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UADのプラグイン手がかりまとめ

UADのプラグインの手がかりまとめ

Universal Audio UAD のプラグインバンドルを買ったけど、全然手がかりがなかったのでChatGPTに聞いてみたものをまとめました。あと公式から機械翻訳も。
あってるかわからないけど、それぞれ手がかりがない人や情報収集めんどくさい人向けに。あってないとか、こう使えるとかあればコメントください。

Notionでも公開したのでコメントあればください。なんかいい感じに編集してくださる方も募集(笑

Notionのリンク

Channel Strip系

Avalon VT-737 Channel Strip

Avalon VT-737は、プロのオーディオ・レコーディング業界で高く評価されているチャンネル・ストリップです。その特徴は、真空管による温かみのあるサウンド、高品質なプリアンプ、コンプレッサー、イコライザーを一つのユニットに統合している点にあります。以下、Avalon VT-737の主な特徴を詳しく説明します。

  1. 真空管プリアンプ: Avalon VT-737のプリアンプは真空管を使用しており、温かみのあるリッチなサウンドを提供します。これにより、ボーカルや楽器の録音に深みと存在感を加えることができます。

  2. 光学式コンプレッサー: 光学式コンプレッサーは、音楽的でスムーズな圧縮を提供し、ダイナミクスを自然にコントロールします。これにより、過度に圧縮された感じがなく、生演奏に近いナチュラルなサウンドを実現します。

  3. 4バンドEQ: 高性能な4バンドイコライザーは、サウンドの調整と形成に幅広い柔軟性を提供します。低域、中低域、中高域、高域の各バンドを独立して調整でき、細かいサウンドメイキングが可能です。

  4. 高品質なコンポーネント: Avalon VT-737は、高品質なコンポーネントと手作業による組み立てで知られており、耐久性と信頼性が非常に高いです。そのため、長期にわたって一貫した性能を提供します。

  5. 多様な入出力オプション: マイク入力、ライン入力、DI入力を含む多様な入力オプションを提供し、様々な音源との互換性があります。また、高品質なアウトプットセクションにより、録音したサウンドの品質を保ちながら様々な出力デバイスに接続することが可能です。

  6. ユーザーフレンドリーなインターフェース: インターフェースは直感的で使いやすく、プロのエンジニアから初心者まで幅広く対応しています。各機能の調整は、フロントパネルのノブやスイッチで簡単に行えます。

Avalon VT-737は、スタジオ品質のレコーディングを求める音楽プロデューサーやエンジニアにとって、その豊かなサウンドと多機能性で非常に魅力的なオプションです。
Avalon VT-737は非常に汎用性が高く、多様な音楽ジャンルや楽器に適しています。特に以下のような用途においてその性能を発揮します。

  • ボーカル: 温かみのあるサウンドは、あらゆるジャンルのボーカル録音に適しており、声に深みと豊かさを加えます。

  • アコースティック楽器: ギターやピアノなどのアコースティック楽器の録音において、自然で豊かなサウンドを提供します。

  • ジャズやクラシック: これらのジャンルでは、楽器の自然な響きやニュアンスが重要になるため、VT-737の提供する暖かく透明感のあるサウンドが好まれます。

  • R&Bやソウル: 暖かみのあるサウンドが、このジャンル特有の滑らかで表現力豊かなボーカルや楽器のサウンドにフィットします。

Century Tube Channel Strip

Century Tube Channel Stripは、Universal Audioによって製造されている、真空管プリアンプを搭載したチャンネルストリップです。このデバイスは、シンプルで直感的な操作性を備えながらも、レコーディングチェーンに温かみと音楽的な質感を追加することができるように設計されています。Century Tube Channel Stripは、特にプロジェクトスタジオやホームスタジオのユーザーをターゲットにしており、手頃な価格でありながらプロフェッショナルなサウンドクオリティを提供します。

主な特徴

  • 真空管プリアンプ: Century Tube Channel Stripの核となるのは、その真空管プリアンプです。このプリアンプは、レコーディングに温かみと豊かなハーモニクスを追加し、特にボーカルや楽器の録音に深みと存在感を与えます。

  • シンプルな操作性: ユーザーが直感的に操作できるようにデザインされており、ゲイン調整、トーンコントロール、レベルメータリングなど、基本的な機能に焦点を当てています。このシンプルさが、迅速なセットアップと調整を可能にし、クリエイティブな作業に集中できるようにしています。

  • 低ノイズ設計: Century Tube Channel Stripは、その低ノイズ設計でも知られています。これにより、高品質な録音が可能となり、特に静かな音源や微細なディテールを捉えたい場合に有利です。

  • 汎用性の高いトーンコントロール: 単純ながらも効果的なトーンコントロールを備えており、録音に必要なサウンドの調整が可能です。このトーンコントロールは、音源を自然に聞こえさせつつも、必要に応じて強調や抑制を行うことができます。

向いている音楽ジャンルや楽器

Century Tube Channel Stripは、その汎用性と音質の良さから、幅広い音楽ジャンルや楽器に適しています。特に以下の用途でその性能を発揮します。

  • ボーカル録音: 温かみのあるサウンドが、ボーカルに深みと表現力を加えます。

  • アコースティック楽器: ギターやピアノ、弦楽器などのアコースティック楽器の録音において、自然で豊かなサウンドを提供します。

  • 電子楽器: シンセサイザーや電子ドラムなど、電子楽器の録音においても、暖かさやアナログ感を加えることができます。

このように、Century Tube Channel Stripはそのシンプルさと音質の良さで、多様な録音ニーズに応えることができるデバイスです。

API Vision Channel Strip

API Vision Channel Stripは、API(Automated Processes, Inc.)によって製造されている、プロフェッショナル向けのアナログコンソールチャンネルストリップです。APIはそのパンチのあるサウンドと透明感で知られており、多くのヒットレコードの制作に使用されてきました。Vision Channel Stripは、APIのコンソール技術の粋を集めた製品で、特にそのダイナミックレンジの広さと音楽的なサウンドが特徴です。

主な特徴

  • 212Lプリアンプ: APIの伝統的な212Lマイクプリアンプを搭載しており、高いヘッドルームと低ノイズ、そして独特の温かみを持ったサウンドを提供します。このプリアンプは、力強くてパンチのある音を生成し、特にドラムやギターなどのダイナミックレンジの広い楽器に適しています。

  • 550Lイコライザー: APIのクラシックな550L 4バンドEQを搭載しており、柔軟なサウンドシェーピングが可能です。このEQは、非常に音楽的であり、滑らかな調整が可能で、ジャンルを問わず多くの音源にマッチします。

  • 527コンプレッサー: 527コンプレッサーは、透明感のある圧縮と優れたダイナミックコントロールを提供します。このコンプレッサーは、細かいニュアンスを捉えつつも、必要に応じて強力な圧縮を行うことができます。

  • APIのトランスフォーマー: APIの伝統的な出力トランスフォーマーを使用しており、サウンドにキャラクターとパンチを加えます。これにより、録音に迫力と存在感がもたらされます。

  • フレキシブルな入力&出力オプション: マイク、ライン、そしてDI入力に対応しており、様々な音源の録音に対応します。また、多様な出力オプションにより、さまざまな録音環境やミキシングのニーズに応えます。

向いている音楽ジャンルや楽器

API Vision Channel Stripは、その汎用性とダイナミックなサウンドのため、ほぼ全ての音楽ジャンルや楽器に適しています。特に以下のような用途でその性能を発揮します。

  • ドラム録音: パンチのあるサウンドは、ドラムキットの録音に最適です。

  • ギター録音: 清潔で力強いギターサウンドを生み出します。

  • ボーカル録音: 温かみのあるプリアンプと音楽的なEQは、ボーカルトラックに深みと明瞭さをもたらします。

  • アコースティック楽器: クリアで自然なサウンドが、アコースティック楽器の録音に理想的です。

API Vision Channel Stripは、その豊かな機能性と音質の良さで、スタジオのあらゆる録音ニーズに応えることができる優れたチャンネルストリップです。

Manley VOXBOX channel Strip

Manley VOXBOX Channel Stripは、高品質なプロフェッショナルオーディオ機器で知られるManley Labsによって製造されています。VOXBOXは特にボーカル録音用に設計されていますが、その汎用性と音質の良さから、多様な楽器録音にも適しています。このチャンネルストリップは、マニュアルによる細やかな調整が可能で、音源に温かみと豊かな質感を加えることができます。

主な特徴

  • Class A真空管プリアンプ: VOXBOXに搭載されている真空管プリアンプは、非常に高いヘッドルームと低ノイズ性能を持ち合わせており、温かみのあるクリアなサウンドを提供します。このプリアンプはボーカルだけでなく、さまざまな楽器の録音にも理想的です。

  • オプトカプラーベースのコンプレッサー: VOXBOXのコンプレッサーは、非常に滑らかで自然な圧縮を実現します。このコンプレッサーは、特にボーカルのダイナミクスを細やかにコントロールするのに適しており、演奏の表情を失わせることなく処理を行います。

  • PultecスタイルのEQ: 搭載されているEQは、伝説的なPultec EQを彷彿とさせる音楽的な調整が可能で、特にボーカルトラックに豊かさと存在感を加えるのに適しています。低域のブーストとアッテネーションが同時に行えるなど、非常に柔軟な操作が可能です。

  • ディエッサー/リミッター: VOXBOXには、高品質なディエッサーとリミッターが組み込まれており、過度なエッセス音の制御や音量のピークを抑えることができます。これにより、プロフェッショナルなボーカルトラックの仕上がりを実現します。

  • ユーザーフレンドリーなインターフェース: Manley VOXBOXは、直感的なコントロールと読みやすいメータリングを備えており、細やかな調整が容易に行えます。

向いている音楽ジャンルや楽器

Manley VOXBOXはその名の通り、主にボーカル録音に特化して設計されていますが、その高品質なプリアンプとコンプレッサー、EQ、ディエッサー/リミッターの組み合わせは、幅広い楽器の録音にも適しています。以下のような用途でその性能を発揮します。

  • ボーカル: 温かみのあるサウンドと細やかなダイナミックコントロールが、あらゆるジャンルのボーカル録音に理想的です。

  • アコースティック楽器: ギターやピアノ、弦楽器などのアコースティック楽器に対して、自然で豊かなサウンドを提供します。

  • 打楽器: ドラムやパーカッションの録音にも適しており、パンチのあるサウンドとダイナミックレンジの広さを活かすことができます。

Manley VOXBOXは、その多機能性と音質の良さで、プロフェッショナルスタジオのみならず、ホームスタジオでも高く評価されています。

使い分け

Avalon VT-737、Century Tube Channel Strip、API Vision Channel Strip、Manley VOXBOX Channel Stripはそれぞれに独自の特性を持つプロフェッショナル用のチャンネルストリップです。これらを使い分けることで、様々な音源や音楽ジャンルに合わせた最適な録音やミキシングを行うことができます。以下に、それぞれの特徴と適した用途をまとめます。

Avalon VT-737 Channel Strip

  • 特徴: 温かみのあるサウンド、透明感、音楽的な質感を持つ。真空管プリアンプ、光学式コンプレッサー、4バンドEQを搭載。

  • 適した用途: ボーカル録音、アコースティック楽器、ジャズやクラシックなど、豊かで滑らかなサウンドを求める場合に最適。

Century Tube Channel Strip

  • 特徴: 手頃な価格でありながら、真空管の温かみと音楽的な質感を提供。シンプルで直感的な操作性が特徴。

  • 適した用途: プロジェクトスタジオやホームスタジオでの使用に適しており、ボーカルやアコースティック楽器、電子楽器の録音に優れています。

API Vision Channel Strip

  • 特徴: パンチのあるサウンドと透明感、212Lプリアンプ、550Lイコライザー、527コンプレッサーを搭載。ダイナミックレンジが広く、音楽的なサウンドを提供。

  • 適した用途: ドラムやギターなどのダイナミックレンジが広い楽器、ボーカル、アコースティック楽器に適しています。パンチのあるサウンドが求められるジャンルに最適。

Manley VOXBOX Channel Strip

  • 特徴: 特にボーカル録音に特化して設計された高品質なチャンネルストリップ。Class A真空管プリアンプ、オプトカプラーベースのコンプレッサー、PultecスタイルのEQ、ディエッサー/リミッターを搭載。

  • 適した用途: あらゆるジャンルのボーカル録音に理想的。また、アコースティック楽器や打楽器の録音にも適しており、温かみのあるサウンドと細やかなダイナミックコントロールが特徴。

使い分けのポイント

  • ボーカル録音: Manley VOXBOXやAvalon VT-737が特に適しています。豊かで温かみのあるサウンドが求められる場合に最適です。

  • ダイナミックな楽器: ドラムやギターなどは、API Vision Channel Stripのパンチのあるサウンドが適しています。

  • アコースティック楽器: Avalon VT-737やCentury Tube Channel Stripが提供する自然で温かみのあるサウンドが、ピアノやアコースティックギターなどの録音に合います。

  • プロジェクト/ホームスタジオ: 予算やスペースに制限がある場合は、Century Tube Channel Stripのようなコストパフォーマンスに優れたチャンネルストリップが適しています。

これらのチャンネルストリップは、それぞれが独自の音質と機能を持っており、録音やミキシングのニーズに応じて選択することで、より良いサウンドを実現することができます。

EQ系

Pultec MEQ-5 EQ

Pultec MEQ-5 EQは、中域にフォーカスしたクラシックなパッシブイコライザーです。Pultec EQシリーズの一部であり、特にその独特の温かみのあるサウンドと音楽的なEQカーブで知られています。MEQ-5は、主に中域(Midrange Equalizerの略)の調整に特化しており、低域と高域の調整機能は持っていませんが、その中域の調整能力は非常に高く評価されています。

特徴

  • 中域特化設計: MEQ-5は、300Hzから5kHzの範囲にわたる中域のブーストやカットを行うことができます。この範囲は、多くの楽器やボーカルの重要な音色を形成する部分であるため、MEQ-5は音楽制作において非常に重要なツールとなります。

  • 3バンドEQ: 低中域(Low-Mid)、中域(Mid)、高中域(High-Mid)の3つの周波数バンドで構成されています。それぞれのバンドはブーストまたはカットが可能で、非常に音楽的な調整が行えます。

  • パッシブ設計: MEQ-5はパッシブEQであり、真空管アンプによってメイクアップゲインが提供されます。このパッシブ設計が、温かみのあるサウンドと豊かなハーモニクスを生み出します。

  • 音楽的なサウンド: Pultec EQは、特にその音楽的で自然なEQカーブで高く評価されています。MEQ-5は中域の調整を行いながらも、サウンドを自然に保ち、楽器やボーカルをミックス内で際立たせることができます。

用途

MEQ-5は、ボーカルや楽器の中域を際立たせたい時、または中域の不要な周波数を取り除きたい時に特に有用です。例えば、ボーカルの明瞭さを増すために中域をブーストしたり、ギターやキーボードの特定の周波数帯を調整してミックスでのバランスを取るために使用されます。
その独特のサウンドと調整能力により、MEQ-5はスタジオでのレコーディング、ミキシング、マスタリングにおいて、今日でも多くのプロフェッショナルに愛用されています。その使用感と結果は、デジタルEQでは真似のできない、独特の温かみと音楽性を提供します。

Pultec HLF-3C

Pultec HLF-3C EQは、高品質なパッシブフィルター設計のイコライザーで、主に低域と高域のカット(ローカットおよびハイカット)に特化しています。このイコライザーは、不要な低域や高域のノイズを除去することで、録音をクリーンアップし、ミックス内での楽器の配置を改善するために使用されます。HLF-3Cは、そのシンプルながら効果的な操作性と、音楽制作における柔軟性で知られています。

特徴

  • シンプルな操作性: HLF-3Cは非常にシンプルな操作性を持っており、低域カットと高域カットのみをコントロールするためのノブがあります。このシンプルさが、迅速かつ効果的なサウンド調整を可能にします。

  • パッシブフィルター設計: このEQはパッシブフィルターを使用しており、サウンドに温かみとマイルドな質感を加えることができます。パッシブフィルターは信号を自然に処理するため、音質が柔らかく滑らかになります。

  • 高品質なコンポーネント: Pultec製品と同様、HLF-3Cも高品質なコンポーネントを使用して製造されており、耐久性と信頼性の高さが特徴です。このため、プロフェッショナルなスタジオ環境でも長期間にわたって使用することができます。

  • フレキシブルなカットオプション: 低域カットと高域カットは、音楽制作における多様な要求に応えるために、幅広い周波数範囲で調整することが可能です。これにより、特定の周波数帯を効果的に抑えることができ、よりクリアで定義のあるサウンドを実現します。

用途

HLF-3Cは、不要な低域や高域の成分を取り除くために特に有効です。例えば、ミックス内でのボーカルや楽器の明瞭さを高めたい場合や、録音に含まれるルームノイズやハムノイズなどの不要な低域成分を除去したい場合に使用されます。また、楽曲のマスタリングフェーズで全体的なサウンドのバランスを整えるためにも利用されます。
HLF-3Cは、そのシンプルさと音質の良さで、レコーディング、ミキシング、マスタリングの各段階で幅広く活用されています。特にアナログ感のある温かみとマイルドなサウンドを好むエンジニアやプロデューサーにとって、重要なツールの一つです。

Pultec EQP-1A

Pultec EQP-1Aは、オーディオプロダクション業界で伝説的なステータスを持つ、パッシブイコライザーです。1940年代後半に初めて登場して以来、その独特の音質と操作性で、多くのエンジニアやプロデューサーから愛され続けています。EQP-1Aは、特にその温かみのあるサウンド、滑らかなトップエンド、そして力強いローエンドで知られています。

特徴

  • ローエンドとハイエンドの同時ブースト/カット: EQP-1Aの最もユニークな特徴は、低域と高域で同時にブーストとアッテネーション(減衰)を行う能力です。これにより、サウンドに豊かな質感と深みを加えることができ、特にミックスに「空気感」をもたらすことで知られています。

  • パッシブEQ回路: EQP-1Aはパッシブイコライザーであり、出力段に真空管アンプを使用しています。このパッシブ設計が、温かみのあるサウンドと豊かなハーモニクスを生み出します。

  • 選択可能な周波数範囲: ローエンドでは、20Hzから100Hzの範囲で選択可能な周波数でブーストやカットが行えます。ハイエンドでは、3kHzから16kHzの範囲で、プレゼンスやエア感を調整することが可能です。

  • プログラム依存型帯域: EQP-1Aの処理は、入力される音源によって異なる効果をもたらします。この「プログラム依存型」の特性が、非常に音楽的で自然なEQ処理を可能にします。

用途

EQP-1Aは、その特性から、非常に幅広い用途で使用されます。特に以下のような場面でその能力を発揮します。

  • ボーカルトラック: ボーカルに温かみとプレゼンスを加えるために使用され、ボーカルをミックスの中で際立たせます。

  • キックドラムとベース: ローエンドのブーストが、キックドラムやベースギターに深みとパンチを提供します。

  • マスタリング: 全体的なミックスにエア感を加えるために使用され、楽曲全体に広がりと明瞭さをもたらします。

  • 楽器トラック: ギターやピアノ、ストリングスなど、様々な楽器のトーンを形成するのに使われます。

EQP-1Aは、その音質の良さと特徴的な操作性で、現在でも多くのスタジオで重宝されているクラシックなイコライザーです。デジタルプラグインでもこのイコライザーをエミュレートしたものが多数存在し、そのサウンドは現代のプロダクションでも広く利用されています。

Manley Massive Passive MST

Manley Massive Passiveは、高品質なプロフェッショナルオーディオ機器で知られるManley Labsによって製造された、パッシブタイプのチューブイコライザーです。この装置は、その名の通り「大規模」で「受動的」な設計を特徴とし、マスタリングスタジオやミキシングセッションでの使用を目的としています。Massive Passiveは、非常に音楽的で滑らかなEQ調整が可能で、深く温かみのあるサウンドを提供します。

特徴

  • パッシブEQ設計: Massive Passiveは、パッシブコンポーネント(コイルとコンデンサ)を使用したイコライザーで、真空管でゲインを補正します。このパッシブ設計が、透明感のあるサウンドと豊かなハーモニクスを生み出します。

  • 4バンドEQ: 各バンドは独立しており、シェルフまたはベルカーブでの操作が可能です。これにより、非常に柔軟なサウンドシェーピングが実現します。

  • オーバーラップする周波数範囲: Massive Passiveの各バンドは、広範囲にわたる周波数をカバーし、相互にオーバーラップする設計になっています。これにより、非常に精密で音楽的なEQ調整が可能になります。

  • マスタリングバージョン: MST (Massive Passive Stereo Tube Equalizer) バージョンは、特にマスタリング用途に最適化されており、より高精度なコントロールとデチャブルステップスイッチを備えています。これにより、微妙な調整が可能で、左右チャンネルの一致を保ちやすくなります。

  • 高品質な構成: Manley Massive Passiveは、高品質なコンポーネントと手作業による組み立てで知られており、耐久性と信頼性の高さが特徴です。

用途

  • マスタリング: Massive Passiveは、その滑らかで音楽的なサウンドシェーピング能力により、マスタリングプロセスで広く使用されています。全体のトーンバランスの調整、細かな周波数の修正、サウンドの「完成」を高めるために利用されます。

  • ミキシング: トラックやバスに対する広範囲の調整にも適しており、特にボーカル、ドラム、ストリングスなどのキートラックのトーンシェーピングに有効です。

  • サウンドデザイン: そのユニークなサウンド特性により、サウンドデザインやクリエイティブな音源加工にも使用されることがあります。

Manley Massive Passiveは、その高い柔軟性と音質の良さで、プロフェッショナルオーディオ業界における標準的なツールとなっており、多くのエンジニアやプロデューサーにとって、手放せない存在です。

Manley Massive Passive EQ

Manley Massive Passive EQは、高品質なパッシブイコライザーで、その独特の温かみのあるサウンド、滑らかで音楽的なEQ調整が特徴です。このイコライザーは、マスタリングスタジオからミックスダウン、トラックレベルの処理まで、幅広い用途で使われています。Manley Labsによって設計されたMassive Passiveは、オーディオプロフェッショナルの間で非常に高い評価を受けています。

特徴

  • パッシブEQ設計: 真空管を使用したメイクアップゲインと組み合わせたパッシブコンポーネント(コイルとコンデンサー)によるEQセクションを特徴としています。このパッシブ設計により、サウンドに温かみと豊かなハーモニクスがもたらされます。

  • 4バンドEQ: 4つの独立したEQバンドを持ち、それぞれがシェルフまたはベルカーブのカーブでブーストやカットが可能です。バンドはオーバーラップする周波数範囲を持ち、非常に精密なサウンドシェーピングが行えます。

  • 可変帯域: 各バンドは広範囲の周波数に対応しており、特にミックスやマスタリングで必要とされる細かな調整が可能です。

  • マスタリングに最適: Manley Massive Passiveは、マスタリングバージョン(Massive Passive Mastering Version)もあり、より正確な調整が必要なマスタリングプロセスに特に適しています。このバージョンでは、ステップ式のスイッチを使用して細かな調整が可能です。

  • 音楽的なサウンド: Massive Passiveは、その音楽的なサウンドシェーピング能力で知られており、サウンドに深みと空間を加えることができます。特にミックスやマスタリングで「空気感」を加えたいときに効果的です。

用途

Massive Passive EQは、マスタリング、ミックスダウン、トラックレベルの処理など、オーディオプロダクションのあらゆる段階で非常に有用です。ボーカル、ドラム、ギター、キーボードなど、さまざまな楽器のサウンドを改善するために使用されます。また、全体的なミックスに深みやクリアさを加えたり、特定の周波数帯を調整して楽曲全体のバランスを整えるためにも使用されます。
その豊かなサウンド特性と柔軟性により、Manley Massive Passive EQは多くのプロフェッショナルにとって、重要なツールとなっています。

Hitsville EQ Mastering

Hitsville EQ

Hitsville EQ Collectionは、伝説的なモータウン・サウンドを形作ったカスタムメイドのグラフィック・イコライザーのソウルフルなトーンを提供します。
Universal Audioだけが提供するHitsville EQ Collectionは、The SupremesからStevie Wonder、The Jackson 5までが使用した秘伝のEQの豊かなサウンドをあなたのトラックに提供します。

Manley Tube Preamp

Manleyの真空管マイク・プリアンプはモダン・クラシックであり、通過する信号に紛れもない明瞭さとディテールを加えます。今、シンプルなプラグインで、ハーモニックで "生きた "クラスAサウンドを簡単に得ることができます。

Compressor系

TETRONIX LAシリーズ

Universal Audio (UA) のLAシリーズのコンプレッサープラグインは、オーディオプロダクションにおいて非常に人気があり、それぞれが独自の音質特性を持っています。これらのプラグインは、オリジナルのハードウェアユニットを忠実にエミュレートしており、それぞれが異なる種類の音楽や音源に適しています。

LA-2A Classic Leveler Collection

  • LA-2A Tube: このプラグインは、オリジナルのLA-2Aの最も初期のバージョンのサウンドを再現しています。典型的な真空管の温かみと滑らかな圧縮を提供し、ボーカルやベースなどのダイナミクスを自然に扱いたい場合に適しています。

  • LA-2A Silver: 「Silver」バージョンは、初期モデルよりも少し進化したデザインをエミュレートしており、より明瞭でプレゼンスのあるサウンドを提供します。攻撃的なギターやドラムループに適しています。

  • LA-2A Gray: 「Gray」バージョンは、LA-2Aシリーズの中間期のモデルを基にしています。Silverよりも少し柔らかい圧縮を提供し、ボーカルやストリングスなどの滑らかなサウンドを好む場合に適しています。

LA-3A Audio Leveler

  • LA-3A: LA-3Aは、固体トランジスタベースの回路を使用したコンプレッサーで、LA-2Aとは異なるタイプの圧縮を提供します。LA-3Aは、その即時的な応答性と固体トランジスタのクリアさで知られており、ギターやキーボード、ドラムのオーバーヘッドなどに適しています。

LA-2

  • LA-2: このモデルについては、Universal Audioのプロダクトラインナップにおいて直接的な対応製品はなく、上記の「LA-2A Tube」と混同されている可能性があります。LA-2A Classic Leveler Collection内のモデルが、LA-2に関連する特性やサウンドを提供します。

使い分け

  • ボーカル: LA-2A TubeやLA-2A Grayは、ボーカルに温かみと滑らかさを加えるために適しています。プレゼンスを強調したい場合はLA-2A Silverを選ぶと良いでしょう。

  • ギター: クリアで攻撃的なサウンドが求められる場合はLA-3Aを、温かみのあるサウンドが好まれる場合はLA-2Aシリーズを選ぶと良いでしょう。

  • ドラム: ドラムバスやスネアにはLA-2Aシリーズを使用して太く、温かいサウンドを出すことができます。オーバーヘッドやルームマイクにはLA-3Aを使用して透明感とパンチを出すことができます。

  • その他楽器: ベースにはLA-2A Tubeを使用して温かみのあるサウンドを、キーボードやストリングスにはLA-2A GrayやSilverを使用して滑らかさと明瞭さをそれぞれ加えることができます。

これらのLAシリーズのプラグインは、それぞれが独自の音質と特性を持っており、音源や音楽のジャンル、そして求められるサウンドの質感に応じて選択することで、理想的な音楽制作が行えます。

Fairchild 660 / 670 compressor

Fairchild 670と660は、オーディオエンジニアリングの歴史において伝説的なステータスを持つ、クラシックな真空管リミッター/コンプレッサーです。これらのユニットは、1950年代に設計され、その独特の音質と圧縮特性で、今日まで高い評価を受け続けています。Universal Audioなどの企業によってプラグイン形式で忠実にエミュレートされており、デジタルオーディオワークステーション(DAW)内でもそのクラシックなサウンドを使用することができます。

Fairchild 670

  • 特徴: Fairchild 670は、ステレオバージョンのリミッター/コンプレッサーで、左右独立した入力を持ちますが、リンクモードを使用してステレオトラックの処理にも使用することができます。670モデルは、特にその温かみのあるサウンド、独特の音楽的な圧縮特性、そしてトランジェントへの滑らかな応答で知られています。これらの特性は、ミックスやマスタリングセッションでの使用に特に適しており、幅広いジャンルにわたる音楽に深みと豊かさを加えることができます。

  • 使い分け: ミックスバス処理やマスタリング、ステレオトラックのダイナミックレンジをコントロールしたい場合に最適です。その豊かな音質は、全体的なミックスに統一感を持たせたり、特定の楽器グループを処理する際にも役立ちます。

Fairchild 660

  • 特徴: Fairchild 660は、670のモノラル版であり、基本的に同じ回路設計と音質特性を持っていますが、単一のチャンネルでの使用に限定されます。660は、その圧縮特性とトーンにより、ボーカルや個々の楽器トラックに対して深みとキャラクターを加えるのに特に適しています。660は、ボーカル、ベース、キックドラム、その他の主要な単一楽器の処理によく使用され、それぞれのトラックに重厚感とプレゼンスをもたらします。

  • 使い分け: 個々の楽器トラックやボーカルトラックに対して、温かみのある圧縮とキャラクターを加えたい場合に最適です。特に、中心となる楽器やボーカルに深みを与え、ミックス内で際立たせたい場合に有効です。

使い分けの概要

  • Fairchild 670: ステレオミックスやバス処理に適しており、全体的なミックスやマスタリングセッションで深みと統一感を加えたい場合に使用します。

  • Fairchild 660: 個々の楽器トラックやボーカルに特化しており、特定の音源にキャラクターと重厚感を加えたい場合に適しています。

両モデルともに、その温かみのあるサウンドと独特の圧縮特性により、オーディオプロダクションにおいて非常に価値の高いツールです。使い分けることで、音楽制作の幅広いニーズに対応し、それぞれのミックスやトラックに最適な処理を施すことができます。

dbx 160 Compressor


dbx 160 コンプレッサーは、1970年代初頭に登場して以来、その卓越したダイナミックレンジコントロールと音質で、スタジオやライブサウンドの世界で広く使用されています。このコンプレッサーは、特にドラム、ベース、ボーカルトラックの処理において、そのパンチとクリアさで高い評価を受けています。dbx 160は、そのシンプルで直感的な操作性と、音楽的な圧縮特性により、多くのエンジニアやプロデューサーに愛用されています。

特徴

  • VCAベースの圧縮: dbx 160は、Voltage Controlled Amplifier (VCA) を使用しています。これにより、非常に正確で迅速なゲインリダクションが可能となり、トランジェントの扱いに優れています。

  • オーバーイージーコンプレッション: dbx特有の「オーバーイージー」圧縮方式により、非常に自然で音楽的な圧縮が行えます。これは、ハードニーとソフトニーの圧縮特性の間で滑らかに変化し、非常に自然な聞こえ方をします。

  • シンプルなコントロール: Threshold(しきい値)、Compression Ratio(圧縮比)、およびOutput Gain(出力ゲイン)のコントロールにより、直感的に使用できます。これにより、迅速に望むサウンドを得ることが可能です。

  • 高い信頼性と耐久性: dbx 160は、その頑丈な構造と信頼性の高さでも知られています。スタジオ内外での厳しい使用条件に耐える設計となっています。

  • クリアでパンチのあるサウンド: dbx 160は、クリアで定義のはっきりしたサウンドを提供し、特にリズムセクションの処理に適しています。ドラムのパンチを強調したり、ベースラインに厚みを加えたりするのに理想的です。

用途

  • ドラム: キックドラムやスネアにパンチとプレゼンスを加えるために広く使用されます。

  • ベース: ベースギターの音を前に出し、ミックス内での存在感を高めます。

  • ボーカル: ボーカルトラックを均一にし、全体のミックスにしっかりとフィットさせることができます。

  • その他楽器: ギター、キーボードなど、他の楽器トラックにも使用され、明瞭さとコヒーレンスを提供します。

dbx 160 コンプレッサーは、その独特の圧縮特性と使いやすさで、オーディオプロダクションの様々な場面で重宝されています。その効果は、音源に即座に影響を与え、プロフェッショナルなサウンドを容易に実現させます。

API 2500 Bus Compressor

API 2500 Bus Compressorは、ステレオバス処理に特化した高性能なアナログコンプレッサーで、そのパンチと透明感のあるサウンドで多くのエンジニアやプロデューサーから高い評価を受けています。APIの特徴的なサウンドを持ち、ドラムバス、マスターバス、あるいは複数の楽器をグルーピングしたバス処理に最適です。

特徴

  • 変更可能な圧縮タイプ: API 2500には、フィードバックとフィードフォワードの2種類の圧縮タイプが選択可能です。フィードバックモードはより滑らかな圧縮を提供し、ビンテージ感のあるサウンドになります。一方、フィードフォワードモードはよりアグレッシブで即座の圧縮を提供し、モダンなサウンドに適しています。

  • トーンコントロールのオプション: 'Thrust' ハイパスフィルター機能を通じて、コンプレッサーのサイドチェーンに影響を与える低周波数の量を調整できます。これにより、ドラムなどのダイナミックなトランジェントを持つ楽器のパンチと明瞭さを保ちつつ圧縮することが可能です。

  • 自動ゲインメイクアップ: API 2500は、圧縮によるゲイン減少を自動的に補正する機能を備えており、一貫した出力レベルを維持しやすくなっています。

  • 変更可能なリリース特性: API 2500では、リリースタイムを「連続可変」から「プログラム依存」まで調整でき、さまざまな音楽素材に対して柔軟に対応できます。プログラム依存設定では、素材のダイナミクスに基づいてリリースタイムが自動的に変化します。

  • ステレオリンクオプション: ステレオイメージを保持しながら左右のチャンネルを均等に圧縮するための、100%から50%までの可変リンク設定を提供します。

用途

  • ドラムバス処理: ドラムのパンチと全体的なコヒーレンスを高めるために使用されます。

  • マスターバス処理: ミックス全体に統一感を持たせ、商業的な音量レベルとパンチを提供します。

  • グループバス処理: 複数の楽器(例えば、ギターグループやバックボーカル)をまとめて処理し、グループ全体の音を整えます。

API 2500 Bus Compressorは、その多用途性と音質の良さで、プロのオーディオプロダクションにおいて広く使われている信頼性の高いツールです。

175-B Compressor

175-B コンプレッサーは、Universal Audioによって設計された初期のチューブリミッターの一つで、レコーディング業界における圧縮技術のパイオニア的存在です。175-Bは、176 コンプレッサーの前身であり、Bill Putnam Sr.によって開発されました。これらのユニットは、1960年代初頭に登場し、その後のオーディオ圧縮技術に大きな影響を与えました。

特徴

  • 真空管回路: 175-Bは、その温かみと豊かなトーンを生み出す真空管回路を採用しています。この回路は、音源に自然なサチュレーションと独特のキャラクターを加えることができます。

  • 固定アタックとリリース設定: 175-Bは、現代の多くのコンプレッサーと異なり、固定されたアタックタイムとリリースタイムを持っています。これにより、使用はシンプルで直感的ですが、その設定は特定の用途に最適化されています。

  • プログラム依存の動作: このリミッターは、入力される音源の強度に応じて異なる反応を示します。これにより、より音楽的で自然な圧縮効果が得られます。

  • レアなビンテージユニット: 175-Bは限定的な生産数であり、現在ではレアなビンテージ機器としてコレクターやオーディオ愛好家の間で高く評価されています。

  • 単一のゲインリダクションコントロール: 圧縮効果は、単一のノブで制御され、操作が非常にシンプルです。これにより、ユーザーは迅速に望むサウンド設定を見つけることができます。

用途

  • ボーカルと楽器の処理: その温かみのあるサウンドと自然な圧縮は、ボーカルトラックや楽器トラックに深みとキャラクターを加えるのに適しています。

  • ダイナミックレンジの制御: 固定されたアタックとリリースタイムは、特定の音楽素材に対して最適なダイナミックレンジの制御を提供します。

  • ビンテージサウンドの追求: 175-Bを使用することで、レコーディングにビンテージかつクラシックな雰囲気をもたらすことができます。

175-B コンプレッサーは、その歴史的価値とユニークなサウンド特性により、現代のオーディオプロダクションにおいても特別な場所を占めています。ビンテージ機器の愛好家や、特定の音楽的な圧縮効果を求めるエンジニアにとって、重要なツールです。

176 Compressor

176 コンプレッサーは、Universal Audioによって開発された初期のチューブコンプレッサーであり、後に有名な1176LN コンプレッサーに発展する技術的な礎を築いた製品です。1960年代初頭に登場したこのユニットは、レコーディング業界で最初の真空管リミッターの一つとして、その独特なサウンドと操作性で革新をもたらしました。

特徴

  • 真空管回路: 176は真空管とトランスフォーマーベースの回路設計を採用しており、温かみのあるサチュレーションと独特の音質を提供します。この特性は、特にボーカルや楽器のトラックに深みとキャラクターを加えるのに適しています。

  • 可変式アタックとリリース: ユーザーがアタック時間とリリース時間を直接調整できる機能を提供しており、様々な録音に柔軟に対応できるようにしています。これにより、素材に応じてダイナミクスを精密にコントロールすることが可能です。

  • ピークリダクションとゲインコントロール: 176 コンプレッサーは、ピークリダクションノブを使用して入力信号の圧縮量を調整し、出力ゲインコントロールで全体のレベルを調整できます。これにより、圧縮後の音量を細かく管理することができます。

  • 固有のトーンとフィール: 176の圧縮は非常に音楽的であり、プログラム素材によって反応が異なります。これは、トラックやミックスに自然な動きを加え、聞き手に心地よい感覚を提供します。

  • レアなビンテージユニット: オリジナルの176コンプレッサーは生産数が少なく、現在ではビンテージ市場で高い価値を持つレアなユニットとなっています。そのサウンドは、多くのモダンなプラグインやレプリカによって再現されています。

用途

  • ボーカル処理: その温かみのあるサウンドは、ボーカルトラックに対して特に適しており、歌声に深みとプレゼンスを加えます。

  • 楽器トラック: ギターやベース、ストリングスなどの楽器トラックに使用することで、それぞれの楽器に豊かなトーンとダイナミクスをもたらします。

  • バス処理: 特にドラムバスやミックスバスに対して使用することで、グループ全体の音を引き締め、一体感を出すことができます。

176 コンプレッサーは、その歴史的な背景と独特の音質特性により、今日でも多くのプロデューサーやエンジニアにとって魅力的なツールとなっています。

1176LN Rev E Compressor

1176LN Rev E "Blackface" コンプレッサーは、Universal Audioによって製造された1176シリーズの中で最も有名で象徴的なバージョンの一つです。1960年代後半に初めて導入されたこのモデルは、その迅速なアタックタイム、汎用性の高い圧縮特性、そして音楽的なサウンドで、プロフェッショナルの間で広く愛用されています。Rev Eは、特にそのアグレッシブなサウンドと特有のトーンで知られており、多くのジャンルで使用されています。

特徴

  • FET(Field Effect Transistor)設計: 1176LNは、FETベースのゲインリダクション回路を使用しています。これにより、非常に高速なアタックタイムとリリースタイムを実現し、ダイナミックな音源の処理に最適です。

  • All-Button "British" Mode: 1176LNのユニークな特徴の一つは、全ての比率ボタン(4:1、8:1、12:1、20:1)を同時に押すことによる「オールボタンモード」または「ブリティッシュモード」と呼ばれる設定です。このモードは、非常に特異な圧縮特性と歪みを提供し、ドラムやボーカルに特有のパンチとキャラクターを加えます。

  • 変換可能な入力&出力ステージ: 1176LNは、その入力と出力ステージで特別なトランスを使用しており、これが独特の温かみとキャラクターをもたらします。

  • 独立したアタックとリリースコントロール: アタックタイムとリリースタイムは独立して調整可能で、幅広い音源に対応できる柔軟性を提供します。これにより、繊細なボーカルからアグレッシブなドラムトラックまで、さまざまな素材に合わせたダイナミックコントロールが可能になります。

  • サイドチェーン機能: 1176LNには直接的なサイドチェーン機能は搭載されていませんが、その速いアタックタイムと調整可能なリリースタイムにより、サイドチェーンを用いたダイナミックなエフェクトを実現することができます。

用途

  • ボーカル処理: 1176LNはボーカルトラックにパンチとプレゼンスを加えるのに理想的です。

  • ドラムバス: オールボタンモードを使用してドラムバスに圧縮をかけることで、ドラムトラックに強力なパンチとエネルギーをもたらします。

  • ギターとベース: ギターとベーストラックに対して、締まったサウンドと定義を与えるのに使用されます。

  • バス処理: ミックスバスやサブグループに対しても使用され、全体のダイナミクスを統一感のあるものにします。

1176LN Rev E "Blackface"は、その強力なサウンドシェーピング能力と音楽的な圧縮で、レコーディングスタジオやミックスダウンセッションで長年にわたり定番とされています。

1176AE Compressor

1176AE(Anniversary Edition)コンプレッサーは、Universal Audioが1176LNのクラシックな設計を基に特別にリリースした限定版です。このモデルは、1176LNの伝説的なサウンドを保ちつつ、いくつかのユニークな機能と改良点を加えています。1176AEは、Universal Audioの創立50周年を記念して製造されたもので、オリジナルの1176LNのパフォーマンスを尊重しつつ、現代の制作環境に合わせた機能が追加されています。

特徴

  • "Slo Attack" モード: 1176AEには、オリジナルの1176LNにはない「Slo Attack」モードが搭載されています。これは、アタックタイムをより遅く設定することで、より自然な圧縮効果を得ることができる機能です。特にダイナミックレンジが広い音源や、より透明な圧縮を求める場合に有効です。

  • カスタムトランスフォーマー: 1176AEは、カスタムメイドの出力トランスフォーマーを使用しており、オリジナルの1176LNと比較して、より豊かな低域とスムーズな高域を提供します。これにより、全体的なサウンドに温かみと深みが加わります。

  • 限定版デザイン: 1176AEは、特別なアニバーサリーエディションとして、ユニークなデザインとバッジが施されています。これにより、見た目にも特別感があり、コレクションの一部としても価値があります。

  • オールボタンモード: オリジナルの1176LN同様、1176AEも全ての比率ボタンを同時に押すことによる「オールボタンモード」が利用できます。この設定は、非常にアグレッシブな圧縮効果を生み出し、ドラムトラックやダイナミックなボーカルに特有のキャラクターを加えます。

用途

  • ボーカル処理: 「Slo Attack」モードにより、より自然な圧縮が可能になるため、ボーカルトラックに理想的です。

  • ドラムトラック: オールボタンモードを使用してドラムトラックにエネルギーとパンチを加えることができます。

  • マスタリング: カスタムトランスフォーマーによる豊かな低域とスムーズな高域は、マスタリングプロセスにおいても有効です。

  • ダイナミックな楽器の処理: ギターやベースなど、ダイナミックレンジが広い楽器に対しても、1176AEはそのパフォーマンスを最大限に引き出すことができます。

1176AEは、1176シリーズの長い歴史の中で、特にユニークな位置を占めるモデルです。その特別な機能と改良されたサウンドにより、オーディオプロダクションのさまざまな場面で大いに活躍します。

使い分け

175-B コンプレッサー、176 コンプレッサー、1176LN Rev E コンプレッサー、1176AE コンプレッサーは、Universal Audioによって設計された伝説的なコンプレッサー群で、それぞれが独自の特徴と用途を持っています。これらのユニットを使い分けることで、オーディオプロダクションにおける幅広いニーズに対応することができます。

175-B コンプレッサー

  • 特徴: 真空管回路を採用し、固定されたアタックとリリースタイムを持つ。温かみのあるサウンドが特徴。

  • 用途: ビンテージトーンを好む場合や、特定の音楽素材に対して自然な圧縮効果を求める場合に最適です。ボーカルや楽器のトラックに深みとキャラクターを加えたい時に使用します。

176 コンプレッサー

  • 特徴: 真空管回路と可変アタック/リリース設定を持ち、よりフレキシブルな圧縮が可能。

  • 用途: 175-Bよりも柔軟性を求める場合や、さまざまな楽器やボーカルに対して細かい圧縮設定をしたい場合に適しています。特にダイナミックな楽器トラックの処理に有効です。

1176LN Rev E コンプレッサー

  • 特徴: FETベースの圧縮、高速なアタックタイム、オールボタンモードを特徴とする。非常にアグレッシブでパンチのあるサウンドが得られます。

  • 用途: 幅広い用途に対応できるが、特にドラムトラックやボーカルに対して明瞭さとパンチを加えたい場合、または全体のミックスに力強さをもたらしたい場合に最適です。

1176AE コンプレッサー

  • 特徴: 1176LN Rev Eの特徴に加えて、"Slo Attack" モードやカスタムトランスフォーマーを備え、より柔軟な圧縮設定と豊かなトーンを提供します。

  • 用途: 1176LN Rev Eと同様に幅広く使えますが、「Slo Attack」モードは特に自然な圧縮を求めるボーカルや楽器のトラックに適しています。マスタリングプロセスにおいても、その豊かなトーンを活かすことができます。

使い分けの概要

  • ビンテージサウンドが求められる場合: 175-Bや176を選択します。

  • パンチと明瞭さを強調したい場合: 1176LN Rev Eや1176AEが適しています。

  • より自然な圧縮効果を求める場合: 1176AEの"Slo Attack" モードが有効です。

  • ダイナミックレンジの広い楽器を扱う場合: 176の可変アタック/リリースが役立ちます。

  • マスタリングやバス処理に: 1176AEの豊かなトーンとフレキシビリティが選択肢となります。

これらのコンプレッサーは、それぞれが独自のサウンドと機能を持っており、プロジェクトの要件や個人の好みに応じて選択することで、理想的な音楽制作を実現できます。

Empirical Labs Distressor

Empirical Labs Distressorは、その多用途性と独特なサウンド特性で知られるモダンクラシックなコンプレッサー/リミッターです。1990年代後半に登場して以来、スタジオ業界で広く愛用されています。Distressorは、アナログハードウェアの形態で提供され、デジタルプラグインとしても再現されています。

特徴

  • 多様な圧縮モード: Distressorは、光学式コンプレッサーやVCA、FETスタイルのコンプレッサーなど、さまざまなタイプの圧縮をエミュレートする能力を持っています。これにより、非常に幅広いサウンドを生み出すことができます。

  • ユニークな「Distortion Modes」: Distressorには、2種類のディストーションモードが搭載されており、ハーモニックディストーションを追加してサウンドに温かみやエッジを加えることができます。これにより、単なるコンプレッサーを超えたサウンドシェーピングが可能になります。

  • ディテクション回路の柔軟性: サイドチェーンのディテクション回路は、ハイパスフィルターや帯域特化の処理が可能で、圧縮される信号の周波数応答を調整できます。これにより、キックドラムやベースラインなど、特定の周波数を持つ楽器の処理においても細やかなコントロールが可能です。

  • ステレオリンク機能: 2台のDistressorをステレオペアとして使用する場合、ステレオリンク機能により、両チャンネルのゲインリダクションを一致させることができます。これはステレオバス処理やステレオトラックのダイナミックレンジ管理に非常に便利です。

  • 高速なアタックとリリースタイム: Distressorは、非常に高速なアタックタイムとリリースタイムを提供し、ダイナミックなトランジェントの処理や、リズミカルな素材のタイトなサウンドメイキングに適しています。

用途

  • ボーカル処理: ボーカルトラックに対して、圧縮と同時にハーモニックディストーションを加えることで、プレゼンスと温かみを向上させることができます。

  • ドラムバス: ドラムトラックにパンチと圧力を加え、全体のグルーヴ感を強調するのに適しています。

  • 楽器トラック: ギターやベース、キーボードなどの楽器トラックに対して、ディストーションモードを活用してキャラクターを付加することができます。

  • マスタリング: マイルドな設定で使用することで、全体のミックスに統一感をもたらし、音楽全体のダイナミックレンジを調整することができます。

Empirical Labs Distressorは、その高い柔軟性と音質の良さで、多くのスタジオエンジニアやミュージシャンから支持されています。これ一台で、幅広い音楽的ニーズに応えることができる、非常に汎用性の高いツールです。

Capital Mastering Compressor

情報があんまりなかった。

Reverb / delay / Chorus

Studio D Chorus

Universal Audio (UAD) の「Studio D Chorus」プラグインは、Roland Dimension Dのサウンドを忠実にエミュレートしたものです。Roland Dimension Dは、1979年に登場したアナログコーラスユニットで、そのシンプルな操作性と音楽的なコーラスエフェクトで非常に評価されています。このユニットは、その控えめでありながら音を広げる効果が特徴で、多くのレコーディングスタジオやプロデューサーに愛用されてきました。

Roland Dimension D / Studio D Chorusの特徴

  • 控えめなコーラス効果: Dimension Dは、他のコーラスエフェクトと比べて非常に控えめな効果を提供します。これにより、音楽的で自然な広がりを持ちながら、オーバーエフェクトになりすぎることがありません。

  • シンプルな操作性: オリジナルのDimension Dは、モードを選択するための4つのボタンしかなく、非常にシンプルで直感的な操作が可能です。これらのモードは異なるコーラスエフェクトを提供し、複数のボタンを同時に押すことでカスタマイズされたサウンドを作り出すことができます。

  • 幅広い用途: Dimension Dは、ボーカル、ギター、キーボード、さらにはフルミックスに至るまで、幅広い音源に適用できます。その控えめなエフェクトは、音源に自然な広がりと深みを加え、ミックスにうまく溶け込みます。

  • スタジオスタンダード: その音質と使いやすさから、Dimension Dはスタジオでのレコーディングやミキシングのスタンダードとして長年にわたり使用されてきました。

  • UADプラグインの忠実なエミュレーション: UADのStudio D Chorusプラグインは、オリジナルのハードウェアのサウンドと挙動を忠実に再現しています。これにより、デジタルワークステーション内でオリジナルのDimension Dを使用しているかのような体験を提供します。

Studio D Chorusプラグインを使用することで、プロジェクトにRoland Dimension Dのクラシックで音楽的なコーラスエフェクトを簡単に追加できます。このプラグインは、特に空間を広げる繊細なエフェクトを求めるプロデューサーやエンジニアにとって価値のあるツールです。

Pure Plate Reverb

Universal Audio (UAD) の「Pure Plate Reverb」プラグインは、クラシックなプレートリバーブのサウンドを忠実に再現したデジタルリバーブです。プレートリバーブは、大きな金属製の板を使って音響反響を生成するアナログリバーブ技術で、1960年代からスタジオレコーディングで広く使用されてきました。Pure Plate Reverbは、この伝統的なプレートリバーブの温かみと豊かなサウンドスケープをデジタルオーディオワークステーション内で利用できるようにしています。

特徴

  • リアルなプレートリバーブのエミュレーション: Pure Plate Reverbは、アナログプレートリバーブの特性を精密に模倣しており、その豊かで温かみのあるリバーブサウンドを提供します。

  • シンプルで直感的なインターフェース: 操作は非常にシンプルで、必要最小限のコントロールで直感的にリバーブの調整が可能です。これにより、迅速に理想的なリバーブ設定を見つけることができます。

  • 柔軟なプリディレイとローカット機能: ユーザーはプリディレイの時間を調整できるほか、ローカットフィルターを使用して低域のコントロールが可能です。これにより、リバーブの特性をさらに細かく調整し、ミックスに最適化することができます。

  • モジュレーションコントロール: サウンドに微細なモジュレーションを加えることで、リバーブに動きと生命感をもたらし、より自然で豊かなサウンドスケープを作り出すことができます。

  • ミックスと使用状況の柔軟性: Pure Plate Reverbは、ボーカルから楽器、ドラムまで、あらゆる音源に使用できます。その自然なリバーブは、さまざまなジャンルの音楽制作において、スペースと深みを加えるのに理想的です。

用途

  • ボーカルトラック: ボーカルにリッチで温かいリバーブを加え、楽曲に深みと空間感をもたらします。

  • 楽器のリバーブ処理: ギターやキーボード、ストリングスなどの楽器に広がりと豊かな響きを提供します。

  • ドラムルームのシミュレーション: ドラムトラックにプレートリバーブを適用することで、ドラムが鳴っている空間をリアルに再現できます。

  • 全体的なミックスの深み追加: ミックス全体に適用することで、楽曲に統一感を持たせ、リスナーを引き込むサウンドスケープを作り出すことができます。

Pure Plate Reverbは、その使いやすさと音質の良さで、プロジェクトに迅速かつ効果的にリバーブを追加したい音楽制作者にとって理想的なツールです。

Lexicon 224 Digital Reverb

Lexicon 224 Digital Reverbは、1978年に発売された初期のデジタルリバーブユニットの一つで、スタジオレコーディングに革命をもたらしました。その豊かで自然なリバーブサウンドは、即座に業界標準となり、多くのヒットレコードで聴くことができます。Lexicon 224は、その特有のスペーシャルエフェクトとリバーブの質で、今日でも多くの音楽プロデューサーとエンジニアに愛用されています。

特徴

  • リッチで自然なリバーブ: Lexicon 224は、その深みと広がりのあるリバーブサウンドで知られています。独自のアルゴリズムにより、非常にリアルで自然な空間をシミュレートすることができます。

  • 多様なプリセットとカスタマイズ性: Lexicon 224は、多数のプリセットを備えており、さまざまな種類の空間エフェクトを簡単に適用することができます。また、ユーザーはパラメータを調整して、カスタムリバーブサウンドを作成することも可能です。

  • レガシーなスペーシャルエフェクト: このユニットは、リバーブだけでなく、リッチなモジュレーションエフェクトやエコー、ディレイなど、幅広いスペーシャルエフェクトを提供します。これらのエフェクトは、楽曲にユニークなテクスチャーとキャラクターを加えることができます。

  • ユーザーフレンドリーなインターフェース: 当時としては先進的だったLARC (Lexicon Alphanumeric Remote Control) により、リバーブ設定の操作が大幅に簡単になりました。

  • 音楽制作における幅広い用途: Lexicon 224は、ボーカル、楽器、フルミックスなど、あらゆる音源に適用可能です。その多様性と音質の良さで、ポップ、ロック、クラシック、ジャズなど、様々なジャンルの音楽制作に利用されています。

用途

  • ボーカルトラック: ボーカルに深みと空間感を加え、楽曲全体に溶け込むような自然な響きを提供します。

  • 楽器のリバーブ処理: ギター、ピアノ、ストリングスなどの楽器にリッチなリバーブを加え、演奏に奥行きと表現力をもたらします。

  • ドラムルームエフェクト: ドラムトラックに広がりとリアルなルームフィールを与えることで、生のドラムセットが演奏されているような感覚を再現します。

  • 全体的なミックス処理: ミックス全体に適用することで、曲全体に一貫性のある空間感と深みを加えることができます。

Lexicon 224 Digital Reverbは、その発売以来、音楽制作におけるデジタルリバーブの基準を築き上げました。そのクラシックなサウンドは、今日でも多くのプロフェッショナルによって求められています。

Hitsville Reverb Chambers

Hitsville Reverb Chambersは、モータウン・サウンドを形作った屋根裏の残響室の輝かしいサウンドを提供します。
Universal Audioだけが提供するHitsville Reverb Chambersは、Marvin Gaye、Stevie Wonder、The Supremesのプロデューサーが使用した、神聖な空間のソウルフルな雰囲気をレコーディングに与えます。

Capitol Chambers

Ray CharlesからFrank Sinatra、BeckからMuseまで、ロサンゼルスの象徴的なCapitol Towerの地下空間は、何十年にもわたり、他に類を見ないゴージャスなHi-Fiアンビエンスを提供してきました。長年の研究開発とCapitol Studiosとの緊密なコラボレーションにより、Universal AudioはCapitol Chambersプラグインを自信を持ってお届けします。
UAは、60年代初頭の歴史的な技術図を入手し、ヴィンテージの無指向性アルテック21Dマイクやカスタム・スピーカー/ホーン構成、無指向性Shure SM80を使用した現在の "モダン "構成など、キャピトルのチャンバー内のマイク/スピーカー・セットアップを正確にエミュレートした。
Capitol ChambersのPositionスライダーは、空間的なレスポンスと時間的なレスポンスを次のレベルでコントロールし、チャンバーマイクの位置を変更することができます。最大距離のストック・ポジションから、スピーカーからマイクへのダイレクト・エフェクトや近接特性まで、Capitol Chambersはボーカルやドラムを微妙に太くしたり、弦楽器をこれまでに録音された中で最も自然で複雑なサウンドのリバーブで浸すことができます。
受賞歴のあるUAのOcean Way Studiosプラグインと同じテクノロジーを採用したCapitol Chambersは、フィジカル・モデリングと高度な測定技術を組み合わせたUA独自のDynamic Room Modelingテクノロジーを採用しています。標準的なコンボリューション・リバーブが音のスナップショットしか提供しないのに対し、ダイナミック・ルーム・モデリングはCapitol Chambersにほぼ無限のアンビエントの可能性を与えます。

Brigade Chorus BOSS CE-1 Chorus Ensemble

Universal Audio (UAD) の「Brigade Chorus Pedal」プラグインは、BOSS CE-1 Chorus Ensembleの特徴的なサウンドをエミュレートしたものです。BOSS CE-1は、1976年に導入された世界初のコーラスペダルで、その豊かで暖かいコーラスとビブラートエフェクトで多くのアーティストやレコーディングスタジオから愛され続けています。Brigade Chorus Pedalプラグインは、この伝説的なペダルのサウンドと操作感を忠実に再現し、デジタルオーディオワークステーション内で使用できるようにしています。

特徴

  • クラシックなコーラスとビブラート: Brigade Chorusは、BOSS CE-1特有の温かみのあるコーラスとリッチなビブラートエフェクトを提供します。これにより、楽曲に深みと空間感を加えることができます。

  • シンプルな操作性: オリジナルのBOSS CE-1と同様に、Brigade Chorusプラグインも非常にシンプルなコントロールを備えています。コーラスとビブラートの強度、レート、デプスを簡単に調整できます。

  • 幅広い用途: ギター、キーボード、ボーカルトラックなど、さまざまな楽器に適用可能です。その柔軟性により、ポップ、ロック、ジャズ、エレクトロニックミュージックなど、幅広いジャンルの音楽制作に使用できます。

  • 音楽的なテクスチャーの追加: Brigade Chorusを使用することで、音楽に独特のテクスチャーとキャラクターを追加することができます。特に、ギターのリズムトラックやキーボードのパッドサウンドに豊かな動きを与えるのに適しています。

  • UADプラグインの高品質なエミュレーション: Universal Audioは、高品質なアナログモデリング技術で知られており、Brigade Chorusプラグインもオリジナルのハードウェアのサウンドを忠実に再現しています。

用途

  • ギター: クリーントーンに深みと動きを加えたり、リードトーンに広がりを与えるのに理想的です。

  • キーボードとシンセサイザー: パッドやリードサウンドに豊かなテクスチャーと空間感を加えます。

  • ボーカル: ボーカルトラックに控えめに使用することで、ユニークな空間感とテクスチャーを追加することができます。

  • 全体的なミックス: ミックスに統一感を持たせるために、軽くエフェクトをかけることで、全体のサウンドを豊かにすることができます。

Brigade Chorus Pedalプラグインは、BOSS CE-1の伝統を受け継ぎつつ、現代の音楽制作環境においてもそのクラシックなサウンドを手軽に再現できるツールです。

Galaxy Tape Echo Roland RE-201 Space Echo

Universal Audio (UAD) のGalaxy Tape Echoプラグインは、伝説的なRoland RE-201 Space Echoテープディレイの特性を忠実に再現したものです。1970年代に登場したオリジナルのRE-201は、その独特なウォームでリッチなエコー効果で、今日まで多くのアーティストやプロデューサーに愛用されています。Galaxy Tape Echoプラグインは、このクラシックなサウンドをデジタルオーディオワークステーション内で利用できるようにしています。

特徴

  • リアルなテープエコーエミュレーション: Galaxy Tape Echoは、オリジナルのRoland RE-201 Space Echoの持つ、温かく飽和したテープエコーのサウンドを忠実に再現しています。このプラグインは、テープの回転による微妙なタイムバリエーションや、テープの摩耗によるエフェクトなど、オリジナルの機材の特性を詳細にエミュレートしています。

  • 多様なエコー効果: Galaxy Tape Echoは、単純なディレイから、リバーブのような広がりを持つエフェクト、さらには自己発振による実験的なサウンドまで、幅広いエコー効果を生成できます。

  • 操作性の向上: オリジナルのハードウェアに忠実でありながら、モダンなプロダクションニーズに合わせて操作性が向上しています。テンポシンク機能や、より精密なエフェクトコントロールが可能になっています。

  • ユニークなサウンドテクスチャー: Galaxy Tape Echoを使用することで、音楽にユニークなテクスチャーとキャラクターを加えることができます。これは、エレクトロニカ、ロック、ポップ、ジャズなど、さまざまなジャンルの楽曲に深みと興味をもたらします。

用途

  • ギター: 温かみのあるエコーをギタートラックに追加し、空間的な深みを与えます。

  • ボーカル: ボーカルトラックに独特のディレイエフェクトを適用し、楽曲にドラマティックな効果をもたらします。

  • キーボードとシンセ: 実験的なサウンドスケープを作成するために、キーボードやシンセサイザートラックに使用します。

  • ドラム: ドラムパターンにリズミカルなエコーを加え、ビートに変化と動きを与えます。

Galaxy Tape Echoプラグインは、オリジナルのRoland RE-201 Space Echoの持つ魅力的なサウンドを現代のプロダクションにもたらし、音楽制作の幅を広げるツールとして非常に価値があります。

Tape シュミレーション系

Oxide Tape Recorder

Universal Audio (UAD) のOxide Tape Recorderプラグインは、アナログテープレコーダーの特性をデジタル環境で再現することを目的として設計されたプラグインです。アナログテープの温かみ、飽和感、そして微妙な非線形のダイナミックレスポンスを提供し、デジタルレコーディングにアナログの魅力を加えることができます。

特徴

  • シンプルな操作性: Oxide Tape Recorderは、ユーザーが簡単に操作できるように設計されています。テープレコーダーの複雑な設定を省略し、必要最小限のコントロールでアナログテープのサウンドを実現します。

  • アナログテープのサチュレーション: このプラグインは、アナログテープが持つ自然な飽和とサチュレーションを再現します。これにより、音源に温かみと厚みを加えることができ、デジタル録音の硬さを和らげます。

  • ダイナミックレンジの調整: アナログテープのように、Oxideは入力レベルに応じてダイナミックレンジを自然に調整します。これにより、音源にパンチと生命感をもたらします。

  • 非線形なダイナミックレスポンス: テープレコーダー特有の非線形なレスポンスをエミュレートし、音楽的なダイナミクスを提供します。特にドラムやベースなどのリズムセクションに対して効果的です。

  • ユニバーサルオーディオの高品質なエミュレーション: UADのプラグインは、アナログ機器の精密なモデリングで知られており、Oxide Tape Recorderも例外ではありません。細部にわたるアナログテープレコーダーの特性を忠実に再現しています。

用途

  • ミックス全体の処理: ミックスバスに適用することで、全体のミックスに一貫したアナログ感を加えることができます。

  • 個々のトラックの処理: ボーカル、ギター、キーボードなど、個別の楽器トラックにアナログテープの温かみを加えたい場合に使用します。

  • リズムセクションの強化: ドラムやベースなどのリズムセクションに適用することで、パンチと存在感を強調することができます。

Oxide Tape Recorderプラグインは、アナログテープのサウンドを手軽に再現し、デジタルプロダクションにアナログの魅力を加えたいと考えるプロデューサーとエンジニアにとって、価値のあるツールです。

Studer A800 Tape Recorder

Universal Audio (UAD) のStuder A800 Multichannel Tape Recorderプラグインは、伝説的なStuder A800アナログテープマシンの精密なデジタルエミュレーションです。1970年代に登場したStuder A800は、その卓越した音質と信頼性でスタジオ業界で広く採用され、数多くのクラシックアルバム制作に貢献しました。UADのStuder A800プラグインは、このアナログテープレコーダーの温かみ、飽和感、そして非線形なダイナミックレスポンスをデジタルオーディオワークステーション内で再現しています。

特徴

  • 複数のテープフォーミュラ: Studer A800プラグインは、異なるテープフォーミュラを選択可能で、それぞれが独自の音質特性を提供します。これにより、ユーザーはプロジェクトに最適なテープのサウンドを選ぶことができます。

  • 調整可能なテープスピード: このプラグインでは、テープスピードを変更することができ、高速ではよりクリアなサウンド、低速ではより温かく飽和したサウンドを得ることができます。

  • 微細なコントロール: ユーザーは、バイアス、レベルキャリブレーション、そして他のテープ特有のパラメータを調整することで、サウンドを微細にコントロールすることができます。

  • ユニバーサルオーディオの高品質なエミュレーション: UADプラグインは、オリジナルのアナログ機器を忠実に再現するための高度なモデリング技術を使用しており、Studer A800プラグインも例外ではありません。オリジナル機器のサウンドと挙動を正確にエミュレートしています。

用途

  • トラックの個別処理: 個々の楽器トラックやボーカルに適用することで、アナログテープの温かみと飽和感を追加し、音源に深みと生命感をもたらします。

  • バス処理: ドラムバスや楽器のサブミックス、さらにはマスターバスに適用することで、ミックス全体に統一感をもたらし、アナログの温かさを加えることができます。

  • マスタリング: マスタリングプロセスにおいて、テープの特性を利用することで、トラック全体に豊かなサチュレーションと優れたダイナミックレンジを提供します。

Studer A800 Multichannel Tape Recorderプラグインは、アナログテープの独特な魅力を現代のデジタルプロダクション環境に持ち込むための強力なツールです。その使いやすさと柔軟性により、さまざまな音楽制作シーンで幅広く活用されています

使い分け方

Universal Audio (UAD) のOxide Tape RecorderとStuder A800 Tape Recorderプラグインは、それぞれがアナログテープレコーダーの特性をデジタルで再現していますが、使い方や提供するサウンドに若干の違いがあります。これらの違いを理解することで、プロジェクトに応じて適切なプラグインを使い分けることができます。

Oxide Tape Recorder

  • シンプルな操作性: Oxideは操作が非常にシンプルで、ユーザーフレンドリーです。テープサウンドの特性を簡単に追加できるため、テープレコーディングの初心者や、素早く作業を進めたい場合に適しています。

  • リアルなテープサウンド: Oxideはアナログテープの温かみと飽和を再現し、音源に厚みとパンチを加えます。しかし、Studer A800ほどの細かなカスタマイズオプションはありません。

  • コストパフォーマンス: Oxide Tape Recorderは、手軽にアナログテープのサウンドを得たいユーザーにとって、費用対効果の高い選択肢です。

Studer A800 Tape Recorder

  • 高度なカスタマイズ性: Studer A800プラグインは、テープフォーミュラ、テープスピード、バイアス設定など、細かな調整が可能です。これにより、より精密なテープサウンドのエミュレーションを実現できます。

  • 複数のトラックへの適用: A800はマルチチャンネル対応であり、トラックごとに異なるテープマシンの設定を適用することができます。これにより、ミックス内の各トラックに個別のテープサウンドを与えることが可能です。

  • プロフェッショナルな使用向け: 細かな調整が可能で、ミックスやマスタリングにおいて高いレベルのテープエフェクトを求めるプロフェッショナルに最適です。

使い分けのポイント

  • プロジェクトの複雑さ: シンプルなプロジェクトや、素早くテープサウンドを追加したい場合はOxideが適しています。より精密なサウンド調整が必要な複雑なプロジェクトやプロフェッショナルな用途では、Studer A800の方が適しています。

  • 予算とリソース: Oxideは低コストで手軽に利用できるオプションです。一方、Studer A800はより多くの機能とカスタマイズ性を提供しますが、価格が高くなる可能性があります。

  • サウンドのニーズ: よりリアルなテープマシンのエミュレーションと細かな音質の調整を求める場合はStuder A800が、手軽にアナログテープの温かみを加えたい場合はOxideが適しています。

どちらのプラグインも、アナログテープの特性をデジタルオーディオワークステーション内で再現するための強力なツールです。プロジェクトの要件や個人の好みに合わせて選択することが重要です。

ミックスの提案

JAZZコンボ

ジャズコンボのミックスにおいて、ボーカル、ドラム、ウッドベース、アコースティックピアノ、サックスを処理するためのUADプラグインの使用例を以下に示します。この組み合わせは、各楽器の特性を引き出しつつ、ジャズの温かみと細かなニュアンスを保持するために考慮されています。

ボーカル

  • プラグイン: Neve 1073 Preamp & EQ Collection

  • 設定: プリアンプゲインで温かみを加え、EQで軽く高域をブーストし、中域のマッドを抑えます。

  • 追加エフェクト: LA-2A Compressorでダイナミクスをなめらかにコントロール。リバーブにはEMT 140 Plate Reverbを使用し、自然な空間感を追加。

ドラム

  • プラグイン: API Vision Channel Strip

  • 設定: キックとスネアには個別にAPIのプリアンプとEQを使用してパンチと明瞭さを強調。オーバーヘッドとルームマイクには軽く圧縮をかけて統一感を出します。

  • 追加エフェクト: ルームマイクにLexicon 224 Digital Reverbを使用して、自然な部屋鳴りを演出。

ウッドベース

  • プラグイン: Ampeg SVT-VR Classic

  • 設定: クリーンなセッティングで自然なウッドベースの音を再現。EQで低域を適度にブーストしてウォームさを加えます。

  • 追加エフェクト: 1176LN Rev E Compressorで軽く圧縮し、演奏のダイナミックレンジをコントロール。

アコースティックピアノ

  • プラグイン: Manley Massive Passive EQ

  • 設定: ピアノの豊かなハーモニクスを引き出すために、中域と高域に軽いブーストを適用。

  • 追加エフェクト: EMT 140 Plate Reverbを使用して、ピアノに適度なリバーブを加え、楽曲に溶け込ませます。

サックス

  • プラグイン: Fairchild 670 Compressor

  • 設定: サックスのダイナミックレンジを自然にコントロールし、温かみのあるサウンドを維持。EQで必要に応じて微調整。

  • 追加エフェクト: Brigade Chorus Pedalを軽く適用し、サックスにユニークなテクスチャーを追加。

全体的なミックス

  • プラグイン: Shadow Hills Mastering Compressor

  • 設定: 全体のミックスに圧縮をかけて統一感を出しつつ、ダイナミクスを損なわないように注意します。

  • 追加エフェクト: Ampex ATR-102 Mastering Tape Recorderを使用して、ミックス全体にアナログの温かみとコヒーレンスを加えます。

これらのプラグインと設定は、ジャズコンボのサウンドに温かみ、深み、そして自然な空間感をもたらすための一例です。ミックス時には、楽曲の特性やアーティストの意向に応じて微調整が必要になります。

Hip-Hopのミックス

ヒップホップミュージックのミックスにおいて、ラッパーのボーカル、キーボード(ピアノやエレクトリックピアノ)、ドラム(ブレイクビーツ)、ベース、サブベースなどの各パートに合わせたUADプラグインの使用例を以下に示します。ヒップホップはリズムと低域のパンチ、そしてクリアなボーカルが重要な要素ですので、これらを強調するプラグインの組み合わせを選びます。

ラッパーのボーカル

  • プラグイン: Neve 1073 Preamp & EQ Collection

  • 設定: プリアンプゲインでボーカルに温かみを加え、EQで中高域を軽くブーストして明瞭さを出します。

  • 追加エフェクト: 1176LN Rev E Compressorでダイナミクスをコントロールし、Teletronix LA-2A Compressorでさらに滑らかさを加えます。リバーブは控えめに、EMT 140 Plate Reverbを使用。

キーボード(ピアノ/エレクトリックピアノ)

  • プラグイン: Galaxy Tape Echo

  • 設定: キーボードに奥行きと動きを加えるためにディレイを軽く適用します。

  • 追加エフェクト: ミックスに溶け込ませるために、Pultec EQP-1Aで低域をわずかにブーストし、高域を微調整。

ドラム(ブレイクビーツ)

  • プラグイン: API Vision Channel Strip

  • 設定: プリアンプでパンチを加え、EQでキックとスネアを強調。API 2500 Bus Compressorでドラムバス全体に圧縮をかけ、統一感を出します。

ベース

  • プラグイン: Ampeg SVT-VR Classic

  • 設定: ベースに深みと存在感を加えます。必要に応じてEQで微調整し、低域の明瞭さを保ちます。

サブベース

  • プラグイン: Little Labs VOG (Voice of God) Bass Resonance

  • 設定: サブベースの低域を特化して強調し、ヒップホップトラックに不可欠なパワフルな低域を作り出します。

全体的なミックス

  • プラグイン: SSL G Series Bus Compressor

  • 設定: ミックスバス全体に軽く圧縮をかけてパンチを加え、トラック全体の統一感を高めます。

  • 追加エフェクト: Ampex ATR-102 Mastering Tape Recorderを使用して、ミックス全体にアナログの温かみとコヒーレンスを加えます。

これらのプラグインと設定は、ヒップホップトラックの特徴である重厚なリズムセクションとクリアなボーカルを際立たせるための例です。ミックスの過程で楽曲の特性やアーティストの意向に応じて微調整を行い、最適なサウンドを追求してください。

R&B

R&Bミュージックは、滑らかでソウルフルなボーカル、豊かなハーモニー、そしてリズミカルなグルーヴが特徴です。以下では、R&Bのトラックミックスにおいて各楽器やパートに適したUADプラグインの使用例を紹介します。

ボーカル

  • プラグイン: Manley VoxBox Channel Strip

  • 設定: ボーカルにクリアさと暖かさを加え、プレゼンスを強調します。圧縮はソフトに設定し、自然なダイナミクスを維持します。

  • 追加エフェクト: EMT 140 Plate ReverbとGalaxy Tape Echoを使い、自然で温かみのあるリバーブとディレイを適用し、空間感を演出します。

キーボード/シンセサイザー

  • プラグイン: Roland Dimension D

  • 設定: キーボードやシンセのパッドに広がりと深みを加えるために使用します。設定は控えめにして、楽曲に溶け込ませます。

ドラム

  • プラグイン: API Vision Channel Strip

  • 設定: キックとスネアにパンチを加え、クリアなトップエンドを保ちつつ全体のバランスを整えます。ドラムバス全体にAPI 2500 Bus Compressorを使い、統一感を出しつつパンチを保持します。

ベース

  • プラグイン: Ampeg SVT-VR Classic

  • 設定: ベースに深みとパワーを加えるために使用します。EQで低域を適切にブーストし、ミックス内での存在感を確保します。

ギター

  • プラグイン: Neve 1073 Preamp & EQ Collection

  • 設定: アコースティックギターまたはクリーンなエレクトリックギターに温かみと明瞭さを加えます。中域を軽くカットし、高域と低域を適宜ブーストします。

全体的なミックス

  • プラグイン: Shadow Hills Mastering Compressor

  • 設定: ミックス全体に圧縮をかけて統一感を出しつつ、音楽のダイナミクスを維持します。非常にナチュラルな設定で、トランスパレントに作用させます。

  • 追加エフェクト: Ampex ATR-102 Mastering Tape Recorderを使用して、ミックス全体にアナログの温かみと質感を加えます。これにより、R&B特有の滑らかさとソウルフルなサウンドを強調します。

これらのプラグインの選択と設定は、R&Bミュージックの特徴を引き立て、各楽器の魅力を最大限に活かすことを目的としています。ミックスの過程で、楽曲の感情を引き出し、リスナーに深い印象を与えるために、細やかな調整を心がけましょう。

エレクトロニカ・テクノ

エレクトロニカやテクノミュージックのミックスでは、パンチのあるドラム、深いベースライン、幅広いサウンドスケープ、そしてエフェクト処理されたシンセサイザーが重要な要素となります。以下では、これらの要素を強調し、エレクトロニカ・テクノ系のトラックに適したUADプラグインの組み合わせと設定の例を提案します。

ドラム

  • プラグイン: API Vision Channel Strip

  • 設定: ドラムトラック(キック、スネア、ハイハット)にパンチを加えるために、APIのプリアンプとEQを使用。キックには低域を強調し、スネアには中高域をブーストしてパンチとクリアさを出します。

  • 追加エフェクト: SSL G Series Bus Compressorをドラムバスに適用し、ドラムの統一感とパンチを強化します。

ベース & サブベース

  • プラグイン: Universal Audio 1176LN Rev E Compressor

  • 設定: ベースラインに深みとパンチを加えるために、1176LNを使って軽く圧縮。アタックを遅めに設定して、ベースの自然なトーンを保ちつつダイナミクスをコントロールします。

シンセサイザー & キーボード

  • プラグイン: Lexicon 224 Digital Reverb

  • 設定: シンセやキーボードのパッドに広がりと深みを加えるために、Lexicon 224のリバーブを適用。リバーブのプリディレイを調整して、音源にスペースを作ります。

リードシンセ & エフェクト

  • プラグイン: Moog Multimode Filter XL

  • 設定: シンセリードやエフェクトトラックに動きと興味を加えるために、Moogフィルターを適用。LFOを使ってフィルターカットオフにモジュレーションを加えます。

全体的なミックス

  • プラグイン: Shadow Hills Mastering Compressor

  • 設定: ミックス全体に圧縮をかけて、トラック間のダイナミクスをバランス良く整えます。トランスフォーマースイッチを切り替えて、サウンドに最適なトーンを選択します。

  • 追加エフェクト: Ampex ATR-102 Mastering Tape Recorder

    • 設定: ミックス全体にアナログテープの温かみとサチュレーションを加えるために使用。テープスピードやバイアス設定を調整して、希望のサウンドキャラクターを得ます。

これらのプラグインと設定は、エレクトロニカ・テクノミュージックの生産性とクリエイティビティを高めるための出発点となります。楽曲の雰囲気やアーティストの意向に応じて、これらの設定を調整し、独自のサウンドを追求してください。

Lo-Fi (Hip-Hop)

Lo-fi Hip-Hopのトラックには、温かみのあるサウンド、ビンテージ感、そして微細なテクスチャーが特徴的です。UADプラグインを活用して、これらの要素を強調するミックスの提案をします。

ビートとドラム

  • プラグイン: Studer A800 Multichannel Tape Recorder

    • 設定: ドラムトラック全体に適用し、テープの温かみとサチュレーションを加えます。15 IPSのテープスピードで、ビンテージな質感を強調。

  • 追加エフェクト: SSL E Series Channel Strip

    • 設定: スネアに適用し、打撃感を強調。EQで中高域をブーストし、圧縮でパンチを出します。

ベース

  • プラグイン: Ampeg SVT-VR Classic

    • 設定: ベーストラックに適用し、アンプからの温かみを模倣します。EQで低域を強調し、サチュレーションでテクスチャーを追加。

キーボード/サンプル

  • プラグイン: Galaxy Tape Echo

    • 設定: メロディーやサンプルに適用し、ディレイで動きを加え、テープエコーのテクスチャーでビンテージ感を出します。

ボーカル

  • プラグイン: Teletronix LA-2A Compressor

    • 設定: ボーカルトラックに適用し、滑らかな圧縮でダイナミクスをコントロールします。自然なサウンドで、Lo-fiの雰囲気にマッチします。

  • 追加エフェクト: EMT 140 Plate Reverb

    • 設定: さりげなくリバーブを加え、ボーカルに空間感を与えます。

全体的なミックス

  • プラグイン: Ampex ATR-102 Mastering Tape Recorder

    • 設定: マスターバスに適用し、全体のミックスにコヒーレンスとアナログ感を加えます。テープフォーミュラとキャリブレーションを調整して、希望するサウンドに近づけます。

  • 追加エフェクト: Pultec EQP-1A

    • 設定: 低域と高域に軽くブーストを加え、Lo-fiミックスに暖かさと明瞭さを出します。

これらのプラグインと設定は、Lo-fi Hip-Hopトラックに特有のビンテージ感と温かみを加えるための一例です。各トラックの特性やクリエイティブなビジョンに応じて調整を行い、独自のサウンドを追求してください。

ロック系

ロックミュージックのミックスにおけるUADプラグインの活用方法は、パワフルでダイナミックなサウンドを生み出すことに焦点を当てます。エレキギター、ベース、ドラム、ボーカル、そして全体的なミックスに対するプラグインの組み合わせと設定の提案は以下の通りです。

エレキギター

  • プラグイン: Marshall Plexi Classic Amplifier

    • 設定: ギタートラックに適用し、クラシックなマーシャルアンプのパワーとトーンを再現します。ゲインを調整して、所望の歪みの度合いを設定します。

  • 追加エフェクト: EMT 140 Plate Reverb

    • 設定: ギターソロやリードパートにわずかなリバーブを加えて、空間感を出します。

ベース

  • プラグイン: Ampeg SVT-VR Classic

    • 設定: ベーストラックに適用し、深くパンチのあるアンプトーンを提供します。EQを使用して、ミックス内でのベースの存在感を調整します。

ドラム

  • プラグイン: API Vision Channel Strip

    • 設定: ドラムバスまたは個々のドラムトラックに適用し、APIのパンチと明瞭さを加えます。キックとスネアに焦点を当て、EQとゲートでタイトなサウンドを作り出します。

  • 追加エフェクト: Lexicon 224 Digital Reverb

    • 設定: ルームマイクやオーバーヘッドに適用して、ドラムセット全体に広がりとリアルな空間感を提供します。

ボーカル

  • プラグイン: Teletronix LA-2A Compressor

    • 設定: ボーカルトラックに適用し、滑らかな圧縮でパフォーマンスを前面に押し出します。自然でパワフルなボーカルトーンを維持します。

  • 追加エフェクト: EMT 140 Plate Reverb

    • 設定: ボーカルに適度なリバーブを加えて、ミックス内での立ち位置を自然にします。

全体的なミックス

  • プラグイン: SSL G Series Bus Compressor

    • 設定: ミックスバスに適用し、全体に一貫性とパンチをもたらします。適度な圧縮設定で、トラック全体を引き締めます。

  • 追加エフェクト: Ampex ATR-102 Mastering Tape Recorder

    • 設定: アナログテープの温かみとサチュレーションをミックス全体に追加し、コヒーレンスを高めます。テープスピードとフォーミュラを調整して、所望のテープエフェクトを設定します。

これらのプラグインと設定は、ロックサウンドに力強さとダイナミクスを加えるための一例です。楽曲のジャンルやアーティストの意向に合わせて、適宜調整を行いながら最適なミックスを追求してください。

ポップス

ポップソングのミックスにおけるUADプラグインの適用は、クリアで洗練されたサウンドを目指します。エレキギター、アコースティックギター、キーボード、ドラム、ベース、ボーカル、そして全体的なミックスに対するプラグインの組み合わせと設定の提案は以下の通りです。

エレキギター

  • プラグイン: Fender '55 Tweed Deluxe

    • 設定: ギタートラックに適用し、クリーンからクランチまでの幅広いトーンを再現します。マイクの位置とタイプを調整して、ミックスにフィットするサウンドを見つけます。

アコースティックギター

  • プラグイン: Neve 1073 Preamp & EQ Collection

    • 設定: アコースティックギタートラックに適用し、プリアンプで温かみを加え、EQで高域を軽くブーストして明瞭さと存在感を出します。

キーボード

  • プラグイン: Lexicon 224 Digital Reverb

    • 設定: キーボードトラックにリバーブを適用し、幅広いスペース感と深みを追加します。プリセットを利用して、曲の雰囲気に合わせた空間エフェクトを探します。

ドラム

  • プラグイン: API Vision Channel Strip

    • 設定: キック、スネア、トムに個別に適用し、APIのパンチとクリアさをドラムトラック全体にもたらします。EQでバランスを調整し、圧縮でダイナミクスをコントロールします。

ベース

  • プラグイン: Ampeg SVT-VR Classic

    • 設定: ベーストラックに適用し、深みのあるアンプサウンドを提供します。EQでミックス内でのベースの位置を調整します。

ボーカル

  • プラグイン: Manley VOXBOX Channel Strip

    • 設定: ボーカルトラックに適用し、プリアンプで温かみを加え、EQでクリアな発声をサポートします。ディエッサーを使用して、刺さるような高域を抑えます。

全体的なミックス

  • プラグイン: Shadow Hills Mastering Compressor

    • 設定: ミックスバスに適用し、透明感のある圧縮で全体のダイナミクスを統一します。2段階の圧縮で細かな調整を行います。

  • 追加エフェクト: Precision Maximizer

    • 設定: マスターバスに適用し、楽曲全体のラウドネスを向上させます。クリアでポップなサウンドを目指し、過度な歪みがないよう注意しながら使用します。

これらのプラグインと設定は、ポップソングのミックスにクリアさと洗練された質感をもたらすための一例です。楽曲の雰囲気やアーティストの意向に応じて調整を行い、最適なサウンドを追求してください。

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