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何ものでもない私がサークルを作った話#5

前回まで

サークル活動2年目に突入し、他大学競合イベント・新入生発表会が終了。
7月は大学の前期定期試験のため、テスト休みとして8月から夏休み中は文化祭準備期間に充てる。
今回は文化祭準備~当日までを振り返りたいと思う。

④-2 2年目の文化祭

テスト前休み最後に集まり、文化祭で披露する曲を決める。
事前に私たちはGoogleフォームを作成し、希望曲のアンケートを作成していた。
この頃には、すっかりフォームの使い方も身に付きはじめ、どんな風にアンケート項目を作成したら回答しやすいか、など細部まで気を配れるようになっていた。

当日。初めて話す2期生もいたりして、正直気疲れする会だった。
しかも、人数に対して部屋が小さく立ち見になるメンバーもいたり、小さなミスはあるものの、想定時間2~3時間の中で曲を決定することができた。
男性アイドルの曲や、バックダンサー付の曲、twiceなど9人グループもできたりして、バランスもよい。

2年目は人数が約30人に増えたこともあり、1人3曲参加するとして、3×30=90、90÷7人(1曲あたりのメンバー平均人数が5~9人のため間の7人とする)で12曲前後はできるのではないかと目論んでいた。

また、今年は1年目にできなかった1番大きなステージで背面モニターのあるメインステージ、1年目と同じくパフォーマンスステージ、エントランスステージの3つを確保することができ、ここでいい結果を残せば文化祭のパフォーマンス部門で入賞や、もっとサークルとしての規模や”人権”を確保できるだろうな。そんなことを考えていた。

裏話としては、私は他大学とのイベントを経てどうしてもやりたい曲があった。
Googleアンケートフォームの回答をみることができるのは私だけ。
いくつか権力乱用をさせてもらった。
もちろん同票数でどちらをとるか、曲のイメージや雰囲気が分散されるように。そんなことを考慮しながら。
無論、曲の雰囲気について、私は所謂かっこいい系、ガールクラッシュ系(路線変更後のclcやblackpink、4MINUTES、そして絶対にねじ込ませたいdreamcatcher)が好きなので、むしろ自分の権力行使でバランスは向上したんではないか。そんなことまで思うくらいだ。
どれをどれに変更したか、最終的にはA子にも承認をとり確定。

誰がどの曲をするのか、メンバー割をこの会議で決めたか、後日決めたかが微妙に覚えていないのでメンバー割は割愛する。
メンバー割の裏話は”私はhobgobllin,chase me ,sherlock”この3つを絶対にしたかったので、それとなく世論を誘導し、自分をねじ込ませた。ここまできたら交渉術です。

あとはなんだろう。同期同士はなんとなくだけど、友達同士で希望を組んでいる気がして、ここは直さないといけないなと思っていた。サークルは一定の希望は叶えつつも、どの曲を誰とやるかについては流動的でありたいと思う。メンバーが固定化されると他にやりたい人がいた場合に、やりにくくなるし、仲良くするメンバーも固定化される。それは”サークル”ではなく趣味で行う”コピユニ”になってしまう。

ちなみに私はこの時期に、blackpinkをどうしてもしたく、Twitterから見つけたコピユニに入った。最初の顔合わせの時にまさかの主催者が来ない・音信不通となり、残された初対面の3人でお互いの好きなグループの話をしながらサムギョプサルを食べる謎事件があった。
まあ、そんなことはさておき、とにかくメンバーの固定化は課題として感じたのです。

ただ、1・2期はうまい塩梅に混合されていて、ここで1・2は喧嘩しながら仲良くなるきっかけになったかなと思う。

2年次文化祭編「好きを誇れ」は長くなるので、幹部としての話、各グループの話、それぞれの視点から描きたいと思う。

幹部としての視点

2年目の取り組みとして、1期メンバー全員を何かしらの仕事に割り振った。自分は文化祭参加の申請書類作業をある程度分かっていたので、文化祭担当でもあった。
その他説明会が多いので、各担当者に出席してもらった。
誰かに作業を任せることは怖かったし、自分が細部まで把握することはできないので、不安が大きかった。
自分は文化祭実行委員にもツテがあったので誰に何を聞けばいいのか、わかっているので、自分がした方が早いかなとも思いつつ、”自分ばっかり仕事をして嫌だ。不満だ”この気持ちが大きくなっていたので、 分担し、任せることにした。

初年度と違い、難しかった点は

①人数が多いため、練習場所の確保や練習スケジュールの割り振りが難しい
②人数が増えたうえでの夏合宿運営で問題発生
③どの曲をどのステージに使うのか、配分問題
大きくはこの3つが挙げられる。

①人数が多いため、練習場所の確保や練習スケジュールの割り振りが難しい

練習場所は毎月、事務室で空き教室の利用申請をしていた。
本当は体育館の鏡張りの利用予約もできたんだけど、体育会→体同連→サークルの順番に優先されること、鏡張りの部屋自体が少ないこと、毎月少し遠い体育館までいき、現地で利用スケジュールの調整会議をすること、など諸々面倒だったので、「部活しか使えないらしい」という設定にして、空き教室を使用していた。

このトピックでは大きなトラブルが2件ある。

1件目は教室が取れていなかった事件。
基本的に私が毎月申請して、確保できた分を私がグループラインで告知する方法を取っていた。
ある日、私は午後から練習だったので、午前中は美容院で髪を染めていた。
呑気におしゃべりしながらカラーしてもらっていると鬼電が入る。
なんだろうな。まあでも知らないや。有給気分の私は特に気に留めずにおしゃべりを続ける。
まだ、続くため「美容院にいて出られない」旨を伝えると
「教室がとれていない。鍵も空いていないし、練習予定のメンバーは来ているし、どうすんの?」と返信が入る。
???一気に胸の鼓動が高まり、冷や汗が止まらない。
とりあえず、手帳の申請書類を確認すると、確かに「終日利用不可」の文字がある。まさかのまさか。どうしよう。考えろ俺。ウシジマくんに追われる債務者の気持ちで必死に考え、「とりあえず、事務室で事情を話して、どこかの部屋を開放してくれないか聞いてほしい」と回答した。
あとは全体ラインで今日の練習は教室確保ができていないため中止とした。
久しぶりの休みで終わってほしくないなと数分前まで思っていたのに、早く終わって、状況把握のために学校に行かなきゃ。となる。

美容院が終了し、急いで学校へ向かう。
午後イチで文化祭関連の説明会があったため、それに出ながら「どうなった?」とラインする。
既読がつくが、返答はない。
そりゃそうである。大体はみんな1~2時間かけて実家から通学する。中には2~3時間かけてくる子もいる。練習がなければ、バイトもできるし、もっと寝れた。
「うわ、もうむっちゃ怒ってるよどうしよう」そう思いながら丁重に謝罪を入れて回答を待つ。
「結局空き教室を開放してもらったけど、後輩にちゃんと謝って」
ひとまず、解決していた事実に安堵し、該当者には個別に謝罪を入れた。
これが1件目。

2件目は練習スケジュールを組むのが難しく、参加曲が少ない子は朝9時~の回と、午後16時~の回など、なんなら間でバイトができるそんなスケジュールになったことだ。
元々空いた時間はご飯を食べるなり、図書館で作業や本でも読もうと考えていた自分はそんなに気に留めなかったが、後々聞くと結構不満もあったらしい。
大前提として課題はあると思うけれど、ここに関してはどうしようもないが回答である。
スケジュールを組む時はなるべく連続になるように気を使ったし、部屋の広さと人数を照合し、人数が多いグループは大きい部屋を使えるように、考慮は沢山した。どうしてもみんなの都合のいいようにできない。大所帯になるほど、1~2割の人は被害を被ってしまう。

②人数が増えたうえでの夏合宿運営で問題発生
夏合宿は昨年も開催していたので、同じ施設を使うことにした。
練習スケジュールも通常練習と同じように組んだ。
個人的に一番の問題は①料金の支払い催促②飲酒の有無
この2点である。
人数が増えると金銭面でルーズな人やサークルへモチベがなく不参加希望の人など多くの人がいる。
かといって学生では建て替えるのも難しいので、結構強めに期限内での振り込みを強要した。ここは以前の新歓実行委員での春合宿リモート運営事件で要領は把握していたので、特にトラブルはなかった。
2点目の飲酒の有無が難しいポイントだった。
中には成年済のメンバーもいたのでお酒は飲みたいし、お酒がなくともジュースで宴会やレクリエーションをしたい。
大前提に1・2期仲良くなる合宿が目的にあったため。
ただ、頑なにレクリエーションや飲酒を省きたい意見もあった。
その結果、折衷案として生まれたのが
「お酒は飲む人が個人で購入、合宿費からは出さない」
「公式なレクリエーションは行わないので、各人各部屋で行う」
という合理的ではあるものの多少めんどくささの残る案だ。
結果、7人部屋に20人超が集まって宴会を行う図が生まれた。
またこの案は次年度にはもう変更されてしまう。
確かにお酒を各人が買うのは面倒だけれど、未成年メンバーは飲まないお酒代金を合宿費に含めるのは不公平だし、二日酔いで練習不参加はもってのほかなので、案外いい案だったのにな、そんなことは老害OGの戯言ですね。

でも、夜に急にみんなで海に行こうって言ってまあまあな距離を歩いて雨天のため引き返したこと、
NOTTODAYのバックダンサーズが見つからず、各部屋を訪ねてはバックダンサー依頼をしたこと、なんならバックダンサーの導線を合宿中に決めたこと
ご飯が少し美味しくなかったこと、
深夜練習をして、眠たくなったのでソファで寝ていたら、翌朝誰もいなくて、朝日で起きたこと、
深夜練習の時に温泉卵を食べたこと
などなど思い出は沢山あるし、”○○○○○○サークル御一行様”この文字が入ったバスでみんなで行くのは楽しかった。
バス内レクはイントロクイズですぐに終了したけど。

③どの曲をどのステージに使うのか、配分問題
これが一番大きな問題だとしても過言ではない。
やっぱりメインステージは一番大きいし、照明も豪華だし、みんな出たいのは山々。だけれど、それなりにクオリティや盛り上がる曲にしたい。
②の合宿から帰り、そのままA子とメディア棟1階で2時間ほどかけてホワイトボードに落書きしながらああでもない、こうでもないと決めた。
注意した点は3点
・みんな1回はメインステージに出れること
・曲の雰囲気がバラバラでKPOPに興味のない人でも楽しめること
・衣装着替えに十分な時間が取れること
まあ難しいんす、これが。
バックダンサー付きやクオリティの高い曲はすぐに決まるとして残り4曲が難しい。個人的には自分も参加していたし、クオリティが高く、衣装も手作りしたchasemeをしたかったけれど、そうするとメインステージに出られない人が出てくるなど弊害があった。
chesemeを出すためにどうしたらいいか、どの案があるか考えを巡らせたが、答えはでなく、結局パフォーマンスステージにした。
結果から言うと、私たちのセットリストは大正解だったと思う。
KPOPを知らない友人からも面白かったと言ってもらえたし、背面に自分たちの映像ではなく、本人の映像を流したことで我々が何をしたいのか、手本があるため観客にも理解してもらえる。youtubeにアップした際に外見を誹謗中傷されることもなかった。
男性アイドル、女性アイドルを交互にしたこと、女性アイドルの中でも大人数、少人数、可愛い系、かっこいい系を混ぜたことで観客の興味を引くことができた。
あとは我々のサークルの代表作ともいえるバックダンサー付きのNOTTODAYを生み出したこと。
夕暮れの空の中で赤色の照明が映える。最後に撃たれるフリに合わせて照明も強くフラッシュする。
サークルとして代表作が生まれると、興味のある人がそれを見てくれて、名刺代わりに使える。事実、3期以降にNOTTODAYを見て興味を持ってくれた子が多かった。また男性アイドルのカバーのため、男子メンバーが増えるきっかけにもなった。
逆にパフォーマンスエリアはステージが広く、大人数の曲を沢山入れたことでダンスのインパクトを前面に出すことができた。

パフォーマンスエリアで曲不足のため、2回やったNOTTODAY。まさかの音響ミスで撃たれたフリを暫くするバックダンサーズ
(音源作成したのは自分なので音源が壊れていたらどうしようと内心緊張)
エントランスエリアでマネージャーをしていたら文化祭実行委員に「母親ですか?笑」と言われたこと。
そうです。私は後輩たちのSISTARが大好きですもの。
モネクが人数不足から4minutesに変更→メンバー入替で生まれた奇跡のシャーロック。
A子とユザワヤを巡り、手芸が趣味の祖母にサンプルを作ってもらい、完成したchasemeの衣装。
メンバーの母親に最後作成してもらったサスペンダー。
白スキニーにひたすら♡を書き続けるスルギ役のメンバー。
下アングルからの動画アップ主と戦って、削除させたこと。
深夜練習からの文化祭リハからの文化祭前他大学との合同イベントの開催。
眠気と戦いながら他の曲を見る。
私の知っている範囲のエピソードを少し。だけど、みんな拙い運営についてきてくれて、感謝しかない。
各々グループで大変なことも沢山あったでしょう。
けれど自分は2期とも仲良くなれて、良い時間帯のメインステージをゲットすることができて、メンバー全員の良い笑顔のダンスをみることができて大満足なのでした。

と同時に、またまた悪い癖が出てきたのも事実です。
サークルにあまり来ない子がいるのは別にいいのですが、
だったら曲数はあまり参加しない。参加する曲は衣装やフリをしっかり行う。最低限のことだけはしてほしい。できないなら参加しない。
私はこのスタンスです。
だから参加するって決めたのに練習にも来ないし、フリも覚えないメンバーにヘイトがたまるわけです。
たかだか1年ちょっと幹部をしただけで、自分には不満を言う権利があるって勘違いしてしまったんです。
今だからいうと、そうゆうメンバーが集まった曲がいくつあり、それらは自分としてはクオリティ云々は期待せず、とにかく愛嬌と可愛い衣装で”可愛い”担当として扱っていました。
そのグループの中には少しはしっかりクオリティを上げたいメンバーがいたのに。です。
そのうちの何人からは完成度や練習の進め方の相談もされていました。
けれど、そのために各グループにリーダーを作ったわけだし、そんなことを言われても知らない。多少のアドバイスや解決に向けて一緒に考えてはいたけど、本気で悩みを解消しようと手助けしなかったな、と。
それは後悔でもあるし、自分の幹部としての課題として残りました。

幹部視点だけでも、こんなに長文になってしまいました。
ので一旦、ここまで。

to be continue.....






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