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「大丈夫」を修行する年

人間というのは、つい、先のことを心配するくせがあります。

仕事であれば、見えている仕事はすぐに終わらせる、予期されるクレームやトラブルを未然に済ませられるのがスマートだとされたり。

子どもに対してであれば、日々の忘れ物、やらかしそうな失敗を先回りして予防すること。更には、数年先の進学先のことなども大きな先回りと言えます。

なのですが、本来は、本当は、それは心配するだけストレスが増えていくだけのこと。

芸術家の方々とお仕事をしていると、信じる力や今の最善に注力することの大切さを痛感させられます。

私自身は、だいぶ、心と身体を整えてはきたものの、どちらかというと凡人なので、やはり、「そろそろ、この仕事を済ませておかないと…」と先手を打ちたくなります。

「もっと、これを頑張らないといけないかな」と本来自分が負担だと感じることに手を出したりします。

頭の中だけで、「このイベントをやるならば、1年前に準備したかった」などと想像だけの心配や後悔を繰り広げてしまうこともあります。

そして、その度に、どこからかささやき声が聴こえるような気がします。

「それは、あなたがやらなくてもいいこと」
「相手を心の底から信じて、出来る人に委ねればうまくいく」
「最善のタイミングで動いている」

今年は特に、そんなささやき声を何度も聴きました。
そのたびに、「そうだった」「今年は、大丈夫を修行する年だな〜」と思っています。

芸術家の方とのお仕事は、今でこそ、「信じて待つ」が出来るのですが、最初は催促もするし、心配もするしの中で進めていました。

ですが、来るときにしか応答はないですし、そのタイミングが遅すぎたことは一度もなかった。むしろ、先回りした自分の仕事のほうが的はずれだったり。

だから、今はやきもきすることも有りながらも、安心して待っていられます。

今に集中する、というのはそういうことでもあると思います。

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