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イラクからの米軍追放に関する「コンセンサス」が形成されたと、首相の最高安全保障顧問が発言

2024年02月27日(火) 
https://sputnikglobe.com/20240225/consensus-formed-on-expelling-us-forces-from-iraq-pms-top-security-advisor-says-1116969870.html

バグダッドは先月、
ISの自称カリフ制を粉砕する作戦で重要な役割を演じた政府と
同盟関係にある反テロ民兵に対するアメリカの攻撃を含め、
ワシントンによるイラクの主権に対する度重なる侵害のさなか、
イラクからのアメリカ軍の"段階的撤退"に関する
アメリカとの正式な協議を開始した

イラクの国家安全保障顧問カシム・アル・アラジは、
中東の国におけるアメリカ主導の軍事連合の存在を
終わらせることについて、
イラクの主要な政治派閥の全ての間で
コンセンサスが生まれたと発表した。

「外国軍の撤退についてはコンセンサスがある。
イラク政府は、テロリスト集団ダーイシュ(※)に対する
連合軍の一員である国々と二国間安全保障協定を結ぶだろう」と、
アル=アラジは土曜日のバグダッド国際対話会議の傍らで述べた。

「わが国の治安部隊は大きく発展し、
テロリズムの課題に対処する上で素晴らしい経験を積んできた」
とアラジは断言し、
2021年後半に戦闘任務に取って代わったイラクでの米国の
「訓練、助言、支援」任務はもはや必要ないとほのめかした

アル=アラジが率いるイラク国家安全保障会議は、
イラクの国家安全保障、情報、外交戦略の調整を担当する強力な組織で、
ムハンマド・シャイア・アル=スダニ首相に直属する。

イラクにある米軍基地とシリアにある不法な前哨基地は、
ガザでの戦争中にワシントンが
イスラエルを揺るぎなく支持したことに反発し、
2023年10月中旬から民兵による激しいロケット、ミサイル、
ドローン攻撃を受けるようになった。

アメリカはこの攻撃に対し、
イラクの治安部隊と密接な関係にある民兵組織の幹部を攻撃した。
1月4日の攻撃では、
人民動員軍に所属するハラカト・アル・ヌジャバ民兵組織のリーダー、
ムシュタク・タリブ・アル・サイディが殺害され、
イラク政府高官はアメリカのイラク駐留終了に関する協議を要求した。

イラク外務省は、
アル=サイディによる攻撃を
「軍総司令官から与えられた権限に従って活動する
イラクの治安組織に対するいわれのない攻撃」と呼び、
バグダッドが対応する権利を留保する
「危険なエスカレーション」であるとした。

国務省のジョン・カービー報道官は2月上旬、
アメリカは実際には
「空爆が発生した直後にイラクに伝えた」
だけだと認めた。

米軍が
イラクの "パートナー "に知らせずに
イラク国内で一方的に行動したのは、
先月の侵略が初めてではない。

年1月、アメリカは
バグダッド国際空港で
イランのイスラム革命防衛隊クード部隊司令官
カセム・ソレイマニとともに、
イラク人民動員軍副司令官アブ・マハディ・アル・ムハンディスを
いわれのない無人機攻撃で暗殺した。

この事件でイラク議会は、
米軍の即時追放を要求する決議を出したが、
ワシントンはこれに抵抗し、
代わりにイラクにおけるプレゼンスを
「訓練、助言、支援」ミッションに分類し直した。

隣国シリアでも、
対テロ戦闘員を標的にした米軍の空爆に直面している。
外務省は、米軍が同国東部の標的を攻撃していることに
「少しも驚いていない」と述べた。

米軍はシリア北東部の支配を維持し、
エネルギーと食糧が最も豊富な地域の上に居座っている。
そして、アサド政権転覆を目的とした10年にわたる
CIAの煽動による汚い戦争の余波で、
戦火に見舞われた国から復興を完了するために
必要な資源を奪っている。

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