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地方の建築士(建築家)の悩み(仮説)

淡路島という地方で建築士をして3年目になる。まだまだ経験不足だが地方で生きることについて色々と実感がわいてきた。
私がこれまで活動してきて主に感じるのが、下記のことである。
※私が個人的に感じることなので偏りがあると思います。
この淡路島で感じていることは地方という枠で見たときにある程度共通のものがあるのか、そうでもなくて、個別のものなのか。私が大阪でサラリーマンをやってきたから感じることなのか。
個々の地域によって状況や課題が違うと思うが、同じような年代の方々で地方にいる人たちはどのように感じているのだろうか。

・議論や切磋琢磨できる環境がつくりづらい
・仕事量が減りそうだという何となくの不安
・人材不足?
・新たな動きへの不安
・ロールモデルの少なさ

議論や切磋琢磨できる環境がつくりづらい

建築家の知り合いがたくさんいればいいのだが、それが少ない私は大阪から移住してさらに少なくなっている。独立している建築家(いや建築関係)に本当に知り合いが少ない。自分で悶々と考える日々も嫌いではないのだが、大阪にいたときのように同じ分野の方々と色々と話す環境がとても懐かしく思える。「どんなところでも出ていけばいいじゃないか」仰る通りである、でもそれができない自分がいる。自分から環境をつくることはとても大変なことだな、と改めて思う。

仕事量が安定しないのではないかという何となくの不安

「仕事ないよ」「昔は本当に忙しかった」そう言う声がよく聞こえてくる。確かに地域の経済力は弱くなっているのかもしれない。いや、本当にそうなのだろうか。建設への投資が減っているだけなのかもしれないとも思う。しかも、こうした不安は地方であるからというわけではないような気もしている。どう仕事をしていくか、それが大切な気がしているのだが、不安が頭から離れないのは事実である。

人材不足?

仮に仕事量を増やすことができたとして、自分で受け止められる量は限られている、だから攻めて仕事をするために人材を増やす必要がある。では人材確保の可能性は地方と都会で差があるだろうか?それは明確にあるように思う。地方移住などに注目が集まっていると言っても、働き先の選択肢として都会より地方が多くなるようなことではないと思う。まして、大学のない(少ない)淡路島を新卒の就職先として選ぶという人はやはり少ないのだと思う。地方はそこにも工夫をしないといけない。業界と地方の未来を考えるといい人材を育て生み出さなくてはいけないという視点もとても大切だと思う。

新たな動きへの不安?攻めきれない?

人材が確保しにくいということは、新たな仕事を取るためや、新たな事業を考えるために動きにくいということが言える。「言い訳を作っているのでは?」と自分でも言いたくなる。これを言い訳にしたくないので、道を探さないといけない。


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