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気さくな不動産屋が解説!マンションがいいのか一戸建てがいいのか問題

物件の購入を考える際に、マンションまたは一戸建てのどちらを選んだら良いのか悩んでいるという人もいると思います。
友人や知人から「絶対にこっちのほうがいい!」という風に言われることもあるでしょう。
しかし、一戸建てかマンションか、どちらが○でどちらが×とは言えません。
どちらにも必ずメリット・デメリットの両方があるので、メリットだけで判断せず、よく比較検討したうえで決めることが大切です。
自分にとってはどちらが向いているのか、これから挙げるメリット、デメリットなどを参考に、「自分が住むことをイメージ(シミュレーション)しながら」検討してみてください。

【戸建てとマンションのメリット・デメリット比較】

戸建てとマンションのメリット・デメリット比較してみましょう。

一戸建てのメリット

一戸建てのメリットは、以下の6つが挙げられます。

・賃貸住宅や、土地が借地権である場合をのぞき、土地も建物も全て自分の所有であり、自由に使用できる
・敷地に余裕があれば、駐車スペースや庭を作れる
・開口部や居住スペースを広く確保しやすい
・ペットも気兼ねなく飼える
・マンションよりも騒音などに気を使わなくてすむ
・リフォームや増築などが自由にできる

一戸建てのデメリット

一戸建てのデメリットは、以下の3つが挙げられます。

・木造の多い戸建住宅は、鉄筋コンクリート造りのマンションに比べれば構造的には劣るといえる
・防犯面では、開口部や死角の多さでマンションに劣る
・土地、建物の管理は、常に自分でしなければいけない

マンションのメリット

マンションのメリットは、以下の9つが挙げられます。

・基本的に共同住宅。上下左右に人の住む、大きな箱の中で暮らすイメージ
・気密性が高い分、暖房等の熱効率も高い
・構造が鉄筋コンクリート、もしくは鉄骨鉄筋コンクリート造で耐久性が高い
・新築ではオートロックや防犯カメラ設置は当たり前、また中古含めほとんどのマンションには管理人がおり、防犯面その他管理面での安心感がある
・専有部分においては自分で自由に変更できる
・ワンフロアで動線が楽、またバリアフリー設計がほとんどで段差がない
・高層階は眺望がよい(上層ほど人気で価格も高い)
・一戸建て住宅には付き物の草取り作業をしなくていい
・管理組合が主体となって長期的な修繕計画を立て、メンテナンスを行なえる

マンションのデメリット

マンションのデメリットは、以下の3つが挙げられます。

・管理組合の運営に参加するなど、管理費や修繕金を払う以外にもルールがある
・ペット禁止の中古マンションが多い
・騒音や生活音について、他の住戸に気を遣う

土地の立地条件や建物だけで比較ができないのが不動産ですが、まず、一戸建てとマンションのメリット・デメリットだけを箇条書きで比較してみました。

独立住宅と集合住宅という点で、建物が大きく違うわけですが、一番の違いは維持管理の面において、完全に個人の自由で管理するか、強制的に管理組合に入り、管理費等も払うけれど、その保護という恩恵を受けるか、という点です。

マンションについてちょっと補足

マンションにおける管理組合は、一戸建て住宅でいう「町内会」をもっと身近にしたようなもので、理事長、副理事長、理事、会計、監査などの役員を選出して運営しています

何をするところかというと、住人が快適に暮らすことができるよう、ルール(管理規約)を決めたり、何か問題が生じた際に解決したりします。

一つの町が凝縮したものと思えばわかりやすいかもしれません。

しかし、一つの建物内であるだけに利害関係も出てきて、町内会よりももっと濃い自治会といえるでしょう。

ルールも「区分所有法」という法律に基づいて作成されるので、住人はそれをしっかりと守る義務があります。

守らなければ罰則もあるのです。

例えば、自分の所有する部屋を、居住以外の目的に使用する(営利目的)ことを禁止事項に入れるマンションが多いのは、やはり、住人の静かな生活を守るために必要となるからです。

当たり前のことですが、他人の迷惑となるような行為や使い方が禁止されるのです。管理費や修繕積立金を、毎月滞りなく収めるのは最低限のルールです。

また、管理組合はこれらをしっかりと管理し運営しなくてはなりません。

その管理ができないマンションは、マンションとしての評価(価値)が下がり、実は、価格も下がっていくのです。

難しい話をしてしまいましたが、要は、戸建てがいいかマンションがいいかを判断する際には、いろんな要素を総合的に判断しましょう、ということが言いたかったのです。

しかし、価値がどうだとか、個人ではどうしようもないことなので、簡単に言えば、「皆で協力して、良いマンションにしましょう!」と少しでも思える人は、マンションを購入しても大丈夫

きっと、長く、快適に暮らして行けるでしょう。