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ベランダで南国を味わう!パッションフルーツ栽培②~栽培記録と実食レポート~

前回に続き、パッションフルーツの栽培です。今回は苗木の購入から収穫・実食まで紹介したいと思います!


4月26日:苗の購入とグリーンカーテン仕立ての準備

上の記事の通り、苗はネットショップで購入しました。さっそく不織布ポットに植えつけてグリーンカーテンの準備をしました。準備の詳細は上の記事をご確認ください!

6月23日:開花!

側枝を水平に伸ばしていくとそのうちに花芽が付き、見事開花しました!春先の寒い時期はなかなか成長はしないため、植え付けから約2か月と結構かかりました。なかなかエキゾチックな姿ですよね!花の中心から3本伸びているのが雌しべで、その下に5本伸びているのが雄しべです。この雌しべの形が十字架に磔になったキリストに見えることからパッション=受難という名前になったとか。これ絶対みなさん同じ感想だと思うのですが、南国フルーツだからパッション=情熱じゃないの!?

置く側にももう1つ咲いています♪

受粉は人工受粉してあげた方が確実です。人工受粉は雄しべ1つ手でちぎって、花粉を雌しべに付けてあげます。3本の雌しべのうちどれか1本でも受粉させればいいらしいのですが、何となくいつも3本全てに花粉をつけています。
ちなみにパッションフルーツの花は1日しか咲きません。しかも、早朝には開花せず、午前の9~10時ごろに開花し始めます。これがサラリーマンには都合が悪く、出勤前には受粉作業ができないため、妻に頼むか、帰宅後に行っています。コロナ禍での在宅勤務のときは良かったんですけどね。ちなみに、すっかり忘れて夜になってから受粉しても一応は大丈夫でした。
ちなみに開花直後は3本の雌しべは立っています。しばらくすると、雌しべが雄しべの方に倒れてくるのですが、花によっては雌しべが立ったままの場合があります。残念ながらそのような花はどんなに花粉をつけても実になることはありません。
受粉が成功したかどうかは、翌日の朝になれば分かります。受粉が成功していると雌しべ付け根の丸い部分(将来実になるところ)が緑色で、すでに前日よりもやや大きくなっています。一方で受粉に失敗したものは黄色に変色しており、明らかに成長しないであろう雰囲気が出ます。

7月19日:実が順調に成長中!

受粉に成功した実が順調に成長しています!緑一色で分かりづらいですが、赤矢印のところに実がなっています。一番下の蔓には実が3個連続でなっており、成功と言えるでしょう!パッションフルーツは葉果比(果実1個当たりの葉の数)が6くらいがいいらしいので、わが家でのグリーンカーテンの幅ではこんなものだと思います。一方で、1つ上の蔓は1つしか実がなっていません。花が咲いたが結実しなかったのか、花すら咲かなかったのか忘れてしまいましたが、あと一歩です。ちなみにこの日は東京はすでに35℃。残念ながらこれ以上花が咲くことはありませんでした。

8月15日:果実の大きさが最大に!

順調に成長し続け、どの実もほぼ収穫のサイズまで成長しています!経験的にはパッションフルーツは成長途中で落果することはほとんどなく、安心して成長を見守れます!

8月30日:と思ったら落果!!!

朝起きてベランダに出ると、あれっ、3兄弟の長男がいない!視線を下に下ろすとベランダの床にコロンと転がっているではありませんか!!!グリーンカーテンは内側に傾いているので、外に落ちることはないのですが、これは想定外。。。

ただし、安心してください!これ、食べられます!紫色とは程遠いきれいな緑色ですが、室内に置いておくと少しずつ紫色に変化していきます。緑色で落果した実と、樹上で紫色まで成長した実に味の違いはあるのでしょうか、、、それは後程のお楽しみです!

9月1日:果実にネット掛け

残っている実のうちの1つが紫色になってきました!そこで、前回のようにベランダの床に落下しないように袋がけをしてあげました。キッチンシンク用の排水口ネットをかぶせ、支柱にひもで縛っておきました。

9月2日:落果しました!

朝起きて見てみると、袋掛けした実が落下し、ちゃんとネットの中に納まってました!前日に袋掛けしたばかりなのでぎりぎりセーフ。危ない危ない。

最初に落ちた実と比較してみました。左が最初に落ちた実で、右が今日落ちた実です。いつの間にか最初に落ちた実がちゃんと紫色になっているではありませんか!こうして見るとほとんど違いはないように見えます。

パッションフルーツは収穫後すぐに食べるのではなく、表面がしわしわになるまで追熟させます。そうすることで、酸味が和らぎ甘味が強くなります。

9月15日:追熟完了!いざ実食!

約2週間室温で追熟させた実がこちらになります!紫色がさらに濃くなり、表面がボコボコになっているのがわかるでしょうか。

食べごろ♪

切ってみるとこんな感じです。しっかり身が詰まっており、とてもおいしそう!今回はこのままスプーンですくって食べることにしました。パッションフルーツは黒い種ごとバリバリ食べます。他の果物の種と違い、種に変な苦味などはなく、むしろ良い触感のアクセントになるんです。
甘酸っぱくて南国の果実らしい味です。酸味と甘みのバランスがちょうど良い!とても芳醇な香りが口いっぱいに広がります。落下のタイミングでの味の違いはほぼありませんでした。
今回はそのまま食べましたが、アイスクリームにかけて食べてもおいしいですよ!

最後に、、、来シーズンに向けて

前回の記事で書いたように、パッションフルーツは多年草です。そのため、うまく冬越しさせれば5年ほどは同じ株で収穫することができるそうです。しかし、パッションフルーツは耐寒性が強くないため、そのままでは東京の冬は越すことができません。鉢植えの場合は株全体に透明なビニール袋を被せれば冬越し出来なくもないのですが、それでもだいぶ葉は枯れ落ちてしまいますし、春に伸びる脇芽も枯れてしまいます。そうすると、春にスタートダッシュができず、花を咲かせる時期が遅くなってしまいます。
そこで、わが家では収穫が終わった9-10月ごろに挿し木を行い、次のシーズンの苗を育て始めます。こうすれば小さい鉢にすることができるので、冬は室内に取り込むことができます。そして、室内では3月ごろから一足早く蔓が伸び始めますので、温かくなって外に出すころには蔓を1mくらいになっているので、スタートダッシュが可能となります!

室内で越冬中の苗(1月)


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