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号泣する母に擦り寄る0歳児

明日のたりないふたりという、オードリー若林と南海キャンディーズ山里の漫才ライブを見て、思いがけず嗚咽を漏らして大号泣していたら、寝起きの娘が心配そうに擦り寄ってきた。
娘が見る初めての母の大号泣の理由が、漫才で大変申し訳ない。不安にさせてごめんよ。

子供は、親の顔色をよく見てるというけど、本当にそうなんだと実感した。
すり寄ってくる娘の不安そうな顔を見て、安易に娘の前では大号泣なんてしたらいかんなと反省。たりない母ちゃんでごめんよ。母の情緒の安定は子にとってとても大事だよな、と改めて。

思えば私が子供の頃は親の涙をほぼ見たことがなかった。初めて母の涙を見たのは、私が幼稚園の頃、祖母のお葬式の時。でもそれ以外では本当に思い出せない。歳を重ねるうちに、母の涙は度々目にするようになったけど、相変わらず父が泣いているところは見たことがない。だから私にとって両親はいつも安心、安らぎをくれる安定した基盤だったのだと思う。

明日のたりないふたりでは、若林が「やっぱりたりてるほうには行けないんだね」と言って、ふと涙する場面が1番印象的だった。わーっと感情を剥き出しにした後の緩みでふと涙したように私には見えた。自分の内面を曝け出す時に湧き上がってくる涙という感じがした。むき出しの感情はエネルギーがすごくて見ている人の心を揺さぶる。当てられる。これは素晴らしい経験だけど、非日常だからこそ。
両親にもきっとそんな瞬間はたくさんあったのだろう。心をむき出しにして、声を出して泣き叫んだこともあったのだろう。私に見せなかっただけで。
明日のたりないふたりをみて、嗚咽を漏らす私はそのままの剥き出しの自分だけど、自分の中の不安定さや激情的な部分がフォーカスされたもので、そこは娘に見せる必要はないところ。

もう泣かないから、安心してね。

自分の機嫌を取るために、今日も朝からシュークリームを食べる。

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