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COUNTDOWN JAPAN1920 2019年12月30日

  12月30日、「カウントダウンジャパン1920」3日目に行ってきた。

  CDJに行くのは今回初めて。行くことにした理由としてはなんと言ってもナンバーガールの出演が発表されたから。さらに同日にはBase Ball Bearも出演。ベボベ(小出祐介)が多大なる影響を受けたナンバガと同じイベントに出るとかまじで惑星直列。まじでグランドクロス。即チケットを申し込んで難なくゲット。

  そんでCDJ3日目の当日。会場の幕張メッセに到着。開場前には小雨もパラパラ降ってたけど屋内型フェスなので無問題。

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  開場時間を1時間ほど過ぎてから入場。初めてのCDJだったからちょっと驚いたけどあの殺風景な幕張メッセが入口からもう色とりどりの電飾でビッカビカになってて非日常感がすごい。

そして本日一発目に観たアーティストはCOSMO STAGEトップバッターのネクライトーキー
  ネクライトーキーを知ったのは「オシャレ大作戦」のMVがYouTubeで公開されたとき。MV観てて「面白い曲だな〜」と思ってリピートして観てた。
  根暗な歌詞なんだけどボーカルのもっささんの耳に残る歌声&ポップな曲調のギャップがライブでもおもしろかった。トップバッターにふさわしいたのしいライブでした。


  2組目に観たアーティストはBase Ball Bear
  「17才」や「changes」などおなじみの代表曲を次々と披露。個人的にはここ最近の「十字架 You and I」のサビの歌い方のアレンジが好き。

  もうすぐ発売になるニューアルバム『C3』からリード曲「Cross Words」も聴けた。ここまでフェスらしく盛り上がる曲をバンバンやってた流れからラストにこの曲を持ってくるのもよかったな。

  この「Cross Words」も然り、3人体制になってからのベボベの歌詞さらにすごくなってないですか。まぁ、元から素晴らしいんだけど3ピースになってからまたいいのよ。

『いまは僕の目を見て』サビの

「君を美しいと感じた そのときにそのまま伝えたら なんて思われるだろう 臆病になってしまう」

とかはパッと聴きはラブソングとしても受け取れるけどそれだけじゃなくて個人と個人のコミュニケーションについての心の機微としても読める歌詞で普遍的で豊かな歌詞だと思う。

『Cross Words』歌い出しの

「やっと会えた週末 近況の報告
それだけで過ぎてゆく午後」

なんかも一発でその情景が浮かんでくるいい歌詞で好き。

  ニューアルバム『C3』楽しみっすな。


  ベボベのライブが終わり、ちょっと時間が空いたので昼食。
  牛たん肉盛りカレー(メガ盛り)を食いました。(写真撮り忘れた) 


  お次の3組目はKEYTALK。ほんの少ししか観れてないけど。
  KEYTALKはメジャー1枚目『OVERTONE』と2枚目『HOT!』ぐらいまでを聴いてた程度。

  KEYTALKはフェスでファンを増やしていき2010年代中盤、いわゆるフェスバンドとしてその中心にいて時代を作ったうちの1組だった。
  でも、Base Ball Bearを聴いてたような人間だったので当時はそういうバンドに「う〜ん…」と思ってた。 KEYTALKでいうと「コースター」「パラレル」の頃のロックバンド感が好きだったけど「MONSTER DANCE」のMVで客がダンスし始めたときとか。
  でも今回、実際にフェスでライブを観て感じたのは、「フェスだからって無理に盛り上げようとしてる感じじゃなかった」こと。自分たちが本当に楽しいからそれが伝染してお客さんも楽しくなってるんだな。多分。
  あと、もう一つは純粋に楽しくフェスを楽しんでる人をそういうナナメの見方をするのもどうかなと自分で自分のこと感じ始めたのもあるかも。歳取ってだんだんそういうモードになってきたってことですね。加齢。
  いま、全然関係無いけどギターの小野武正氏とドラムの八木優樹氏を渋谷のいきなりステーキで見かけたことを思い出した。ほんっとどうでもいいな。


  その後にはハイボール&小籠包。寒色の照明のせいでうまそうに撮れてないですがおいしかった。肉汁に被弾しつつ。

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  4組目はKANA-BOON
  KANA-BOONもいわゆるフェスバンドと括られてしまっていたバンドのひとつかな。
  1曲目から代表曲のひとつ「シルエット」からスタート。しょっぱなから持ってかれた。
  それ以降も「盛者必衰の理、お断り」「結晶星」「ないものねだり」「フルドライブ」など、1stアルバム『DOPPEL』2ndアルバム『TIME』あたりをよく聴いてた自分にはアガりまくるセットリスト。
  KANA-BOONも4人から3人になったバンドで終盤の MCではそのことに触れつつ今後の所信表明からのラスト2曲「バトンロード」「まっさら」はとてもぐっときました。


  そして5組目は今日一番、いや、今年のCDJ4日間の出演者の中でも一番の目玉かもしれないNUMBER GIRL
  2019年、17年ぶりにまさかの復活を遂げたナンバガ。それに伴いツアーも行われたけどチケットは争奪戦となり落選祭り。(ぼくもチケットがまったく取れず野音には音漏れを聴きに行った。)そんな人たちが今回のCDJに多く集まったと思う。それを裏付けるようにナンバガの1組前のスキマスイッチの終盤ごろには人がパンパンに集まってた。

  ステージ上に鎮座している赤いテレキャス、ボディがエグれまくったジャズマスター、orangeのキャビネットらを見るだけで「もうナンバガじゃん」と感極まってた。本人たちいないのに。
  程なくしてローディーさんによるサウンドチェックが始まった、と思ったら突然の爆音。少なくとも今日これまで観てきたバンドたちの倍は音がでかくておったまげた。
  そしてぬるっとメンバー4人登場。サウンドチェックで鳴らしたのは「NUM-AMI-DABUTZ」。その瞬間にとてつもない大歓声…… イントロ一発で持ってかれた〜〜
  イントロだけを演奏して向井秀徳が一言「それではみなさん、また来週お会いしましょう」ってなんだそれ。笑 向井秀徳すぎる。

  サウンドチェックを終え、そしていよいよ本番。この日をずっとずっとずっとずっとずっとずっと待ってた。
  「日常に生きる少女」からはじまり、「鉄風 鋭くなって」「タッチ」「ZEGEN VS UNDERCOVER」と続き、中盤にはついに「透明少女」。一気にナンバーガールをはじめて聴いた高校生のときまで戻ったよね。青春ですよ。青春。自分がナンバガを知るころにはとっくに解散してたので当然後追いだけどたしかにナンバーガールは青春でしたねぇ……(遠い目)

  そしてライブ終盤、「福岡市博多区から参りました ナンバーガールです。 ドラムス、アヒト・イナザワ。」の口上から始まり、「透明少女」と並ぶアンセムである「OMOIDE IN MY HEAD」に。イントロが流れた瞬間に鈍器で頭を殴られたような感覚。ぶっとばされました。
  「今年のCDJ、もうここがクライマックスでいいんじゃねぇの?」という感すらあった圧巻のステージでした。「水色革命」が聴けたのもよかった。

  いや、まさかナンバーガールを生で観られる日が来るとは…… 夢か…? 
  次はぜひともワンマンで観たいものである。


  6組目はTHE KEBABS
  タイムテーブル的にナンバガ、サカナクション にはさまれててその両方とも時間が被ってて正直ほんの少ししか観られてない。けど、ロックバンド然としたライブのかっこよさは一発で分かった。曲の長さもだいたい3分ちょいでこれもロックバンドっぽくてよい。
  個人的には田淵のボーカルが好きだ。ユニゾンではベースコーラスだけどケバブスではベースに加えてボーカルもやってる。(メインのボーカルはa flood of circleの佐々木亮介氏)ユニゾンでのコーラスでもその声のよさはわかるけどメインボーカルをとった時にさらに顕著に。うまく言えないけど高めで素直で伸びていく感じ…?
  この田淵のボーカルと佐々木氏のボーカルの相性のよさは「チキンに対するタルタルの如し」。

  今どきここまで泥くさいロックバンドも珍しいですね。
  2月には1stアルバムがリリースされるのでそちらも楽しみ。


  ラスト7組目はヘッドライナーのサカナクション
  ベボベ2回目の武道館で山口一郎は見たことあったけど(DVDでは全カットで残念だった)サカナクションとしては初めて。

  登場して一発目に放った言葉が「北海道札幌市からやって参りました サカナクションです」と、EARTH STAGE1組前に出演していたナンバガの引用という。笑
  1曲目の「新宝島」「夜の踊り子」、深キョン主演ドラマの主題歌「モス」を次々に投下で初っ端からブチ上げでした。
  「陽炎」から終盤がスタートし「ネイティブダンサー」「ミュージック」「アイデンティティ」「ルーキー」と自分が一番聴いていた頃の名曲たちが演奏されたのは本当にうれしかったな。ラスト「忘れられないの」もよかった。アウトロのギターソロめちゃ好き。


  まとめ。今回初めてのCDJでしたがすげー快適でしたね。雨が降ってても室内なので関係ないし、今回いいなぁと思ったのが割と着込んで幕張メッセに向かったんですが会場の暖房がめちゃくちゃ効いてたこと。すぐ上着を脱いでしまったね。ワハハ。やっぱロッキング・オンが20年やってきたフェス運営のノウハウすげーって感じ。

  フェスに行く理由としてまだ自分の知らないバンドや曲を求めて行くことも多いと思う。でも今回、自分が感じたのはその逆で学生時代とかによく聴いてたちょっと懐かしい曲が聴けたのがとてもよかった。今回でいうとKEYTALKとかKANA-BOONとかサカナクションの初期の方とかとか。
  こんな風に言うといつまでも昔の曲にばっか頼ってるみたいでマイナスな感じに聞こえるけどこれが結構大事なことよね〜〜 スカさないでお客さんが求めてる曲を素直に演奏するのがいいよね〜〜
  そのバンドのちょっと懐かしい曲を聴くことによって「フェスであのとき聴いてた曲が聴けたけど最近はどんな曲なんだろ?」って気になるからいい取っ掛かりになると思う。

  とりあえずKANA-BOONをまた聴き込みたいと思います。ベボベと対バン決まったしね。楽しみ楽しみ。

  2019年のライブ納めとしてとっても楽しかった!

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