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ラバー・ソールのこと(ビートルズの思い出)

ビートルズに『ラバー・ソウル』というアルバムがあります。

個人的には、アルバムというよりも、LPレコードという呼び名の方が、しっくりきます。

1960年代の後半、中学生だった自分の愛聴盤でした。『アビー・ロード』が出るまで、おそらく『サージャント・ペパーズ』よりも、回数をきいていたと思います。

今でも、「ひとりぼっちのあいつ」「イン・マイ・ライフ」そして「ノルウェーの森(天下の誤訳となってしまいました)」などは、カラオケで歌うことがあります。

題名の『ラバー・ソウル』は、英語で「Rubber Soul」ですから、もちろん「ゴムの(ような)こころ」と、訳すことができるでしょう。(ローリング・ストーンズのブルーズが、「プラスティック・ソウル」(まがいもののソウル)と呼ばれていたことと、ひっかけてからかったという説も、今はあるようですが。)

高校生になっていました。教室では、当時「上履き」と呼ばれていた、ゴム底の靴にはきかえます。色は白いのですが、先端部分だけが、色が違っていました。赤紫色や青や黄と色を変えます。ひとめで、学年を区別することができました。

それを眺めていて、『ラバー・ソール(Rubber Sole)』、靴のゴム底の意味もかけているのだろうと、ふっと気が付きました。ジョン・レノンが、こうした言葉遊びを好むことは、とうに知っていました。恋に踏みつけられる男の心に、ぴったりの表現です。

それが、わかったとき、妙にうれしかった記憶があります。にんまりしていたのでしょう。友人から「何か、いいことでも、あったのか?」と、不審がられたぐらいです。

これぐらいのことは、今のビートルズのファンの方は、みんなが知っていることでしょう。すでにあまりにも多くの情報が、あふれています。些細なことでも自分で発見する余地が、ほとんど残っていないのではないでしょうか。

しかし、1970年代に入っても、ビートルズの情報は、ごく限られていました。何かにつけて、隔世の感があるという昔話です。

#音楽 #ビートルズ #ラバー・ソウル #ゴム底靴   #上履き

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