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「投票先がない」はわがまま?

こんにちは。
今回は選挙に関するお話をしたいと思う。

というのも、つい先日このような記事を発見した。

非常に短い記事なのでぜひ読んでいただきたいのだが、要約すると、

・コロナ禍で苦しむ飲食業界の意向を反映させるには投票率を上げるべき
・選挙権は非常に大切なのに、みんな面倒くさがって放棄している

といった内容である。

この記事をきっかけとし、
 ・なぜ投票率が低いのか
 ・投票率が低いのは悪いことなのか
 ・選挙に行くべきか
を僕の個人的意見をもとに述べていく。

予め断っておくが、この記事は政治的思想を語る記事ではないということだけご認識をいただきたい。

1.投票したい人がいない

なぜ投票率が上がらないのか、その理由は単純で、
魅力的な候補者がいない
からだ。

自分の思想と近い人、説得力のある人、バックボーンが強い人、面白そうな人、有名な人、身近な人………etc

これらを満たしている人が候補者にいれば、足は自ずと投票所に向かうのではないだろうか。それがないということは
「まあ、行っても行かなくても変わんねえな」
になってしまう。

たまにTVで活躍するタレントが比例区で立候補することがあるが、これも得票率を上げるための策である。無党派層にとって、こういうインパクトは絶大で、「へぇ、面白そうじゃん」とノリで投票したりする人もいる。

では、魅力的な候補者を増やすにはどうしたらいいのだろうか。

選挙制度を変えなければいけない。

今の日本は、立候補することへのリスクがあまりにも大きすぎる。

例えば、正社員として働いていた人が立候補するとなると、仕事を辞めなければいけなくなる。そして、万が一落選してしまったとしても、職場復帰することはおそらく難しい。公務員の場合も同じである。

となると、気軽に立候補できるのは自営業の人が大半を占めるということになってしまう。これでは魅力的な候補者が増えるわけがない。

これを解決するためには、選挙期間や、当選した際の任期の間、仕事を休職することができる制度を国が作るべきだと思う。

しかし、選挙制度が簡単に変わるはずがない。この点は後述する。

2.低投票率は必ずしも悪いことではない

「投票率を上げよう!」とは言うが、そもそも選挙に行かないのは100%悪いことなのか。

そんなことはないと思う。

投票率が低いということは、「今の生活でも十分だ」と感じる人が多いということの裏付けにもなり得る。

もしあなたが今の生活に危機感を感じたとしたら、その状況から抜け出したいと考えるだろう。そしてその効果的手段として、投票による意見表明が挙がってくる。
政治を変えることで自分の生活が良くなると期待する人は、必然的に選挙に行くきっかけが生まれるのだ。

つまり、投票率が低いほど今の政治は比較的安定していると考えても何ら不思議ではない。

3.選挙にはやはり行くべき

ここまで、投票しないことは悪いことではないというような論調でお話したが、僕はやはり行くべきだと思っている。

そもそも政治というのは妥協の連続であり、全国民に有利に働く万能な政策なんてものは誰が望んでも生まれない。

だからこそ、政治家は度々「国民の皆様にお願いをして―――」と発言したりする。

そんな妥協で成り立っているからこそ、選挙でも我々は妥協をしなければならないのではないだろうか。この人のこの考えは納得がいかないけど、別の面では自分と合っているな、といった感じ。

100%自分に合った候補者がいるならみんなその人に投票するだろうが、そんな人は望んでも出てこない。そこまでわがままな人は、もはや自分で立候補するしか選択肢がないわけである。

そこで立ちはだかるのが、2で述べた選挙制度の問題である。
選挙制度というのは時の政権が自分たちに有利になるように変えるのが普通である。これも酷い話なのだが、仕方のないことだ。
先述した休職制度なんてものを設けたら、自民党の議席は確実に減る。そんな自分たちに不利な制度を作るわけがない。

つまり、何が何でも選挙で現政権を脅かすことは非常に困難を極めるということだ。

しかし、我々国民が意見できるのは選挙のみである。
この状況を打開したければ、個々が持つ参政権を十分に行使していくことが重要であると考える。

(裏口的な事を言えば、自民党員として立候補することで自民党総裁選で投票するという手が実は一番有効なんじゃないかとも思っているが、全員ができるような所業ではないと思うのでここでは割愛)

私は自分で立候補するほどバックボーンもないし、リスクも取れないので、このまま日本国民として選挙で意見表明していこうと思う。

以上!

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