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向日葵の小径から想像した物語

今回の小松未歩ラジオは「向日葵の小径」がお題です。
私も参加させて頂くのですが、ロレツが回りにくいので、皆さんにとって聞き取りづらいはずです。
なのでnoteを見て下さると幸いです。
では、解釈いきます。

ひとつ前の駅まで
引き返してみたけど

そのひとつ前の駅は、ひとつ先の駅よりちょっと田舎でした。
現在はひとつ先の駅周辺で家族と暮らしている大学生が、この物語の主人公です。
ひとつ前の駅まで自転車で主人公がわざわざ行ったのは数年前まで野菜畑だったのに、夏の間だけ向日葵畑になった地元の映えスポットに行くためでした。
その向日葵畑の近所に昔、主人公が家族で住んでいた過去も関係していました。

遠く澄んだ空に
風をただ見ただけ

自転車で向日葵畑にたどり着き、夕方その向日葵畑と夕空を見て、小学生の頃に遠足で行った、今、見ている向日葵畑より、もっともっと大きな向日葵畑を思い出します。

向日葵の小径を
一人歩いた

ここでは主人公が小学生の時に遠足で大きく立派な向日葵畑の中を歩いたことを思い出して、現在は想像で一人、主人公が向日葵畑を歩いているイメージです。

あの頃と同じ景色が
少し痛くて

主人公自身で招いたことですが、主人公は小学生の頃の遠足で歩いた向日葵畑を思い出して、当時好きだった初恋の子との苦い思い出まで思い返してしまいました。

「綺麗だ」とつぶやくあなたの声が
今にもしそうでこの場所を動けない
まだ愛してる

幼かった主人公は初恋の子が向日葵を見て「綺麗だ」と言ったのを、自分のことを綺麗だと言われたと勘違いし、ありがとうの気持ちで初恋の子にニッコリ笑いかけてしまいました。
そんな主人公に対し、初恋の子は「自分の顔を見て笑う失礼な子」だと思い、ぷいっと顔を背けて向日葵の小径を一人去ってしまいました…
なので主人公にとって本当に苦い思い出なのです。

「まだ愛してる」と言っていますが、主人公の気持ちも「小学生の頃の恋心」なので大学生の今は、かなり吹っ切れています。
ただ、ひとつ前の駅周辺は主人公の地元ですが、初恋の子の実家近くでもあるので、変に意識して主人公は、今の実家から通り過ぎることはあっても、なかなか立ち寄れない場所でした。
だから自転車で15分ぐらいの地元に数年前からポッと向日葵畑が出来て、毎年夏になると、そこに自然と自分の居場所が出来たような気がして、嬉しかったのです。
ただ、もう地元を離れているかもしれない、もう一生会えないかもしれない初恋の人を思いながら、気弱な主人公はストーカーと思われないように細心の注意を払い毎夏、向日葵畑を訪れます笑
ふとそこに訪れて、少しの時間立ち尽くすのが主人公の夏を感じる時なのでした…

1番の物語(完)

向日葵はどんな時も
太陽へと伸びてく
そこが私に似て
「好きだ」と言ってくれた

今度の主人公は両想いから始まっているようです。
向日葵の太陽へ伸びてく性質と私が似ていて、幸せいっぱいに思えます。

それはあなたが居て
照らしてたから
世界が震えるほどに
愛を叫べた

あなたが太陽のような存在だから、この恋愛が成り立っていると、主人公も情熱的なもんだ!って感じです笑

影ぼうしが揺れる
鋪道も今じゃ
まともに見れない
容赦ない悲しみが
滲ませるの

ここにきて両想いだったのは過去の思い出しだったのかと、思い知らされます。
そしてここの主人公は社会人になった1番の主人公と同一人物でもいいかなって思います。

旅行やデートで来ていた向日葵畑を思い出して、舗装された道路の人影も、皆がカップルに見えて主人公は孤独を感じます。

2番の物語(完)

向日葵の小径を
二人歩いた
あの頃は もう戻らない
分かっているけど
「綺麗だ」とつぶやく
あなたの声が
心に響いて
この場所を動けない
まだ愛してる

最後の部分は1番と2番で主人公が過去のそれぞれの恋愛を振り返ってるという解釈です。
向日葵に翻弄されがちな人生ですが、これから色んな失敗を経て恋愛も上手くいく主人公ではないでしょうか。

今回は1番に思い入れが強くなってしまいましたが、最後までお読み頂いた方、途中までの方も、ありがとうございました。

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