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登山のテーマパーク〜金剛山

大阪在住で登山を始めてて、ココに行ってないのはアレだから…と、今日、出かけたのが金剛山。話には聞いてましたが、子供の頃から全く行ったことが無い山だったので、事前に色々調べたら、色んなルートが有るとか。取り敢えず検索して一番メジャーなオフィシャルコースを回って来ました。

▪️2021/4/10(土)天候:晴れ
事前のリサーチで、南海がお得なチケットを販売してるという事だったので、それを利用する事に。早朝5時半起床。なんばに6:55到着。
3階の特急券窓口で金剛山ハイキングきっぷ購入(1740円)。南海高野線の往復、バスの往復、河内長野駅前のお店の割引クーポンがセットになってます。
直ぐに出る急行に飛び乗り一路、河内長野へ。

鉄ちゃんには嬉しい、昭和43年製6000系片開扉車!素敵っ!

河内長野駅前は写真で撮ると結構な都会ぽく写りますが、いざバスに乗って、南海、近鉄のガードをくぐって裏に回ると普通に山間の田舎w
さて、7:45発の金剛ロープウェイ前行バスは、結構な混雑。殆どがザック背負った登山客で、同じ金剛登山口バス停でみんな降りました。バス停前の駐車場も結構な数のクルマが止まってます。トイレを済ませ、いざ出発。お?!

クルマの一台から可愛いワンちゃん。ご主人様と一緒に登山するといいますワン。

看板に従い坂を登り、豆腐屋の角を右折する形で登山道がスタート。午前8:24。

▪️千早本道ルート

暫く登ると、木の階段がスタート。目の前にはつづら折れの階段が見えます。うわぁ。
結局、山頂まで、ほぼ階段続きでした。
階段って苦手。
初心者なので、歩幅を狭く歩いてるんですが、階段となると否応無くその幅で上がるしか無く、中途半端に広いので大変です。
熊野古道のように地道だと、時折、石組みの階段とか木の根とかあっても不規則な分、自分のペースでルートを選べるので幾分楽に登れるんですよね。

8:55、五合目。急な階段区間が一旦終わり平坦な広場。トイレも有ります。小休止。

トイレの向かいには、何故かウルトラマンとバルタン星人が。


平坦路もあっという間に終わり、階段再開。
しかし、まだ朝早いのに、上から下りて来る人の多いこと。何時から登ってはるんやろ?
「おはようございます〜」の連続です。
登山のマナーですけど、中には無視するおっちゃんも。コレだけ人が多いと色んな人種が居るのが分かります。

渋い石碑を通過したら、空が広くなって周辺の山も見えて来ました。

午前9:33、9合目。分岐が。「楽な道」と「近道」。ガイドマップでは、右ルートの方はブナ林が綺麗と書いてましたから、前日は右を取るつもりでしたが、苦手な階段責めに疲労著しかったので、悩む間も無く左へw
5分ほど緩やかな登りを進んだら、早くも頂上間近。

午前9:38登頂〜。1時間15分で登っちゃいました。ガイドマップでは1時間半と書いてたので結構速いペースでした。そりゃ疲れる筈だわ。

▪️金剛山頂一帯

登り切って右手、賑わってる広場には、モンベル製品も販売してる茶店やトイレ、喫煙所など有ります。そんな建物の一つがコレ。

スタンプ窓口。金剛山は登頂回数を稼ぐ人が多いそうで、登るたびにカードにスタンプを押してもらうとか。キョロキョロしてたら窓口のおっちゃんが教えてくれました。左手の、お守りなどを販売している神社の窓口で600円で発行出来るそうなので、リピートするかは別として記念に購入しました。バッジもセットです。

回数を重ねるとバッジの色が変わるんですね。
そうやって回数稼いだ人。いっぱい居ます。

広場の一角に掲示板が有って、おびただしいw数の名前!200回位じゃ自慢は出来ないって事らしいですわ。
スタンプ窓口の反対側、少しだけ坂を上がると、また多くの人が集まっています。

山頂の展望広場(国見城跡)。山麓のPL塔が白く目立っていますが、大阪平野が一望出来ます。先週の和泉葛城山と、見える角度が違う!さすが大阪府最高峰だけ有ります。大阪じゅうを見下ろす爽快さよ!すっかり延々続いた階段への恨めしさを忘れました。
さて、売店を挟んだ反対側はお寺が有ります。

何処の山も神様仏様が絡みます。どの山も登ってみれば、畏敬の念を抱いたいにしえ人の気持ちも解ります。ちゃんと参拝しました。


お寺の右手、鳥居が有ります。この先、坂を登ると葛木神社が有ります。ココが本当の頂上だそうで標高が1125m。なので、そちらへ向かいます。午前9:58。

ココを登ったら左折。

両側に並ぶ灯籠が映えます。

すぐに現れるのが夫婦杉。
夫婦過ぎ!仲良く寄り添っています。
この先すぐ、左手の坂をあがると葛木神社。
参拝。。。


神社の急な石段を下りて左へ。
縦走路=ダイヤモンドトレイルと合流、緩やかに下ります。

奈良・和歌山側の風景が眺められます。
下り坂の向こうに鳥居が見えて来ました。

振り返って一枚。こちらの方が葛木神社の一の鳥居らしいですね。鳥居の向かいに道標。

右の道、紀見峠を目指して下ります。
さっき上がってきた本道に比べて道幅も広く、登りも歩きやすそう。

山崩れ跡で奈良・和歌山側の景色が綺麗に見えました。その先が「府民の森 ちはや園地」。

山の中に異様な人工物w 四角い展望台です。
午前10:25。

三階建てなだけ有ります。大阪側も奈良・和歌山側も一望出来ました。写真右側が泉州方面。海の真正面に関空。その左手、山の正面が先週登った和泉葛城山です。金剛山から、結構アップダウン有りますね。なかなかあそこ迄縦走は無理そう。
展望台から直ぐ、ログハウスが見えてきます。
ちはや園地のセンターの建物のようです。ちょっと早いですがお昼にしようと、スタッフさんに聞いたら、広場に有る大屋根広場ならバーナーを使えるとのこと。

モンベルのクッカーとイワタニのバーナーで山上クッキングデビューですw といっても、袋麺の醤油ラーメンですが。一応、前夜に下ごしらえした玉葱、しめじ、ソーセージを加えてみました。美味〜。
湯を沸かし始めたら、どんどん大屋根広場に人がやってきました。皆さん、バーナーが使える場所が限られてる事をよくご存知なようですね。金剛山レギュラー陣には常識なのかも?

お腹いっぱい(スープを捨てられないから全部飲んだからですw)の中、下りウォーク再開。午前11:07。

▪️伏見峠ルート

何の木か?分かりませんが、素敵な木々が両側に。このフラットな区間もすぐ終わり。エグい急坂が続きます。それも真っ直ぐ。ひと言で言うなら「直滑降」w 下りだから良いですが、下から登る時、この角度で真っ直ぐだとウンザリしそうです。

写真では角度、分かりません。エグいんですw
後でガイドマップを見たら「念仏坂」と呼ぶそうで。念仏でも唱えないと上がり切れなさそうですわ、こりゃ。
大きく右にカーブすると幾分傾斜が緩くなりますが、引き続き急な下り。しかし、沢のせせらぎが心地良い杉林の中の道です。

時折、滝も見えます。1枚目の写真、よーく上の方を見ると人の姿が。
沢登りのルートが分岐してるんですよね。
他にも道標の無い分岐が数ヵ所有り、下りてきた人、登って行く人がいらっしゃいます。
ガイドマップには載って無いので、オフィシャルじゃ無いみたいですが、こういう枝分かれするルートが金剛山には色々有るそうです。

そうこうしてる内に、急に目の前にクルマの姿が見えてきて、広いアスファルト道に呆気なく出ました。午前11:49。まだ昼前!


ちはや園地を出て45分で到着w
いや、出発点よりずっと上の金剛ロープウェイ前バス停&駐車場です。折角時間も早いので、バス道を登山口バス停まで下る事にしました。
人気の山なので、バス道沿いには駐車場があちこちに有ります。暫く行くと、谷の川を段々畑のようにコンクリで仕切った建造物が見えて来ました。先の方の駐車場に看板が「釣り客用無料駐車場。登山客は1万円」www
そう。鱒釣り場だそう。
川の流れを利用して、釣り堀状にしてある訳です。何棟も建物が有るので、幾つかの業者が上流から下流へと並んでいるみたいです。
お客も結構居ます。
知らないスポットで週末レジャーを楽しむ人って、多いんですねー。ココ数ヶ月で登山を知りましたが、他の趣味の世界でも、色んな楽しみ、アクティビティが有るんでしょうね。
そういえば、バス道を歩いてると、多くのチャリダーがロードバイクで颯爽と下って行きましたね。
車道の脇を歩く事20分、今朝スタートした登山口バス停に到着。朝にチラッと見かけたお店「もぐらの寝床」さんで、バスまでの時間、珈琲を頂きました。

店の外にピザ窯を見つけてたので、注文しようと思いましたが、手作りなので数人待ちでも30分以上掛かるとの事。ピザは諦めました。
お昼12:51のバスで山を下りました。

しかし、標高1100m以上ある山なのに、登って下って、昼前で完了するとは意外でした。
そりゃ気軽に登ってスタンプ個数を稼ぐというのも分かります。色んなルートを登れますから、初心者から上級者まで楽しめるし、今は運休中ですが、ロープウェイを使えば、登山無理〜な家族連れまで山の上で遊べる懐の深さまで有る。正に「登山のテーマパーク」それが金剛山なんですね。

まさか一切筋肉痛にならずに大阪最高峰に登れるとは思いませんでした。

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