誰かの歴史書
死んだってB級歴史書にも載らない人物
このままずっと生きていたって
誰かにすぐさま捨てられるポスティングチラシだよあんたは
オンリーワンは王道
誰も真似できない
顔も血も人間も思想も違うのだから
どこで死んでも何の歴史書にも載らないのなら
いつ死んだって自由だよ
掛け捨ての保険料と
MacBookとiPhoneのローンは
今生きるために必要なもの
あの人がいたとき
こんな私、存在していただろうか
あの人がいなくなってから
そんなことばかりを毎日毎晩考えて
あの人の歴史書にも載らない人物ならば最後は目の前で自爆してやりたい
きっとそんなことになっても
あの人は歴史書のそこの出来事だけ鉛筆で塗り潰すでしょう
何か遭ったけど
何もなかったことにされる
隠蔽されるなら
自爆することさえも尊いわ
図書館でぼろぼろになって隅に追いやられたウォーリーを探せのなかの細かい誰かみたいな人生
私はどこにいるでしょう
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