見出し画像

圧力アイドル若菜さきちゃんの生誕祭に行ってきました

 4月24日の日曜日に、アイドールBRAVEのオレンジ色担当、若菜さきちゃんの生誕祭が催されました。

さきっちょの生誕祭のチラシ

 僕は所得税や住民税、国民年金保険料やクレジットカードの支払いで青息吐息あおいきといきだったけれど、参加しました。若菜さきちゃんから「生誕祭きてね!」という圧力を受けたからではありません。若菜さきちゃんはアイドールBRAVEのなかでは僕の推しメンだからです。圧力を受けたのは事実だけれど、それが理由ではありません。さきっちょは僕の推しメンであると同時に、「嫁」ということになっており、純粋にお祝いしたかったからです。

 なぜさきっちょが僕の「嫁」なのか? それは、僕がつねづね「推しメンは『はるぴ』だけど、結婚するなら『さきっちょ』だな!」と公言していたからです。その後、はるぴはアイドールBRAVEを卒業してしまいました。結果として「推しメンはさきっちょだし、結婚するのもさきっちょ」ということになり、僕はさきっちょと結婚する以外の道がなくなりました。それでさきっちょが最近、「ふちりんの嫁」を名乗るようになったのです。

 「アイドールBRAVE」というのは、「ドリーミングワークス」という芸能事務所に所属するアイドルグループです。ドリーミングワークスには、他に「大宮アイドール」、「Lapis」というグループがあります。アイドールBRAVEの特長としては、なんか「わちゃわちゃ」しています。6月26日にさいたま新都心で2回目のワンマンライブが催されるらしいです。僕も行く予定です。チラシにも、なんかわちゃわちゃしている感じが表現されていますね。

アイドールBRAVEのチラシ

 さきっちょの生誕祭の日の午前中は勉強や読書をして、午後1時前に自宅を出ました。日課のウォーキングを兼ねて大宮駅まで30分くらい歩きます。大宮駅東口のところでベンチに座って汗を乾かしました。開演時間は午後2時なので、その15分くらい前に着くように歩き出しました。場所はドリーミングワークスに所属するアイドルたちの拠点である、「アイドル育成型ライブカフェアイドール」です。大宮駅東口から歩いて7分くらいのところにあります。僕は7年くらい前からこの店に通っているので、名前を名乗らなくても受付係の者に「ふちりんさん!」と言われ、予約特典を手渡されました。大きいチェキにさきっちょの姿が収まっており、僕へのメッセージが書かれています。中に何を収納したらいいのかよく分からない、小さなオレンジ色のファイルも貰いました。

さきっちょの生誕祭の予約特典

 チェキには、可愛らしい文字でこう書いてありました。

YouTuberふちりんへ
 さきっちょの生誕祭に来て下さり、本当にほんとーにありがとうっ。お金、たいへんな中GETしてくれて感謝なんだ。ふちりんも4月10日がお誕生日だネっ。HappyBirthday おめでとう!! らぶ!!

アイドールBRAVE 若菜さき(圧)

 そうなんです。僕は最近YouTuberになったんですよ。もしよろしければ、チャンネル登録よろしくお願いします。

 チャンネル登録は済ませましたか? そうでしたら続きを読んでください。というのは冗談です。いつか気が向いたらチャンネル登録してください。主に晩酌動画をアップしています。それにしてもさきっちょは優しいなあ。僕がお金なくて青息吐息なのを気づかってくれてるから。なかなかオタクの懐事情までおもんぱかってくれるアイドルはいないと思います。あと僕の誕生日は4月10日で、さきっちょと近いんですよね。それでさきっちょから、「ふちりんの誕生日と私の誕生日、近いから、生誕祭きてほしいな」と言われました。「なかなか無理やりな誘い方だなあ! さすが圧力アイドル!」と思いました。

 僕はドリンク引換券をカウンターに提出し、ジンジャエールを受け取りました。そして客席後方の壁に寄りかかり、ジンジャエールをちびちび飲みます。30分ウォーキングした後なので、冷たい液体が喉を通るのがとても気持ちいいです。そんな気持ちよさを感じながらお客さんたちを眺めていると、オレンジ色の服を着ている人が多いです。8割くらいのお客さんがオレンジ色のTシャツやブラウスを着ています。
 「あ、しまった! 僕もオレンジ色の服を着てくれば良かった!」と思いました。「大宮アルディージャのカッコいいユニフォームがあるんだから、それを着てくるべきだったなあ」

大宮アルディージャのユニフォーム

 ほら、カッコいいでしょう。僕はそのとき、オレンジ色とは全く関係ない色の服装をしていました。靴はピンク色、紺のジーパン、茶色のネルシャツでした。生誕祭に対するやる気がないことで逆に目立ってしまっていたかもしれません。生誕祭は15分遅れで始まり、さきっちょは可愛らしい薄オレンジ色のドレスを着ていました。濃いオレンジ色のヘアバンドが強く印象に残っています。さきっちょはだいぶ前に脚を怪我して、ライブに出られてなかったんだけど、僕の目の前にいるさきっちょは非常に激しくダンスをしていたので安心しました。その一方で、「そんなに激しく踊っちゃって大丈夫かな。再発してしまわないかな…」と心配になりました。

 ライブ中、さきっちょは魂を込めて歌い、表情は泣きそうになっていました。そこには人生に対する切実さが漂っていました。さきっちょは圧力アイドルであるけれども、実はとても繊細な心の持ち主です。オタクに圧力をかけるとき、いつも「こんなに圧をかけちゃって申し訳ないな…」と思っているに違いありません。そう思うと、さきっちょがかけて来る「圧」が、何とも愛おしく感じられてきます。

 生誕祭の後半、僕はだんだん大便がしたくなってきました。「もしここで漏らしてしまったら、さきっちょの生誕祭が台無しになってしまう!」と思ったけれど、まだ大丈夫そうだったのでトイレには行かなかった。生誕祭の最後のほうで、さきっちょが長いお手紙を読みました。そのとき、立っていたオタクたちが座り始めたので、一番後ろにいた僕も座ろうとしました。すると、スペースがあまりなかったため、ウンチングスタイルをとることになり、便意が急激に加速しました。ちょっとでも気を抜いたら大便が放出されてしまう、という緊張感のなか、僕はさきっちょの涙ながらの朗読を聞きました。

 生誕祭がすべて終わると、僕はチェキも撮らずにすぐに外へ出ました。そして大宮駅へ早歩きで向かい、ほとんど人のいないトイレの個室でゆっくりとお花を摘みました。

 最後のほうでピンチに陥ったけれど、さきっちょの生誕祭はとても楽しかったです。僕にお金と大腸の余裕があれば、さきっちょとチェキを撮ったのですが、撮れなくて残念です。来年の生誕祭ではぜひ撮りたいと思います。

 さきっちょへ。僕はこのようなしょうもないオタクだけれど、さきっちょの配偶者的存在として、少しでもアイドル活動の支えになれるよう努力します。僕たちのような繊細すぎる人間には生きづらい世の中ですが、共に生きましょう。

お忙しいところ、最後まで読んでくださってありがとうございます。もし「いいね!」と思ったら、愛の手を差し伸べて頂けるととても嬉しいです。noteやYouTubeの製作費に使わせていただきます。