笛地静恵

ようこそいらっしゃいました。笛地静恵(ふえちしずえ)と申します。 1955年生。男性。…

笛地静恵

ようこそいらっしゃいました。笛地静恵(ふえちしずえ)と申します。 1955年生。男性。小説、短歌、俳句、言葉遊びなどをたしなみます。

記事一覧

全米が炊いたご飯471【川柳6句】

台風め方向音痴か泡立草 ケッペンの気象台から欠片が * アラフィフの背中のしわの美しき 告白の雨のよどみへシャルドネを * 長岡の風にウテナの歌劇団 新作のかき…

笛地静恵
2週間前
14

全米が炊いたご飯470【川柳6句】

迷走の空気の渦よまたも雨 台風よ台風らしく突っ走れ * 新米を老舗の棚の待ち侘びる 八月尽油絵の頬ひびわれぬ * ねりあんつぶあんわてどっちもすきやねん ジーク…

笛地静恵
3週間前
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全米が炊いたご飯469【川柳6句】

福島の友人が前立腺がんで亡くなった。311で被災し愛妻をなくした。一斉の治療を拒否した。折々の言葉を句とし供養とする。 2024年9月1日  忘れていたわけではない来…

笛地静恵
1か月前
13

全米が炊いたご飯468【川柳6句】

三本の針トロッコで銀山へ 大脳の灰白質の深海魚 終日の回転木馬おしゃべりめ * 三角のベースを書いて別天地 窓ガラス割ればいけにえ誰の番 たそがれの草野球にも観…

笛地静恵
1か月前
11

全米が炊いたご飯466【川柳6句】

青山の茂吉火の香や虫すだく すいっちょんの後継機種としてウマオイ 七厘の鰯を扇ぐ勝手口 老山師しぶとく罠をしかけたり いつまでも来ぬ台風に畳まれて 渓流の窓を板…

笛地静恵
1か月前
10

いつもありがとうございます。都合により、9月からは、今までよりも「低浮上」となります。よろしくお願い申し上げます。笛地静恵 拝

笛地静恵
1か月前
10

全米が炊いたご飯467【川柳6句】

二十世紀梨二十一世紀にあり 山梨の木箱の藁の中の梨 少年の冷やした梨へ白い歯を 太陽へ黄金時代梨の実を 二又のフォークの先の梨に透き 限界の梨の芯のみ月へ投げ …

笛地静恵
1か月前
10

全米が炊いたご飯465【川柳6句】

暑さ寒さも此岸まで 脳ある鷹は脊椎動物だ * 銭亀の橋をほっそり影わたる 縁日の風船神社の森影へ * 無料宿泊券廃旅館より 佃煮をご馳走とする近未来 #川柳  #…

笛地静恵
1か月前
13

全米が炊いたご飯464【川柳6句】

天然のパーマ即席ラーメンを 歯ブラシの一本もなし逃げ上手 * かき氷そんなに飾って何処へ行く おしまいの氷水までかき氷 * 銭湯と地域社会の神隠し 天災のまたひ…

笛地静恵
1か月前
7

全米が炊いたご飯463【川柳6句】

うつの宮ダリのキリンの燃え盛り 竜がいぬ小倉の街の昼下がり 空飛ぶ碁盤もいるわ鰯雲 心臓がコンビニを出て赤坂へ 悪役の令嬢上州生まれとか 校庭の雨の穴あり残る月…

笛地静恵
1か月前
7

全米が炊いたご飯462【川柳6句】

漁船より大なる金魚遡行する サルビアの覆すべし偏見を * おじさんの詰め合わせ来たお中元 罵倒されバトル・ガールの引鉄を * モズが瓦礫でないテイル 水柱発現に…

笛地静恵
1か月前
9

全米が炊いたご飯461【川柳6句】

うなぎ屋へはやめのパブロフの犬 板の間の黒光りして燈籠を カマドウマ顔も手も足も長すぎる * 台風め狙い定めて列島へ 閉店のまぎわ蝋燭を買う前夜 渋谷川塩の柱の…

笛地静恵
1か月前
8

全米が炊いたご飯460【川柳6句】

石橋を叩いて渡らぬバツ印 お惣菜戦出馬要請商店街 * 来るぞ来るぞ手強いぞ五輪のサスケ セブン買収ウルトラセブンへ * 八月の西瓜を破るこころざし イマジナリー…

笛地静恵
1か月前
10

全米が炊いたご飯459【川柳6句】

黒ネコのヒゲピンと張り俳句の日 ギターあり十七歳の俳句の日 湯殿へと冬二の宿の俳句の日 * 中尾流星からの物体X ドロロンあらん日輪赤く沈みけり オレンジが家ま…

笛地静恵
1か月前
11

全米が炊いたご飯458【川柳6句】

無人駅学生一人降り立ちぬ 手の中のハードカバーの溶ける雪 去年、マリオとパートでさ 教養をひけらかして芥子菜 生ガキに呑み込まれてくビヤホール 台風の気圧の帽子…

笛地静恵
1か月前
7

全米が炊いたご飯457【川柳6句】

お買い物つきあわされてさあご飯 遅いなあエスカレーター上へ上へ テーブルへ食券ならべ水を呑み アイス乗せメロンソーダのサクランボ 待望のエビフライ定食二尾 駅前…

笛地静恵
1か月前
10
全米が炊いたご飯471【川柳6句】

全米が炊いたご飯471【川柳6句】

台風め方向音痴か泡立草

ケッペンの気象台から欠片が



アラフィフの背中のしわの美しき

告白の雨のよどみへシャルドネを



長岡の風にウテナの歌劇団

新作のかき氷屋の新子安
#川柳 #senryu     #オートマティスム川柳

(久しぶりに川柳が作れました。またよろしくお願いします。)

全米が炊いたご飯470【川柳6句】

全米が炊いたご飯470【川柳6句】

迷走の空気の渦よまたも雨

台風よ台風らしく突っ走れ



新米を老舗の棚の待ち侘びる

八月尽油絵の頬ひびわれぬ



ねりあんつぶあんわてどっちもすきやねん

ジーク祇園ジーク祇園出金どすえ
#川柳   #senryu   #オートマティスム川柳

(9月より、いままでよりも「低浮上」となります。引き続きよろしくお願い申し上げます>)

全米が炊いたご飯469【川柳6句】

全米が炊いたご飯469【川柳6句】

福島の友人が前立腺がんで亡くなった。311で被災し愛妻をなくした。一斉の治療を拒否した。折々の言葉を句とし供養とする。

2024年9月1日 

忘れていたわけではない来るべきものが来ただけだ

傾いて開かぬ雨戸を鉈で割り

わが家までごめんなさいとあやまっている

思い出とふたりの暮らし捨てられぬ

朽ちるまでここにいるよ骨は浄土へうずめるから

三代の家よ地杉の床柱
#川柳 #senryu  

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全米が炊いたご飯468【川柳6句】

全米が炊いたご飯468【川柳6句】

三本の針トロッコで銀山へ

大脳の灰白質の深海魚

終日の回転木馬おしゃべりめ



三角のベースを書いて別天地

窓ガラス割ればいけにえ誰の番

たそがれの草野球にも観客ら
#川柳   #senryu   #オートマティスム川柳

全米が炊いたご飯466【川柳6句】

全米が炊いたご飯466【川柳6句】

青山の茂吉火の香や虫すだく

すいっちょんの後継機種としてウマオイ

七厘の鰯を扇ぐ勝手口

老山師しぶとく罠をしかけたり

いつまでも来ぬ台風に畳まれて

渓流の窓を板止め鮎の宿
#川柳   #senryu   #オートマティスム川柳

いつもありがとうございます。都合により、9月からは、今までよりも「低浮上」となります。よろしくお願い申し上げます。笛地静恵 拝

全米が炊いたご飯467【川柳6句】

全米が炊いたご飯467【川柳6句】

二十世紀梨二十一世紀にあり

山梨の木箱の藁の中の梨

少年の冷やした梨へ白い歯を

太陽へ黄金時代梨の実を

二又のフォークの先の梨に透き

限界の梨の芯のみ月へ投げ
#川柳   #senryu     #オートマティスム川柳

全米が炊いたご飯465【川柳6句】

全米が炊いたご飯465【川柳6句】

暑さ寒さも此岸まで

脳ある鷹は脊椎動物だ



銭亀の橋をほっそり影わたる

縁日の風船神社の森影へ



無料宿泊券廃旅館より

佃煮をご馳走とする近未来
#川柳 #senryu   #オートマティスム川柳

全米が炊いたご飯464【川柳6句】

全米が炊いたご飯464【川柳6句】

天然のパーマ即席ラーメンを

歯ブラシの一本もなし逃げ上手



かき氷そんなに飾って何処へ行く

おしまいの氷水までかき氷



銭湯と地域社会の神隠し

天災のまたひとつ増え過疎の村
#川柳   #senryu   #オートマティスム川柳

全米が炊いたご飯463【川柳6句】

全米が炊いたご飯463【川柳6句】

うつの宮ダリのキリンの燃え盛り

竜がいぬ小倉の街の昼下がり

空飛ぶ碁盤もいるわ鰯雲

心臓がコンビニを出て赤坂へ

悪役の令嬢上州生まれとか

校庭の雨の穴あり残る月
#川柳   #senryu   #オートマティスム川柳

全米が炊いたご飯462【川柳6句】

全米が炊いたご飯462【川柳6句】

漁船より大なる金魚遡行する

サルビアの覆すべし偏見を



おじさんの詰め合わせ来たお中元

罵倒されバトル・ガールの引鉄を



モズが瓦礫でないテイル

水柱発現に飛ぶマンホール
#川柳   #senryu   #オートマティスム川柳

全米が炊いたご飯461【川柳6句】

全米が炊いたご飯461【川柳6句】

うなぎ屋へはやめのパブロフの犬

板の間の黒光りして燈籠を

カマドウマ顔も手も足も長すぎる



台風め狙い定めて列島へ

閉店のまぎわ蝋燭を買う前夜

渋谷川塩の柱の娘立ち
#川柳   #senryu   #オートマティスム川柳

全米が炊いたご飯460【川柳6句】

全米が炊いたご飯460【川柳6句】

石橋を叩いて渡らぬバツ印

お惣菜戦出馬要請商店街



来るぞ来るぞ手強いぞ五輪のサスケ

セブン買収ウルトラセブンへ



八月の西瓜を破るこころざし

イマジナリーフレンドだったね貞子ちゃん
#川柳   #senryu   #オートマティスム川柳

全米が炊いたご飯459【川柳6句】

黒ネコのヒゲピンと張り俳句の日

ギターあり十七歳の俳句の日

湯殿へと冬二の宿の俳句の日



中尾流星からの物体X

ドロロンあらん日輪赤く沈みけり

オレンジが家までくるよおかあさん
#川柳   #senryu   #オートマティスム川柳

全米が炊いたご飯458【川柳6句】

全米が炊いたご飯458【川柳6句】

無人駅学生一人降り立ちぬ

手の中のハードカバーの溶ける雪

去年、マリオとパートでさ

教養をひけらかして芥子菜

生ガキに呑み込まれてくビヤホール

台風の気圧の帽子ぬぎ棄てる
#川柳   #senryu   #オートマティスム川柳

全米が炊いたご飯457【川柳6句】

全米が炊いたご飯457【川柳6句】

お買い物つきあわされてさあご飯

遅いなあエスカレーター上へ上へ

テーブルへ食券ならべ水を呑み

アイス乗せメロンソーダのサクランボ

待望のエビフライ定食二尾

駅前の商店街を見下ろして
#川柳   #senryu     ♯オートマティスム川柳