【17歳 11月のアオハルⅡ】
「来月、寮でて引っ越すから」
と聞いたのは、付き合い始めて数日後だった。
いつものように話してた外庭駐車場ではなく、静まりかえった総合ロビーの長椅子だった。
道路挟んだ寮から遠く遠くなるイメージだった。
『夜勤はいいけど、中勤なんて終わるの夜中じゃん。あぶねーべ。』
夜中の丑三つ時に勤務が終わる中勤で思い出した。
と言うか、表のドアが閉まって使えるのが夜は従業員用の出入り口で、直ぐそばの階段で地下に降りれば霊安室があるのを知っていた。
普通に外部の人間が聞いたら怖いんですけど