見出し画像

2021 学生フォーミュラ JAPAN CUP(SFJC)について


 こんにちは。学生フォーミュラアカデミーのパーシーです。

 今回は先日、Twitterで発表した、学生フォーミュラJAPANCUPについて、大会開催の背景と、現在考えている大会概要について書きたいと思います。

 本題に入る前に、学生フォーミュラJAPANCUPって名前が長ったらしいので、Student  Formula Japan Cupの頭文字を取って、今後は“SFJC“って略称を使います。(今決めました!企画メンバーの皆さん、勝手に決めてすいません。笑)

SFJCの主催者って誰?

 まず初めにSFJCって誰が企画しているの?怪しくない?ってところから、お話ししたいと思います。
 結論、私たちは怪しいものではありません!(はい、それ怪しい人がみんな言うやつー!)

 、、、冗談はさておき、真面目に回答すると、この大会は学生フォーミュラOBの有志メンバーで計画を進めています。
 もう少し詳しく説明すると、私の母校(noteの自己紹介記事にヒント有り)のOBを中心に構成されており、自動車技術会や企業の後ろ盾はなく、完全ボランティアで運営しています。

 ちなみに最初に断っておくと、リーダーは私ではなく、母校の後輩で、その世代では非常に有名な某トラックエンジニアの彼(Ikdくん)が企画を推進してくれています。
 私はサブリーダー的なポジションで広報・渉外担当として、彼のサポートをしている形です。

 とはいえ、このくらいの情報開示では、顔の見えない相手で不安に感じている方もいるかと思います。
 参加を検討しているけど、どうしても信用できない、とか、FAの先生が怪しんでいる、とかでお困りの方がいれば、TwitterのDMにメッセージを下さい。
 ありとあらゆる方法を使って、皆様の信用を勝ち取りたいと思います!
 (一応、そういった場合に備えて、学生フォーミュラ大会の関係者にもSFJCの企画を説明して、事前に話を通してありますので。笑)

大会開催の背景

 きっかけは今年の大会の動的審査中止が決まったことです。
 その発表を聞き、リーダーの彼とLINEをしていて、せっかく作った車を走らせる場がないのは可愛そう。なんとか合同試走会的なものを企画できないかと言う会話が始まりました

 その中でどうせ集まってもらって、クルマを走らせるなら、大会にしたほうが学生たちに取って有益なんじゃないか、大会にするならこれまでにない形で参加者にも、観覧者にも楽しめるものにしてはどうか、という感じでどんどん話が広がっていきました。

 そこから、母校のOBメンバーにも相談をしたところ、多くのメンバーが協力してくれることになりました。また各大学にもヒアリングした結果、参加を希望するチームも多くいたため大会を開くことを決めて、今回の発表に至りました。

 一銭の金にもならない(それどころか多くの自腹が発生する)企画に賛同して、仕事終わりのプライベートタイムを削ってまで、企画に協力してくれているメンバーのみんなに、この場を借りて改めて、お礼を言いたいと思います。

大会の目的

 いくつかありますが、主だったものを下記の通りです。

・今年度車両を走らせ、次年度に向けた性能確認する機会を提供します。
・ライバルと同一条件で走らせることで、性能比較する機会を提供します。
・交流、競い合いを通して、モチベーション向上の機会を提供します。

 当初の計画段階では自技会主催の公式記録会もコロナ禍の影響で実現できる目処が立っていなかったこともあり、複数台で集まって車両を走らせる場が2年続けて無くなることを危惧していました。(幸い公式記録会も開催されそうで一安心)

 ただし、記録会は開催日が複数に分かれていて同一条件で走るのが難しいことや、あくまで記録会なので、競技ではないというところでSFJCを開催する意味があるかなと思っています。

 また、コロナの感染拡大状況次第ではありますが、基本的には、SFJCは参加チームの来場人数制限はかけない方向で考えています。(ただしピット内に人数は制限)
 同じチームで一緒に頑張ってきたメンバーでクルマを走っているところを生で観れない人が出るのは、経験者のOBとして避けたいと考えています。

 公式記録会はオフィシャルなイベントで、断腸の思いで人数制限をしたと思うので、その部分はSFJCでカバーすることも大会の目的の一つです。

 同様に見学がNGとなっている公式記録会と異なり、SFJCでは一般の来場(大会に参加しない大学や、大会関係者、OB、スポンサーなど)も観客として、コロナの感染対策は万全にした上で受け入れるつもりです。

 ちなみに余談ですが、学生フォーミュラ JAPAN CUPという大会名に込めた意味についても触れると、このくらいの大袈裟な名前の方が参加してくれたチームに箔がつくからという理由です。

 恐らく大会の中止や動的審査の中止で大学やスポンサーへの交渉、新入部員の勧誘で苦戦しているチームが多いと思います。

 この大会での好成績はもちろん、仮に最下位でも、恐らくトップ20位くらいには入れると思うので、参加チームには最下位でも存分に、「JAPANCUP20位!日本で20番です!」って感じで、胸を貼って広報活動をしてもらいたいと思っています。笑

大会の予算について

会場のカートコースの貸切費用や、どうしても必要な安全面の装備等を準備するため、参加チームには3.5万円の参加費を支払ってもらうことになります。
 ただし、これは参加校の数が現時点では読みきれないため、少し余裕を持った数字になっているので、参加校が多ければ、余った費用は参加チームに全額返金を予定しています。

 そしてこれだけははっきりさせておきたいポイントなのですが、今回の企画にあたって、主催者である私たちOBは一切、利益を出しません。
 それどころか、事前の現地への下見や、大会当日の移動費から宿泊費に至っても全て自腹で進めていくことを決めました。

 これは純粋にコロナ禍でもクルマ作り上げて、活動を頑張る学生を応援したいという私たちの気持ちと、自分達を育ててくれた学生フォーミュラへの恩返しをしたいという気持ちが今回の大会の企画の根源にあるからです。

 この方針に企画メンバーの全員が賛同してくれたことが嬉しく、同時に、最年長の先輩なんて卒業してから10年も経つのに、みんな学生フォーミュラのことが好きなんだなーと笑ってしまいました。笑

 ただこれは私の周りのOBだけじゃなく、これを読んでいるOBの多くも、この感覚は共有頂けるんじゃないかと思っています。

大会会場について

 ここはいくつかの候補地から結構迷いましたが、結論としてはTwitterでアナウンスした通り、奈良県の名阪スポーツランド様からご快諾いただき、会場を決定しました。

 その他にも多くの大学にとって、距離的にも参加が容易なエコパを検討しましたが、こちらは私たちが非公式な組織ということで使用できないということで断念しました。
 また、富士スピードウェイも候補に挙がりましたが、費用面で断念せざるを得ない状況でした。

 関東や中部を含めて東よりのチーム、観戦に訪れたいと思ってくれた関係者やOBにとっては、アクセスが悪く申し訳ないですが、とはいえ、東京からでも車で5時間弱です。学生フォーミュラ関係者は距離感覚が麻痺している(褒め言葉)人が多いので、なんだかんだ来てくれると信じています。笑
 大会は土曜日で終わるので、日曜日は奈良の大仏を見て、鹿に煎餅をあげて帰りましょう!

 ちなみに名阪スポーツランドだからこそ実現できた、新レースフォーマットであるROCスタイルについては、後日、別の記事で詳しく触れたいと思います。

コロナ禍での大会開催について

 ここは記事に書くか迷いましたが、大会告知後も賛否両論があったので、少しだけ触れたいと思います。

 まず初めに、当日は参加者の体調管理(入場時の検温や大会前、直近の体温測定)、コロナワクチンの接種、マスク着用、入場時の検温と各所での消毒など、できる範囲で最大限の対策をとっていきます。

 また屋外イベントで、かつ規模も最大で1000人を超えないということで、国が定めるガイドラインは満足しています。

 もちろん、それで全てが完璧、絶対コロナに罹らないと言うわけじゃないことは理解していますし、批判はゼロになることはないと思います。

 それでも、いや、だからこそ、OBがボランティアでこういった企画を実現することが学生たちにとって、学生フォーミュラの未来にとって大切なことだと思っています。

 いろんな思いや、考えはあるかと思いますし、世間の方がどう考えるかは私たちがとやかく言えることではないと思いますが、どうか学生フォーミュラに関わっている皆様や、過去に関わっていた皆様には、暖かく見守っていただけると幸いです。

 まだまだ書きたいことは山ほどありますが、今日はこのくらいにして、また次回の記事に持ち越したいと思います。

 こちらの記事に興味を持ってくださった方は、TwitterへのいいねやRT、よろしくお願いします。
 またSFJCに対してのご意見や、要望等が御座いましたら、返信やDMもお待ちしております。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?