4.26

問 題Aは、債権者からの差押えを回避するため、自己の所有する土地および家屋を、Xに無断でX名義に所有権を移転する旨の登記を行った。その後、Aは、借金の支払いに充てるため、X作成名義の売買契約書を偽造して当該土地および建物をBに売り渡した。
ところが、税務署長Yは、登記簿の記載の変化から、当該売買からの所得をXの譲渡所得と認定して、Xに対し課税処分を行った。これに対し、Xは何かの間違いであるとしてし

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