笛地静恵

ようこそいらっしゃいました。笛地静恵(ふえちしずえ)と申します。 1955年生。男性。…

笛地静恵

ようこそいらっしゃいました。笛地静恵(ふえちしずえ)と申します。 1955年生。男性。小説、短歌、俳句、言葉遊びなどをたしなみます。

最近の記事

全米が炊いたご飯430【川柳6句】

遮光性傘をさそうか傘寿には バイバイデンデン太鼓に誰の口笛 産卵やブラックホールの向こう側 満身に人面疽の遊女かな シチューの如く無言のママの旅立ち 口々に「モホロビチッチ不連続面」 #川柳  #senryu #オートマティスム川柳

    • 全米が炊いたご飯429【川柳6句】

      田水湧くすべて稲穂を潤せり 鶏天や血を吐く如きタバスコを * 空白へ矢を射る天のまっぷたつ 茫洋と山吹の実と問答を 瑠璃色に懸想している青蛾かな 飴玉か見透かされてるコンゲーム #川柳  #senryu #オートマティスム川柳

      • 全米が炊いたご飯428【川柳6句】

        いきつけの午後のそば屋でもろきゅうを とっくりを二本のあとのしめのそば わりばしを割ってみがいてさてソバを * あぜ道へふきよせられる浮き草や 優曇華や湯気の向こうに白い顔 * 白地図へ架空の路線詳細に #川柳  #senryu #オートマティスム川柳

        • 全米が炊いたご飯427【川柳6句】

          ボート小屋ほこりをはらい梅雨明ける 飛び乗ればボートの沈み前へ出る 釣り糸を下流へ垂らし橋の下 オジサンの何が釣れたと魚籠のぞき * よいどれよスーツのシワよよれよれよ 脳中の霧が晴れれば前頭洋 #川柳  #senryu #オートマティスム川柳

        全米が炊いたご飯430【川柳6句】

          全米が炊いたご飯426【川柳6句】

          白面の青年首太き夏葱を 水星の楽器を奏で熱帯夜 * ぜいたくは敵だどんたくは味方だ ぼろぼろや動脈硬化水道管 * うなづきは話半分ところてん 相席のスタバのひとと昼飲みへ #川柳  #senryu #オートマティスム川柳

          全米が炊いたご飯426【川柳6句】

          全米が炊いたご飯425【川柳6句】

          浜木綿の板切れの文字ハングルか 羅のギャルや上腕二頭筋 朝凪の折りたたみがさ念のため 見返りの口裂け美人 万緑や紅一点のカズレーザー ゴジラ浮きネッシーがいるわと沈む #川柳  #senryu ♯オートマティスム川柳

          全米が炊いたご飯425【川柳6句】

          全米が炊いたご飯424【川柳6句】

          十代や十八禁は甘くない トランプの株のゲームを見切るべし * 古代妄想狂「ヤマト、発進!」 上九一色村意識他界系 身から出た錆びを削るアトム 尾羽打ち枯らしファイヤバード #川柳  #senryu #オートマティスム川柳

          全米が炊いたご飯424【川柳6句】

          全米が炊いたご飯423【川柳6句】

          内陸のフェーン都市にも海の日は 法被だぜじいちゃん祭りハッピネス * 朧夜の百崖あって一里なし 贋作の遊里の壺の奇矯かな * デカ女デカ女で半生暮らすよいよい 巴里祭やブラッサンスへイヤホンを #川柳  #senryu #オートマティスム川柳

          全米が炊いたご飯423【川柳6句】

          全米が炊いたご飯422【川柳6句】

          声投げる積乱雲の高みへと お姉さん晒を巻いて眦を 少年の横笛の息まっすぐに こーばしく焼きモロコシの焦げる香よ ときめきや幼ななじみの薄い紅 遠雷のかぶさってくるお囃子へ #川柳  #senryu #オートマティスム川柳

          全米が炊いたご飯422【川柳6句】

          全米が炊いたご飯421【川柳6句】

          絶対に負けられないババロア戦 手に汗にぎる砂かけババア 一面のシャーク一面のシャーク 三十郎を眠らせ三十郎の屋根に 大きなタマネギの下のジャガイモ 腰は低く頭は高く山高帽子 #川柳  #senryu #オートマティスム川柳

          全米が炊いたご飯421【川柳6句】

          全米が炊いたご飯420【川柳6句】

          さあ、かまえ三連休を猫さとり 眠りと目覚めのはざま母の呼ぶ イーロンへマスクメロンのお中元 中央線わきの釣り堀ゆとり釣る 夏休み紙飛行機の地を離れ 午前様二日酔いなき白ワイン #川柳  #senryu ♯オートマティスム川柳

          全米が炊いたご飯420【川柳6句】

          全米が炊いたご飯419【川柳6句】

          点滅の末期を告げて蛍光灯 真夜中のカーブミラーの端に立ち もはや原理原則論では環七の象 空爆の映像のひと沈黙し 暖簾しまえば《いこい》へ燐寸 紫陽花の一生を視て立ち去りぬ #川柳  #senryu ♯オートマティスム川柳

          全米が炊いたご飯419【川柳6句】

          全米が炊いたご飯418【川柳6句】

          あなたのうしろにメリーさんの羊 さようならタウンページの押し花よ 四回戦ゾンビの一身腐乱 * 数えたは物干し台の夏の星 怪盗の懐中堅き黄金虫 幻視からレビー小体虎が雨 #川柳  #senryu #オートマティスム川柳

          全米が炊いたご飯418【川柳6句】

          全米が炊いたご飯417【川柳6句】

          春さんへハイタッチして立夏くん たこ焼きや足八方へ広げたり 螢烏賊こっちの水は塩辛い 中心の銀河鉄道始発駅 くだをまく一升瓶の蝮酒 コンビニゾンビ腐乱チャイズ展開 #川柳  #senryu #オートマティスム川柳

          全米が炊いたご飯417【川柳6句】

          全米が炊いたご飯416【川柳6句】

          指を組み水鉄砲を発射する てぬぐいの空気でオナラ水遊び 山の湯の山の娘の水試合 * 暮れゆくは離島の浜と夏の海 巣の中をこまごまと蟻かたづける パセリからサラダへフォーク別荘地 #川柳  #senryu #オートマティスム川柳

          全米が炊いたご飯416【川柳6句】

          全米が炊いたご飯415【川柳6句】

          コロッケをエスバー魔美のファミマへと あぜ道にピンクのドアが開いていた 影丸よ一天にわかにかき曇り 新聞をつのだじろうへ投げ込んで 空を飛ぶ秘密兵器だ風呂敷は 手裏剣の釘と鉄路で作るべし #川柳 #senryu ♯オートマティスム川柳

          全米が炊いたご飯415【川柳6句】