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私のアラビア語、現地人に「アニメみたいな喋り方ww」と大ウケ。理由を聞いてみた

アラビア語リテラシー「ゼロ」でヨルダンに来てしまった私は、日常の中で少しずつアラビア語を身につけていった。しかし単語はあっていても、イントネーションが何やら怪しいようで・・・

●アラブ料理は謎ばかり

私は色々あってヨルダンの本屋に住んでおり(詳しくはこちら)、スタッフのみんなと毎日3食をともにしていた。しかしアラブ料理は、見ても食べても、何をどんな方法で調理したのか全く分からなかった。

たとえば「肉じゃが」だったら、日本人なら初めて見たとしても「ジャガイモと肉を、醤油で煮たのかな」となんとなく想像できる。しかしアラブ料理…さっぱりわからない。。

でも、別によかった。

重要なのは「これが何か」ではなく、「おかわりはまだあるか?」である。

「???」を「???」したものにレモンが乗っていて、これが本当に美味しい

アラブの料理は、日本でいう「刻み海苔」のように「ミント」をどんどん振りかけ、「醤油」における信頼のごとく何にでも「レモン」をジャージャーと搾り、「紅生姜」を乗せて仕上げるように真っ赤な「ザクロの実」をパラパラとふりかける。

しかしミントといいザクロといい、日本人には馴染みのない食材ばかりだ。あろうことかそれ以外の原材料名はすべて初耳だったため、アラブ料理は本当に謎としか言えないが、とにかく毎日食べたくなるほど美味しかった。

●アラビア語で感激を分かち合いたい

アラブの料理があまりに美味しかったため、「おいしい」ってアラビア語でなんて言うの!?」とすぐさま聞いた。「ザキ」と言うらしい。

ほうほう。「おいしい」の外国語といえば「ヤミー!」「ボーノ!」「トレビア〜ン」あたりは耳にしたことがあるが、「ザキ」かあ。なんだか、ザキヤマみたいで覚えやすいな。

ということで、さっそく使ってみた。「この料理さ、ほんっとにおいしい!ザ〜〜キ〜〜!」

・・・

「ブハwww」


ヨルダン人同士が目を合わせて、吹き出した。オイッ!ご飯を褒めてるのに吹き出すとは、何事か?

●なぜか盛り上がるヨルダン人たち

「フウ、ほんっとにおもしろいな!なんだよ、ザーキーってwwww」

「ああ、本当に面白い。なんだそのリアクション?まるで日本人だな!

「日本人のリアクションはアニメでよく見るが、まさか目の前で実写版を見られるとは(笑)(笑)」

「フウ、きみのリアクションは、日本のアニメキャラのモデルってほんとに日本人なんだなと分かる反応だなwww」

ええ、そうか?「アニメの実写版」って、相当だな…。ザキすぎると「ザーキー」になるのは、そんなに変なのか?「こんにちは」を「コンニィ〜チハ!」と言う外国人みたいな感じで、面白いんだろうか。。?

などと戸惑っていると…

「もう、フウ?きみってやつはwww
マローコかよwwwwwwww」

…。

・・・誰ですか?それは。

●「マローコ」の謎と正体

「え!?フウ、日本人なのにマローコを知らないのか!?」

「それは無いだろ、絶対に知ってるはずだ。思い出せ!!

「マローコ、だよ?マロ〜、コッ!」

・・・。
マロ〜、コ?

「ゆっくり言われても知らんわ!!!」

「マロ〜、ッコ!だよ?おい〜〜なんで知らないんだよ〜(汗)」
何度もその会話を繰り返した。

でも、マローコ、、?やっぱ知らないわ。遥か中東アラブの地でそんなマイナーなアニメを鑑賞してくれているのであれば、もはやありがたい。

「んもー!マロッコ、マロッコだってば!出たよこれだよ、これ!!!」

え!出たの?「マローコ」で検索して何かヒットするのが不思議なぐらいだが、スマホで店長たちが例のマローコの画像を探し出してくれた。

「きみのリアクションは、まさにこの、マローコそのものさ」

どれどれ…

エッ!?!?

マロ〜コって、この……





チビ・マロ〜コ〜〜!!!?!?!?!



【つづく】「ヨルダンの本屋に住んでみた」

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