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新しい技術が好きだ。

30代も後半になってきて、僕が物心ついてから25年くらい、自分で好きなものを買えるようになって15年くらいになる。

その間に、技術の進歩っていうやつは本当に目覚ましくて、みるみるうちに「できること」は増えていった。

ポケベルはピッチになり、ガラケーになってスマホになった。
24枚撮りの使い捨てカメラは、いくらでも写真が撮れるスマホのカメラに取って代わった。
物音がすると録音のやり直しだったカセットテープはMDやCDになり、mp3プレイヤーになり、今や聴き放題のサブスクリプションサービスだ。
必死で読めない地図にかじりついて知らないまちを歩き、新しい場所に行くのにおびえていたあの日々、グーグルマップがある今では遠い世界の出来事のように思える。

技術系の仕事をしているわけでもないし、決してお金持ちでもないけれど、ここ10年ほどの僕は、新しい技術を用いたガジェットやサービスに対して他の多くの人たちよりちょっとだけ「アーリーアダプター」になっている。

スマホは2009年のiPhone 3GSから、Kindle端末は2011年のKindle paperwhiteから、サブスクリプションサービスのGoogle play musicは2015年から、スマートスピーカーのGoogle Home miniは2017年から。
スマホは、別に壊れていないのに1年くらいで新しいのに替えちゃうし、常に新しいガジェットが気になっている。

いろいろなことに興味を持ち始めた10代の頃に「こうだったらいいのになぁ」と夢見たことは、ほとんどすべて、手の届くものになってしまった。
そういう強烈な実感があるから、僕は「新しい技術」というのがたまらなく好きなんだろう。

はじまったばかりのサービスでまだまだ不備があったとしても、現状ではまだあまり使いどころがないガジェットでも、ごくわずかな月日で技術が飛躍的に更新され、「夢が叶う」ような体験を僕に与えてくれるはず、という確信があるから、喜んで最初の実験台になる!という気持ちがある。

僕は趣味が特に多い方じゃないけれど、きっとそんなわけで、「新しい技術を試すこと」がいちばんの趣味なんだろうなぁ。
ちょっとだけ寂しいのは、僕のこの熱すぎる「最新技術趣味」に、友人も恋人もなかなかついてきてくれなくて、語り合える仲間が少ないことかな(笑)。

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