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朝と日差しとエトセトラ

おはよう、世界。

リビングとダイニングのカーテンを引いて、窓を少しだけ開ける。
ひんやりとした風が気持ちいい。
そして雲一つない晴天。
ああ、きらきらの日差しが気持ちいい。

とは思えないのだ。悲しいかな。

私たちは起きた時から刻一刻と年を取る。
同じく、日差しを受けた時から刻一刻とメラニンが生成される。

朝の日差しがさんさんと降り注ぐ最高のリビングに、愛すべき猫の餌場がある。

人間が起きたらすぐにフレッシュな餌と水を入れてくれると信じている
彼の期待は裏切れない。

ぐぐぐ、、心の中でうなりながら私の素の肌には太陽光が当たるのを感じる。

早く、早く、アレを・・・

世界で一番かわいい男の子(猫)が満足げに朝ごはんを太陽の光の中で食べているのを横目に

私はやっと洗面所に行く。

鏡を見る。

昨日これでもかとつけたスキンアたちはもはやどこにもいない(どこにいったの?)
遊び心程度の猫の毛が頬やおでこにちらほら
掌に水をためてばしゃばしゃと洗って毛を流す。
それからいつものスキンケアを脳みそ0回転のうちに済ませる。

さて(お待たせしました!)
うやうやしく、その扁平の容器に手をかける。
君を待っていたのよ。
まずは丁寧にカシャカシャ。
上下に振らなければいけないタイプ。
肌にはSPFが弱くて石鹸で洗い流せるものがいいと言う流派もいるが
とにかく私は洗い流すも塗りなおすのも面倒なのだ。
白くて、とろんとした液体を手のひらに出すと
念を込めるように肌に乗せていく。
伸ばすのではなく、乗せる。

守れよ?私の肌を全力で。

この念を日焼け止めに乗せて。

ぺたぺたぺたぺた・・・

少々気疲れしたように見える、日焼け止め君を棚に戻す(ご苦労)

やっと私は心置きなく窓辺に立てる。

ひんやりとした風が気持ちい。
雲一つない晴天だ。
ああ、きらきらの太陽光が気持ちいい。


待って、首に日焼け止め塗ってない・・・!

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