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たまにイラストを描く。(2) 関羽

三国志 と言えば、 忠義の武将 "関羽”。

文武両道、義に厚く、死後にも時代を越えて讃えられ、神格化された中国の武将。
最もテーマにしたくなる人物、関羽のイラストを描いてみた。
そして、関羽にまつわる四方山(よもやま) な話など。


 気が向いた時に、気のままに描くは、定まったスタイルを持っていない。
タブレットにペンをとり、描き方を模索しながらの” 関羽 "。

絵を描くのも、人生と同じ。
何もしなければ始まらないが、考えるより一筆
きっかけを起こすと、あとは勝手に動き出す
放たれた一つの色が、次にのせたい色を呼んでくれる
そんな気まぐれ

スクリーンショットで過程を残していたので、一緒にアップしてみる。

関羽雲長を描く

灰色でざっくり下書き
手が異様に短い? 気にせず淡い色付け開始
色の面で描こうか、線で描こうか
迷っているこの辺り
色に少し厚みを
” 脸红好汉 lian hong hao han-赤い顔のえぇ男 "
2018

 最強の武勇を誇りながら、学問にも通じていたという。
<春秋左氏伝 >という書を愛読していたようで、誦(そらん)じる事も出来たとか。


<春秋左氏伝>とは、


孔子によって編纂されたという魯国の歴史書<春秋>( 簡潔な史実表記の書 )。
孔子の弟子 左 丘明 により、そこに史実の背景や、出来事を例とする倫理道徳の解釈を加えたとされているのが、< 春秋左氏伝 >。 歴史の注釈書。

”陰陽”、や”五行 ( 森羅万象を木.火.土.金.水.の五元素に当てはめて説く) ”などの中国の古代思想・学説がとりまとめられ、唱えられた春秋の時代。
左氏伝にもそれに触れた記述があるようだ。

関羽の祠

 武の神、学の神、商の神。
義を重んじる武将は、義侠渡世でも愛され祀られる存在。 世界中に廟が建立され、祀られている歴史人物はそうそういない。もはや宗教。

 日本にも、神戸、横浜の中華街に関羽を祀った場所  "関帝廟 " がある。
世界各地にある関帝廟の中で唯一、” 関林 "と呼ばれている場所があるのを知っているだろうか。 
关林 guan lin グァンリン " そこは、中国河南省 洛陽市にある。関羽の首が眠る場所。
” 关陵 guan ling グァンリン "というのもある。こちらは、湖北省 当陽市。関羽の身体が眠る場所。
” 林 "、” 陵 "、ともにお墓を意味する文字。亡骸が二つの土地に?

 関羽は、当陽の地で最期を迎えた。
討たれた後に、その首は 呉 から 魏 のもとに送られ、曹操がそれを洛陽に埋葬し、丁寧に弔ったのだとか。

 私は2023年、中国常州での会社を閉める事になり、廃業申請をした。
日本への帰国前、その申請審査を待つ時間を利用して最後の旅に出た。
一人ドライブ旅、” 単騎、千里を駆る "ってとこだろうか。
幸いにも、この旅で関羽の二つの墓をお参りする聖地巡礼ができので、旅行記として別の記事を書こうと思っている。      
                         その時にまた。


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