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年齢を重ねると、いつかは周りがみんな自分に敬語を使うようになり、そのうち友達になりたいと思っている(特に年下)の人にも結局、敬語でしか話してもらえなくて、音信不通にしたり、なったりすることが多くなる。

もちろん、会社で上司やクラブの後輩など(特に学生時代)は敬語を使うべきだしそれは礼儀だと思ってる。

でも、ルームメートだったり友人を介して知り合ったり、そんな全く階級のない場所で知り合った人とは敬語では話したくない派。それは、親しくなればなるほど。そして敬語は、私にとって年齢を指摘されるバロメーターでもある。だから、相手が逆に年上でも、付き合いが長くなれば敬語をなるべく無くしていきたい。そうすると特に相手が年上の場合、もっと距離が近くなるし、だんだん心を許してくれるようにもなる。多分彼らも、年齢コンプレックスがあるからだと思う。誰だって、年齢を指摘され続けられながら、人と付き合いたくないもの。だからタメ口ってそんな壁を取ってくれる不思議な言葉。

なのに、私より年下の人はなぜかそれが分からない人が多い。敬語は嫌だからやめてほしいな〜っと言っても、敬語をやめない人もいる。(もう、それって単純に嫌なやつでしかなくない?)多分そこまで私と親しくなるつもりがそもそもないのかも。まぁ、それを言ったら本末転倒だけどね。

ある時、こちらで日本人が経営しているカフェに年下のルームメートと行った。私たちは、二人とも彼女にしてみればお客さんなはずなのに、ルームメートの子にはタメ口で喋って、私には敬語で話しかけてきた。はっきり言ってとても気分が悪かった。明らかに、暗黙の了解であなた私より歳いってるよね〜。な態度がわかって。敬語使われて初めて、失礼だなと感じた。

そんな気分になるのに嫌気がさしている時、英語はとても心地がいい。敬語っていう概念がそもそも日本より格段に低い。もちろん全くないわけではないけど、それはどちらかと言うと丁寧語。そこに、年上を(よく言えば)敬うと言う意味合いがほとんどない。だから、私は英語で同僚や友達と話してる時の方が断然饒舌になる。

あと気づいたのは、カナダにいる日本人に割とその傾向が強い。日本人気質が異国にいるから変な形で残ってしまったのかどうなのかは分からないけど。

日本に帰ってある程度親しくなった友達や同僚に敬語で話されたことはほとんどない。だから、日本に住んでいる日本人がとても恋しくなるのかなぁ〜。

でも、敬語を使われた人とはやっぱり長く続かなかった。

言葉って繊細でわかりやすいな・・・。




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