『新入社員に伝えたい事』を因数分解してみた。

あっという間に３月後半に差し掛かり、気づけば新入社員の足音が聞こえ始めたこの頃です。

ウチにも4名の新入社員が仲間入りする訳で、毎年『新入社員に何を言ってあげたらよいのか』問題が勃発するので、今後のために因数分解しておこうと思った次第。

まず、会社が"社員に伝えたい事"とは、君に”こんな人材になって欲しい"という、会社の願いです。

※ここでの”会社”とは”株式会社キャラバンズ”の事であり、世間一般の会社全てがこのような意見だというコトではありません。

むしろ会社は人のように、様々な「見た目/性格/匂い…」つまり”個性”があり、自分にあった会社を見つけることはとっても難しく、かつ最重要なコトの一つだと考えています。

つまり「合わない会社に長く居ないほうが”会社”も”君たち”も幸せだ！」と考えているというコトです。

❐会社は君にこんな人材になって欲しい

①「自分と会社の利益とは何か？」を考える人になって欲しい

「自分の利益が何で、会社の利益は何か？」を考えると、物事を自分事としてとらえ、やるべきコト/やらなくても良いコトを考え始めます。

例えば「自分の利益＝給料UP」で「会社の利益＝知名度の獲得」のプロジェクトに関わったときに、「知名度の獲得＝給料UP」に繋がるコトは容易に想像出来ると思います。
会社利益と自分利益が結びつき、簡単に自分事化することが出来ますよね。
あとは、ちょっとでも楽をするために、「やるべきコト/やらなくても良いコト」を考えるでしょ？
※会社の利益はプロジェクト（仕事）毎に考えるとシンプルで良いですよ！

現代は不確実な世界で、未来予測は的を射ない事がしばしばです。
例外なく会社の言う事も正しいコトばかりではありません。発信した時には正しくても、時間と共にそうでなくなるコトもあります。

だからこそ、各々で”利益とは何か？”を考え、”必要ない物を削ぎ落とし”、有限な時間を効率的に管理して下さい。

そして、会社と君が”有益で効率的なフラットな関係”を築き、エンターテイメント業界ならではの、「誰かを楽しませる」為に貴重な時間をベットしてください。

②ソロ活動（自分磨き）できる行動力を持って欲しい

老後2,000万円問題の通り、もはや国は未来を保証してくれません。
企業も全社員の未来を引き受けるコトは、残念ながら”物理的に不可能”です。
残酷かもしれませんが、自分の身は自分で守るしかありません。
※あのトヨタですら、終身雇用は難しいと言っているのです。

その時の為に、君たちが今持つべきは、ずばり”行動力”です。

会社内外でネットワークを広げ、色々な知識/スキルを学び、自分の価値を高め（希少性を増し）、それを収益化（お金だけではない）していく。
こうして磨かれた人材と一緒に仕事をするためには、その価値に見合った組織になるべく、会社もアップデートせざるを得ません。

つまり、自分磨きの行動力は、会社を自分にとって有益な場所に変え、フラットな共生関係を築くことを可能にする素晴らしいスキルだと言えます。

③会社を愛して欲しい

これの半分は経営者（自分）に対する戒めのようなモノなのですが、何かのご縁があって一緒に働くことになった僕たちです。

せっかくなので、「仕事+システム+人間」つまり会社そのものを”好き”な状態で仕事出来たほうが、そうでないのと比べて絶対的（そして精神的に）に楽だし幸せだと思います。

何より、君達に愛して貰えるような組織でなければ、現代のビジネス世界の中で長く生きれないと思うのです。

あと、愛されていると思うと、単純にもっと良いチームにしていきたい欲が高ぶるものなんです。経営者も人ですから。

つまり、

「給料（生活）という弱みを会社に握られた状態での雇用関係より、もっとフラットで、君が君の未来を自分で決定できる関係の方が、君たちにとって、そして会社にとって有益で、しかも楽しいですよ！」

と言いたいのです。

そして、君たちに愛され、誰かを楽しませるために個の価値を最大化を進めていける「個のチーム化」を実現する組織でありたいと考えています。

「自分をピカピカに磨き上げ、会社も圧倒的に勝たせる！」

それが、会社と君たちを『優勝』させる方法であり、フラットでwin-winな関係を築く方法だと考えています。
会社を圧倒的に勝たせてしまえば、会社は君の価値を認めざるを得ません。

最後に

最後にちょっとだけ付け加えさせてください。

まず、
「焦らないでください。」
そして、
「なんて私はダメなんだ」
と考えないでください。

会社にとって新人の君たちは、居るだけで「先輩たちを鍛える」「新しい風を吹き込む」という役割を担っていることを忘れないで下さい。

時間が経つとそのうち会社というものに慣れてくると思います。
その時にこれら事を思い出して貰えれば良いと思います。

焦って舞台から転落しては本末転倒です。せっかくエンターテイメントの業界に入ったんですから、自らも楽しめるようになりましょう。

まとめ

【新入社員に伝えたいコト】＝【こんな人になって欲しいという願い】

【願い】＝【利益を考るコト】✕【行動力を持つコト】

【利益考察】✕【行動力】＝【磨き上げられた自分】

【磨き上げられた自分】✕【それに見合ったチーム（会社）】＝【圧倒的な勝利】＝【win-win】

※但し、舞台から落ちないように！

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さあ、こんな感じで整理出来たところで因数分解は終了です。

更にこれらをブラッシュアップして
「もっと新人に刺さる言い回しにアレンジしなきゃ！」です。

今日もぼちぼち頑張って行きましょう！