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私の押し入れ〜空気を読む恋って恋なの?〜

この自粛期間、テレビではあらゆる再放送ドラマが流れている。
私は断然、YouTubeよりもテレビ垂れ流し派なので、再放送ドラマはありがたい。

その中でも今日までやっていたのが「凪のお暇」

生まれてからずっと空気を読み続けて生きてきた主人公の凪に、誰しもどこかしら共感を抱いたに違いない。
相手にどう言えば機嫌が悪くならないだろう?
相手にとっての正解の返信はなんだろう?
そんなことを誰だって考えたことがあるから。

空気を読むというよりも空気に敏感な私は、他人のちょっとした一言や表情ですぐに自分の対応も言葉も変えてしまう。辞めたいが、それが私の短所で辞められない。空気を読まなくなると喋らなくなる。たまに今日は静かだねなんて言われるときは、私は自分らしさを探し中なのかもしれない。

特に目上の人には、相手に失礼のないような物の言い方を研究した。
それはメジャーの時に事務所とレーベルとの打ち合わせの時に非常に感じた。
みんな思ってることをストレートに言わない。
遠回しに遠回しに言うから伝わらない。
まっすぐダイレクトに言えば済む話なはずなのに。
みんな空気読みすぎて、何も進まない。
空気読みすぎてリリースを逃したこともあった。

私がいた音楽業界はよくある音楽業界だったのかも分からないけど。

自分がはっきり言ったことに対して、上手く言っても何も言われないのに
上手くいかなかったら、私が言い出したからと言われた。
それで体調崩して不正出血が出て、子宮頸がんの初期が発覚したら不幸中の幸いだけど。

話は逸れたが、空気を読むことに関しての「凪のお暇」の凪にはとても共感を持てた。

そして凪の元カレも。
凪の元カレと性格が若干昔の恋人が似てたから。
ただ、凪のお暇の元カレは性格は突っ張ってたけど、別に最初から浮気をしてたわけではない。私の昔の元カレはあんな性格で浮気性だったからな。凪の元カレの方がマシだ。

そして、隣に住む誰にでも優しいゴンさん。
いっとき、ゴンさんのような優しい人を好きになり、あのドラマで言うゾンビになった時期があった。
ゴンさんは目の前の女子には優しい。でも目の前にいないとその女子を忘れて違う女子に優しい。ゴンさんは女子がしてほしい言葉も技もわかっている。
女子はどうしてもそう言った男性に惹かれやすい。だって心地いいんだもの。
でも、それはよく女子と一緒にいるから分かることで、一途になんてなれないのだ。結局、女子がメンヘラになってゾンビになって死亡。

あのドラマのように素敵な三角関係にすらならない現実的な自分の物語。
だとしても、似たような登場人物が存在しただけで共感しかない。

ドラマの中では凪が日々頑張っては、似た失敗をして、でもまた立ち向かう姿が本当に愛おしくて愛おしくて、いつの間にか応援をしていた。

あっという間に先週の土日と今日でドラマは終了。
私のお暇気分も終了。

凪のお暇は去年の作品で、丁度あの頃はありえないくらい心が死んでいたから
凪のお暇で流れる劇中歌のインストを聴くたびに少しだけ胸が痛かったけど
もう誰かの空気を読むような恋はしてないことは確かだ。

好きな人と一緒にいて空気読むってなんなんだろうね。
大切なことを聞いたら機嫌が悪くなるから空気を読んで聞かないでいた日々。でも空気が美味しくなくて、美味しい空気を吸いたくて勇気を出して自分で空気を壊したあの日。
そのおかげでしばらく空気すら吸ってる気になれない日々が続いたけど、最近はようやく息が吸えてる気がする。

もう空気を読むような恋はしないように、次の恋のためにとりあえずダイエットでも始めよう。

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