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東日本大震災と文学【6】その作家たち

作家と、その人の福島との関わりについて簡単に記載します。作品として取り上げているのは福島、震災にかかわるものです。
基本的に、小説を取り上げています。詩家、ルポ、ドキュメンタリーなども紹介するかもしれませんが、論文等は扱わないつもりです。また、アンソロジーは含みませんが、アンソロジーは別項でまとめて紹介します。

石井光太
作品:『遺体—震災、津波の果てに—』(ルポ)
備考:『遺体—』は『美しい顔』(北条裕子)による盗用疑惑。

いとうせいこう
作品:「BACK2BACK」、『想像ラジオ』
備考:震災によって、いとうせいこうは15年ぶりに筆を執ることができるようになった。『想像ラジオ』は芥川賞候補に際して物議。

大江健三郎
作品:『晩年様式集——イン・レイト・スタイル』
備考:『晩年—』は「震災後の厳しい現実から希望を見出す、著者最新にして「最後の小説」」(Amazon紹介ページより)。

川上弘美
作品:「神様2011」

熊谷達也
作品:『調律師』、「仙河海」シリーズ
備考:宮城県気仙沼出身。「仙河海」シリーズは気仙沼をモデルに。

黒川創
作品:『いつか、この世界で起こっていたこと』
備考:『いつか—』は関東大震災も扱う短編もある。

佐伯一麦
作品:『還れぬ家』
備考:宮城県出身。仙台市で被災。

高橋源一郎
作品:『恋する原発』

中村文則
作品:『教団X』
備考:『教団X』に震災の描写はないが、『東日本大震災後文学論』で取り上げられる。

和合亮一
作品:『詩の礫』『詩ノ黙礼』
備考:福島市出身

古川日出男
作品:『馬たちよ、それでも光は無垢で』
備考:福島県郡山市出身。

アンソロジー

『それでも三月は、また』
講談社、2012
寄稿:谷川俊太郎、多和田葉子、重松清、小川洋子、川上弘美、川上未映子、いしいしんじ、J.D.マクラッチ、池澤夏樹、角田光代、古川日出男、明川哲也、バリー・ユアグロー、佐伯一麦、阿部和重、村上龍、デイヴィッド・ピース