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私の押し入れ〜真面目デート理想説〜

戻れないと分かってる日々ほど、戻りたくなるものだ。
あの時、こうしていれば、ああしていればなんてタラレバを言ったところで
時間を戻すことはできない。

東京も緊急事態が解除された。
解除をされたところで、しばらくは私の生活は変わらない。
ライブハウスだってステップ3にならなければお客さんは入れられない。
アクセサリーを委託しているお店も始まったけど、すぐには行くつもりもないし
美容室も五ヶ月行ってないけど、すぐに行くつもりもないし
ショッピングモールが再開しても、すぐに行くつもりもない。

少しでも混んでると接触から逃げてしまう癖がついた。
今日は少し疲れていたので、お弁当屋さんのお弁当かコンビニで済まそうと思い
コンビニの前まで行ったが、超密で店内には入らなかった。
そしてお弁当屋さんも覗いたが、店内もお弁当を待つ人で溢れていて私は何も買わずに帰った。

結局、家にあったカップ焼きそばに野菜と肉を炒めたものを追加した殺風景な夜ご飯ですませた。

三ヶ月で埋め込まれた「不要不急」
全ては「要求」ではない限り、すぐに外出する気になれない。
そこも人の価値観それぞれなので、自由に外出をしたって全然良い。
テレビのニュースで居酒屋でインタビューをされてる人が美味しそうにビールを飲んでる姿を見れるだけである意味良い。

この期間でつまらない人間になったように思える。
多分、しばらくは外食もしないし、居酒屋も行かない。
友達からの遊びの誘いのノリも悪くなるし、外出した先で心の余裕がなさそうだ。
デートの誘いが来たらそれは別だけど。
そもそもデートに漕ぎ着けるまでのステップを踏むのがすごい難しくなってしまった。軽い気持ちでご飯も誘えないんだから。
これは男子からの誘われ待ちだなとか言ってると、一生私は待ち人だと思う。

万が一、男子からご飯に誘われたなら、レポを後にここで書いてしまいそうなほどその類には飢えている。あまり飢えているとか言いたくないけど、人なんて寄ってくる時は寄ってくるのに、いなくなるとみんな波のように去るものなんだから。

私が主人公の漫画があるのなら、今登場人物に男子は存在しない。

というか、自粛のせいで私しか登場人物がいない漫画。

それでも希望は持ちたい。
まずこのタイミングで気になる男子が現れて、デートに行くとしたら
お昼のピクニックが理想だ。
真昼間に男女が会うことって健康的で素晴らしい。
しかも換気の良い外をチョイス。気合いを入れてお弁当を作ったら引かれそうで怖いので、1回目のデートは途中で美味しいパンやハンバーガーとかテイクアウトして。
天気が良くて、風も気持ちよければ芝生の上にゴザを引いて日向ぼっこをしたり、動きたいならバドミントンをしたり。。。
顔も浮かばないいつか出会う素敵男子の為に妄想だけはバッチリだ。

こんな理想を掲げているうちは、こんな誘いはこないだろう。
でも夢くらい持っても良いじゃないか。
人間だもの、笛田サオリ。

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