見出し画像

お金とは?

お金は一体何なのか考えたことはないだろうか?
日々生活で当たり前のように使っているから考えたこともない人がいるだろうが、お金はただの【紙と金属】だ。
1万円札1枚作るのに費用はおよそ17円
500円玉1枚作るのに掛かる費用はおよそ19,9円だそう。
国民の平均給与はおよそ400万円、1万円札が400枚。

17円×400枚=6800円

人生の大半を掛けて働いて得たものが原価にして約6800円ほどのものでしかないということに気づいているだろうか?

しかし、原価たった6800円ほどのものが400万円分の価値あるものとして使うことが出来る。
これはお金に【信用】というものがついているからだ。
1万円札を国民すべてが1万円であると【信用】することで成り立つ仕組みということだ。
これはお金の成り立ちなどに関する話なのだが、今回はちょっと視点を変えて話をしよう。

結局お金って何?

基本的にお金とは?といった話をした時に出るのは【昔は貝がお金の代わりで…】とか【金は貴重でそもそも少なく、また重いので交換券として発行されたのがお札の始まりで…】といった内容だろう。
今回はそうではなく、もっとお金の本質について話していこうと思う。

お金とは多くの場合、働くことによって得る事の出来る対価だ。
それは労働力としてということもあるだろうし、人によってはアイディア、またある人によっては持っているものを提供することによって対価としてお金をもらうといったこともあるだろう。

日本では、体を動かして働くということに意味を求めがちで、起業や投資は邪道であるという思考が根強い。

では、なぜ働くことでお金をいただくことが出来るのだろう?
フリーランスなどは働けば必ずお金がもらえるわけではない。
ところが企業に勤めている人はたとえその企業が赤字だとしても給与という形でお金を起業から頂くことが出来る。

多くの人は【お金を貰うために働いているんだから当たり前だろう】と思う方もいるだろう。
では、企業はなぜ赤字でも給与を払ってくれているのだろうか?

企業とは必ず何かを生み出している。
それは物かもしれない。サービスかもしれない。
企業によって形は違えど、何かしらお客様にとって良い物を売っていることは間違いない。
ではお客様は一体何にお金を払っているのだろう。
人がお金を払うものは大きく分けて2つと言われている。

1つ目は快楽を得られるもの。
食べ物やエンタメなど自分の人生にあるとより幸せになったり楽しくなることが出来るもの。

2つ目は痛み、苦しみから解放してくれるもの。
これは病院が良い例だろう。身体の痛みや苦痛を病院に行くことで取り除いてくれるもの。

この二つが人が人にお金を払う理由だ。
ではこの二つに共通するものはなにか?
それは…

感謝を形にしたもの



ということである。
当たり前だが食べ物をいただいたり、エンタメを提供してくれたら【ありがとう】というだろう。
困ったとき手を差し伸べてくれた人がいるなら【ありがとう】というだろう。

お金とは感謝が形になって具現化したものなのである。
だから、人を助けたり、喜ばせることが出来る人ほどお金を稼ぐことが出来る。
今は当たり前になっているが夜、電気が使える事だって本来とても有難いことだ。
どんな天気でも快適に過ごすことが出来るのは家というものがあるから。
水だって整備されていなければ一杯分の飲み水を探すのだってかなりの重労働だ。
これらに対してお金を払うというのは、その行動がそのまま感謝を表している。
今の日本ではこれらはある種当たり前になってしまっているからそういった事を考える人も少なくなってきているが、お金とは本来そう言うものなのである。

つまり、お金とは【働いたから】貰えるものではなく【人に感謝されたから】貰えるものなのだ。
企業だと営業や販売、製造と部署ごとで分かれているから、なかなかわかりづらいが、そのどれか一つでも欠けていてはお客様にサービスを提供できない。
だから、企業を通してお客様からのありがとうを分配しているわけだ。
企業が赤字でも従業員に給与が支払われるのは、たとえ利益がマイナスであったとしても企業で頑張ってくれてありがとうという企業からの感謝というわけだ。

感謝の貰い方は人それぞれだ。
今では話を聞くだけでお金を貰うことが出来たりする。
これはどんどん社会が発展していく中で孤立していく人が増えているからだ。
話を聞いてくれるだけでも【ありがたい】と思ってもらえるような社会になっているということだ。

働くというのは本来【傍を楽にする】という言葉の略。
傍とは自分の身の回りの人のこと。
つまり働くとは本来自分の身の回りの人を楽にしてあげるために動くことから始まった言葉なのだ。

今は不景気ということもあり、なんでも買い物をするときは安いものを選ぶ傾向にある。
しかし、もし少しでも今回の話が理解できたのであればこれからは【この企業に心から感謝できるか?ありがとうと思えるか?】を考えてお金を使うよう心掛けてほしい。

そうすることで、よりお客さんのことを考えている企業が生き残ることが出来るからだ。

ただ【安い】という理由だけで購入を続けていると企業は値上げが出来ない。
そうなると当たり前だが従業員の給与を上げることが出来ない。
従業員はいつまで経っても余裕が出来ない。
結果的に個人も企業も豊かになることが出来なくなってしまう。

海外の大手企業、ウォルマートをご存じだろうか?
あらゆる商品が格安で売っている大手のスーパーだ。
格安で売るには当たり前だが原価はもちろんそのほかの経費も極力抑えなければならない。
その中には【従業員の給与】も含まれている。
ウォルマートの従業員は給与が低く、日々の買い物もウォルマートでしないと大変なほどだそう。

もちろん一般の家庭において【安い】ということは大きな魅力だ。
しかし、価値のあるものにはそれに見合った対価を支払わないといつまで経っても企業はもちろん個人が裕福になることは難しい。
お金を使うとき、お金を貰うとき、こういった事をよく考えて、お金とは一体何か?
自分がそれを作る立場ならそんな金額で満足できるか?
買う側からの視点だけではなく、もし自分が売る立場の人間だったらどうだろうといった客観的な視点も持って日々お金を使ってみてはどうだろう?








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?