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9/9(水)ベクトル

こんにちは。こんばんは。皆さん、お久しぶりです。
久々の更新になります。
前回のコロナ期間練習まとめ(下記リンク参照)という記事を書いてから、すぐ休校になってしまいました。

ということで、再休校から最近の出来事を書いていきたいと思います。

先行き不安定

全日本柔道連盟が練習方針を発表しています。

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これはわかりやすくまとめたものになります。この段階に則り練習を組み立てており、やっと第三段階の乱取ができる段階まできていました。
生徒にはいくら「今は頭を鍛え、技術を身につける期間」だと説明しても、乱取りは柔道をやっている者である以上、行いたい練習内容だと思います。

実際に、休校直前に少しだけ乱取をしました。
本数的に表すと、3分×3本、2分×3本、3分×3本くらいです。
かなり短い本数と時間だと思います。
短い乱取りですが、目的ははっきりしています。
そこをしっかり伝えていないと、久しぶりの乱取りで張り切りすぎて怪我につながると思ったからです。

その目的とは、
⒈まずは上記の通り、怪我をしない、体を実戦の動きに慣らすための段階であること。
⒉この期間で取り組んできた技術を実践で使えるかどうかを試してみること。

この2点を生徒に伝えました。
大学時代の監督の練習の考え方の一つで、

『練習ではきつさを求めてはいけない』

ということを学びました。

理由は、きつさを感じた瞬間から脳は思考を停止させてしまうからです。皆さんも想像してみてください。学生時代のマラソン大会など経験がある人はわかるかもしれません。長距離のマラソン大会の中盤から終盤にかけての一番しんどい場面で、「残りの距離は?」「順位は?」「どのペースでいけばいいのか?」など考える余裕ありますか?はっきり言ってないと思います。

きつさ≠成長

柔道も同じです。キツくなってからは確かに何がなんでも勝つという精神力も大切です。ただ、勝負は最初からきついわけではありません

なのに、きついところのみを想定していては、その前の段階で半分以上勝負は決まってしまっているとは思います。
要は、きつい段階までいく技術や実力がないのに、どうしてキツくなってからの練習しかしないんだ。ということです。

柔道でもそれ以外でもそうですが、成長を実感できる瞬間というのは、
「今までできなかったことができるようになった」瞬間です。
その中には、「試合に勝つ」ということも含まれます。

試合に勝つことでしか成長が感じられないなら、優勝者以外は成長が感じられない、酷くつまらないものになってしまいます。

逆に考えれば、小さなことでも「できた」「できるようになった」と感じることができれば楽しくなり、もっとやりたい、またやりたいと心の底から思えるようになるのです。

『好きこそ物の上手なれ』ということわざがあるのはご存知だと思います。
好きだから「もっと成長したい」と思い、自分で考え、一人でも成長できるように行動できるのです。

最初から精神論を唱え、きつさを求め、思考を停止してしまうような指導してしまうと、「燃え尽き症候群」であったり、誰もみていないところで「手を抜いてしまう」ような人間を育ててしまうのではないでしょうか。

現場の声

では、実際に乱取を行い生徒から出た声を少し紹介したいと思います。

「一つひとつの動作は意識できても、それらを繋げることができない」
「イメージとは違う対応をされた」
「できない動作の原因がわからない」

です。
それぞれが、考えてきたことを実践で試したことで出てきた素直な感想だなと私は思います。
多分、何も考えてこないただ乱取りができるという感情と感覚のみで取り組んでいたら、「疲れた」という感想が出てくると思います。

これらの感想で次に取る行動が変わってきます。
実際の感想の方は、「なぜできなかったのか」を解決する研究に時間を使っていました。
では「疲れた」という感想の次に取る行動はなんだと思いますか?

ストレッチをして体をほぐす?
残ってトレーニングをする?
何も考えずに練習をしている子ほど、練習が終われば練習のことを考えなくなっている様子が伺えます。
つまり、正解は「遊び始める」です。

これはその子が悪い!と言っているわけではなく、
自分が楽しいと思うベクトルが柔道に向いているか、
柔道以外に目が向いているか、の差
なのです。

柔道にベクトルが向くように仕向けてあげることの大切さがわかります。
その中で前者の声が聞こえてきたことは、私としてはうれしかったです。
頭を使って柔道できているということであり、ベクトルが柔道に向いてくれていたので。

見通し

最近は愛知県の感染状況もかなり減ってきており、油断は出来ない状況ではありますが、かなり活動できるようになってきております。

練習も前のようにできるようになり、かなり充実した毎日が過ごせております。

最近行ったことで、「栄養学の講習」を受けました。
トレーナーの先生に講師の先生を紹介してもらい、流行りのオンラインで講義をしていただきました。

・パフォーマンス向上に必要であること
・体重のコントロールについて
・怪我をしにくい体作りをするために

など、一般的な知識というよりは、アスリートに必要な知識にフォーカスを当てた内容を準備してくださったので、生徒も日頃の自分に照らし合わせ、知識を取り入れようと夢中になっていました。
このように柔道の技術以外にも必要な知識を得ることができる環境はとてもありがたいことだなと感じました。

他にも柔道場に「冷暖房」が設置されました。
真夏の練習では熱中症、真冬は体が暖まりにくく怪我をするなどの心配がありましたが、これでかなりコントロールできるようになったと思います。実際に試合会場では空調がコントロールされていることもある(特に全国大会など)ので、冷暖房によるパフォーマンスに低下は心配ないと思います。むしろ、外気に左右されることなく、常に最高のパフォーマンスが発揮できる環境の方が効率が良いと思います。

よく、暑さに耐えてこそ精神力が鍛えられるなどと言われていますが、
その人たちの時代と今と気温の変化を比べてみてください。多少の我慢は必要であっても、今は何もしていなくても死人が出るレベルです。
むしろ精神力や忍耐力なら別に暑さに耐えなくても身につけることができます。
この環境整備もとてもありがたく感じました。

環境整備のデメリット

としてあげられるものは、「自分では何もしていない」ということです。

大人が動いて環境を整えてくれる環境、与えてもらえる環境に生徒が慣れてしまった場合、
自分たちで必要なことを調べたり考えたりする力が衰えてしまったり、そもそも感謝を感じることもなくなったりしてしまうのです。

例えば、私は高校生の時10kg近い減量をしているとき熱中症で気絶したことがあります。その時に、体になるべく負担をかけずに体重を落とす方法や、パフォーマンスを低下させずに体重を落とす方法を、自分で本を買って読みあさり、自分自身で実験しながら自分に合った方法を探しました。

練習中の水分の取り方ひとつとっても、体がつりやすかったのでつらないようにタイミングを計算したり、パフォーマンスが低下しない水分の取り方などを調べました。

これらはこのままでは絶対に強くなれないと思い、強くなるためにはどうしたら良いかと自分で考えた結果、行動につながったのです。
だからこそ、自分の知識として身に付いたと思います。

自分で考えず、自分で行動せずとも外的要因でなんとなく知りたかったことが手に入り過ぎてしまう環境では、人間としての逞しさが欠けてしまうと思っているので、そこに注意しつつ、成長できる環境を与えていけたらいいなと思います。

最後に!!

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