見出し画像

#1 ハウススタジオ朱夏堂ができるまで

こんにちは。朱夏堂です!

閉店に際して、朱夏堂での思い出を少しずつnoteにまとめていきたいと思います。

ここは築57年の、古い戸建をリノベーションして出来ました。今回はそのビフォーアフターを記します。

朱夏堂のデザイン周りを担当して下さったひかるちゃんをはじめ、モデルのsuu_uさん、カメラマンの宮地さん、それからご利用して下さったみなさんに導いていただき、部屋が彩られていく様子を、どうぞお楽しみください。




BEFORE

まずは少し衝撃を受けてしまうかもしれないbeforeから。。。

すごく寂れてました
今でこそフォトスポットにして活用いただいる階段
廊下
窓に映るブルーと木漏れ日が素敵ですが
深刻な雨漏れがありました。
キッチンも何年ものでしょうか…?
トイレは当然和式で
お風呂は壊れてました。
そして木が、屋根に激突し、大変なことになっていました……






AFTER


ピンクの壁と朱色のポストも撮影にピッタリ
朱色がトレードマークです
ひかるどんが撮影してくださった写真。アイコンにして大切に使っています。
3面窓から自然光が豊かに差し込む部屋。パッと明るくなりました。
カーテンはオカダヤさんで。
レース地の布で雰囲気を柔らかに。
そして床と壁面のタイル模様で、部屋に魔法がかかりました。
オレンジ色のランプがぼんやり灯る廊下
青色のキッチン
雨漏れは無事に完治しました💫
飴玉のような玄関タイル
ブルーの窓がそのまま透けて見えます。
木漏れ日が差し込むとキラキラ星が揺れているみたいで、お気に入りの場所です。
キッチン
トイレの床模様にご注目
お風呂場



スタジオにしよう!

建物をどう活用しよう?からスタートしているので、どう使うかは決めてませんでした。

色々妄想は膨らむのですが、現実的にはなかなか....。

工事したのに、寝かせて置くのは勿体無い!ので、時間単位で場所貸しをできる、スペースマーケットにひとまず登録すると…..

趣味で写真撮影をされているカメラマンさん達の間で、じわじわと話題になりました。

ある日、たまたま作品どりに、お邪魔する機会がありました。

(天井から水が出てきて大変です!と利用者様から電話が来て、雨漏れ!?どうしよう。と、頭が真っ白になりながら、パニック状態で朱夏堂へ駆けつけると💦
エアコンの問題だったようで、すぐに業者さんにきてもらい、ことなきを得ました。)

その時、カメラマンさん、メイクさん、モデルさんがいて、知恵を出しながら、撮影をしていました。

「ここの角度かわいい!」
「これはどう?」ー「最高です!」

その撮影の現場は、工夫と発見がパチパチと弾けており、楽しそうで、
見ている私まで、ときめきました…!

そして、できあがった作品を見せていただいた時、私の知らなかった建物の魅力をたくさん教えていただきました。

model :  吹雪
hair make:相川ニコ
camera : aika

後に、佐野小波さん猫都りささんの写真からレトロポップという世界観を教えていただきました。それを機にレトロでカラフルな世界にはまっていくのです…!

model:佐野小波
camera:猫宮りさ

みなさんの作品を見るのが私の楽しみで、

一つの場所に留まり、そこにきてくれるみなさんの世界観が交差する、というスタジオ運営の面白さを知ったのです。

そして、レンタルスタジオとして緩やかなスタートを遂げました。

それ以来、とっておきのレトロポップな家具や小物を揃えて、
少しずつ朱夏堂が出来上がっていくのです。


インテリアコーディネート

スタジオとしていろいろなシーンを撮影できるように、家具を揃えました。

レトロな乙女の生活シーンを演出してくれる家具たちです。

家具についての思い入れや作品例は、後編で詳しく記述しますね。

どの角度から切り取ってもかわいい…!
(camera:norihito_miyaji)
3面窓に囲まれた部屋
(camera:norihito_miyaji)
ラタンのドレッサーにボンボン時計
(camera:norihito_miyaji)
すんとおすましした顔のジャム猫さんもいますよ。
(camera:norihito_miyaji)
十三画から引き継いだバーチェア
(camera:norihito_miyaji)
マスタード色の壁。涙のようなビーズの鏡や、ニットのバックもかわいい~。
おやつがよく似合う壁です。
(camera:norihito_miyaji)
こちらの棚や椅子も十三画から引き継いだもの。たくさんの人に写真に撮っていただけて、喫茶店ファンとしても嬉しいです。こうしてこれからも大切なものを残していける活動を地道にできたらと思っています。
(camera:norihito_miyaji)
昭和の暮らしを想起させてくれる家具たち
(camera:norihito_miyaji)
お客様のご要望に合わせて少しずつ家具が増えてきました
(camera:norihito_miyaji)
ポップなキッチン。一番お気に入りな場所です。
(camera:norihito_miyaji)
当時の家具は花柄ばかり….!
(camera:norihito_miyaji)
お風呂場
つぶつぶのタイル、ゼリーのよう型番ガラス、なぜかたくさんある蛇口が愛おしいです
(camera:norihito_miyaji)
(camera:norihito_miyaji)
たまジャラジャラが、時代を表現してくれる廊下
(camera:norihito_miyaji)
朱色の玄関
(camera:norihito_miyaji)
玄関タイル
(camera:norihito_miyaji)




物件との出会い


たまたま大森散歩中に見かけて、

高級住宅街にこんな古い家もあるのだなと思い、お近くの方に聞いてみると、

オーナーさんももうこの家を修繕するお金を出したくないということで、
3年間くらい放置されているとのことでした。

私は古いものが大好きなので、

その話を聞いた途端、

なぜか奮い立ってしまいました。

思い切ってオーナーさんに直接交渉してみると、
あっさりOKが出て私も拍子抜け。

次第に、この家どうやって直そう….?と、恐怖が込み上げて来ました。
1週間後くらいして、大家さんから電話がきて、
「やっぱりなかったことにしてほしい」と言われ、安堵したのを覚えています。

それから2年の月日が経ち。。。

築古の木造建築を専門としている建築事務所でアルバイトをしたり、
熱海の不動産会社でインターンをしたりするうちに、
どんどん知見と経験がたまってきたり、古き良きものの温かみを教えてくれた友人ができたりしました。

ある日ふとこの家のことを思いだし、また借りれないかと大家さんへ聞いてみると、借すよ!とのことで、今度こそ借りることとなりました。

(やる気満々ではありましたが、家族みんなに反対されたし、周辺住民さんからもあそこにお金をかけるなんでもったいない、って感じで、さすがに当時も少し怖かったです。)


築57年のくたびれた家をどう直す?

では何から始めよう….?

雨漏れがあったり、外壁もかなり傷んでいたので、

生まれて初めて大掛かりな工事を発注しました。

直すべきところはたくさんあり、流石に工事規模も大きくなってしまったので、すごくビクビクしながら発注しました。

タイルもDIYで友人と張りました。
玄関before
タイルを敷き詰めて
接着剤をぬって
目地材で埋めて、
完成…..♡



そして2022年9月には、suu_uさんと宮地さんがいらしてくれて、何年先にも残したい素敵な作品が生まれました。続編で詳しく書き記したいと思います。

model : suu_u(@soonononono )
camera : norihito miyaji(@norihitomiyaji)

今日はおしまい。
おやすみなさい。
(後半〜インテリアや小物と想定ショット編〜に続きます)




朱夏堂についてはこちら (閉店2023.4.29に閉店)










この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?