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絵師1年生

私の8時間=ワンコイン(500円)であっても…

30歳ころまでは、ずっと「絵を仕事にしたい」と望み続けて、
でも「何をしたらいいかわからない」まま時間だけが過ぎて
「私じゃ、絵を仕事になんてできないんだ」って思って、絵を描いてることすら誰にも言わず(言えず)にいました。
そんな私にとって有償になっても絵を依頼してくれた方がいたという事実は希望になっていました。
何時間もかけて描いた絵がワンコイン(500円)にしかならない。
だけど、
それだけでも、嬉しくてありがたかったのです。

背中を押した言葉

ココナラではサービスを購入することもありました。
アロマ、香りに興味があって、「現在の状態にあったアロマ」を選んでくれるというサービス?鑑定?に惹かれお願いをすることに。

生年月日と名前しか伝えてないのに
「長いこと(絵による表現を)隠そうとしてきた。隠すことで(誹謗中傷から)守ろうとしてきた。」と言い当てられた時は心底驚く。
恐がって行動に移せない自分への苛立ちと、足踏み状態にも飽き飽きしていた時期だったので、その鑑定に背中を押されるような形で絵を表に出すようになっていきました。

正規価格で描く

例の鑑定でのご縁から、今度は私がその方のサービス、パーソナルフレグランスのイメージイラストを描くことになりました。

しかも提示価格が1万円!!!
「きちんと正規のお金を取ってください。」と。

ずっとワンコインが当たり前だった私にとっては大金です。

絵を(誰かの為に)描き始めて半年。まだまだ経験も少なく、商業的なイラストが何なのかもサッパリ分からない。そもそも義務教育&我流でしか描いてこなかったのに…
どんどん、表に絵を出していこう!と覚悟ができ始めた頃だったけど、ご商売をされてる方向けに「きちんと描けるかな?」、「私でいいのかな?」って急に不安になったりもしました。

(私にとっては)大きな仕事だし、私の絵を色々な人に見てもらえるって考えたら、すごくワクワクする…
依頼者さんも「自由にのびのびと思うままに描いてください」って言って下さったのもあって、お言葉に甘えて(色々びびったし怖かったけど)描かせて頂くことに。

納品した作品



自信の回復

正直、ココナラのワンコインが辛くなってきた時期でもありました。
安く買い叩かれるのに疲れていないと言ったら噓になる。

そんな時、「正規の値段を受け取るべきだし、支払うべき」という価値観は
或る種、衝撃でした。
「いいの?私が正規の値段で受け取っていいの?」
と。
今思えば、それほど自信が無かったんでしょうね。

そんな中、私に支払ってくれる人がいたという確かな事実。

この出来事が益々、私の自信につながっていったように思います。

自信の無さは、自分の行動 と 他者の反応で癒されていくのかなとも。
(行動 8 : 他者 2くらいの行動多めで…)

画材や画集などに使わせて頂きます。私の所に来たコ(お金)は広く世界を旅をして、一回り大きくなって帰ってくることでしょう。あなた や わたしのもとに。