こちらの世界の月【2/21】
書こうか書かないか迷って、
1週間くらい下書きを書いたり消したりしていた話。
いつか見に行けたらいい
いつか、3人でアラバキに来てくれないかな
いつか、生で聞けたらいいなと思っていた。
「いつか」はもう叶うことはなく
永遠にやってこないんだと。
こんなに離れている赤の他人のわたしがこんなに悲しいのに
近くの人達はどんな気持ちなんだろうと
気付けば手が止まり、作業が進まない。
わたしの高校時代はバンドブーム真っ盛りだった。
テレビで放送されていた事と、教科書に載っている事しか知らない狭い世界にいたわたしは、高校に入り親元を離れて、新しい世界を手に入れた。
先輩というか、お兄さん、お姉さん的存在からいい事も悪い事も教えてもらって。こいつらを知らないのか、と言われて
無理やり聞けと渡された数枚のCDを、初めはしょうがなく聞いていたのにいつしかそれが好きでたまらなくなった。
あのとき、バーで働きたいと言っていた先輩は
今何をしているんだろう
わたしに初めて化粧をしてくれたあの先輩は
もう普通の髪型をして
大人しく暮らしているんだろうか。
そんな事を考えながら
止まった手を動かしても今はいいものが作れない。
そんな気がした。
仕事がありすぎる事も
無さすぎる事もよくある事。
こんな時に限って、誰かと比べてしまって
自分は自分だといくら言い聞かせても
様々な思いは湧き上がってくる。
やる気スイッチが入らないあの時と同じ感覚だった。
そんな時に決まって流していた昔好きだった曲。
初めて聞いた時の感想は
日本人なのになんで全部英語で歌ってるんだろう、で。
もしあの人達に出会わなければ今のわたしは無い、そんな人生の分岐点がいくつかあって、その点のひとつを、間違いなく黒く塗りつぶしている彼らの歌をまだ聞けない。
だけど、やる気スイッチが入るのはやっぱり彼らの曲だから、次にキャンドルを作る時は絶対流そうというお話。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
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