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ベランダで南国を味わう!パッションフルーツ栽培①~おすすめポイントとグリーンカーテンの仕立て方~

ブドウ・バナナに続き、今回はベランダでのパッションフルーツの栽培の紹介です!ベランダでのフルーツ栽培としてはとても簡単で初心者向きなので、とってもおすすめです!


ベランダ栽培でのパッションフルーツのおすすめポイント

南国フルーツ王道の味が味わえる!

スーパーで売っていないフルーツを食べることができる!これこそ家庭菜園の醍醐味の1つではないでしょうか!ジュースなど加工された状態では食べたことがある人も多いと思いますが、果実をそのまま食べた経験をお持ちの方は少ないのではないでしょうか。味の詳細は別途記事にしますが、一口食べれば目の前に南国の風景が浮かびがあります!

初年度から収穫できる!

桃栗三年柿八年と言いますが、多くの果樹は収穫できるまでに数年かかることがほとんどです。一方で、パッションフルーツは実は樹木ではなく、イチゴと同じ多年草に分類されます。そのため、成長も速く、育て始めたその年から収穫できます。収穫に何年も待てない!という方には特におすすめです。

栽培が容易でいろいろな仕立て方ができる!

病気も少なく、これといった害虫もいないため、丈夫にすくすく育ちます。また、つる性植物なのでグリーンカーテンにも最適です。上述の通り成長も速いので立派なグリーンカーテンが作れちゃいます。もちろん一般的な鉢植えでの仕立てにも適しています。

苗の入手

品種

主な品種は紫色系統(果実表面が紫色)と黄色系統(果実表面が黄色)、そして両者の交雑系があります。一般に栽培されているのは紫色系の種類で、黄色系より果実が小さいですが、耐寒性は強く育てやすいので、まずは紫色系か交雑系でトライしてみるのがおすすめです。

私が育てているのは「ルビースター」という品種です。パッションフルーツ独特の華やかな香りを強く感じる事ができ、他の代表的な品種である「サマークイーン」に比べ、やや酸味が強いのが特徴だそうです。また、ルビー色の果実は見た目もよく、観賞用としても楽しめます!

苗の購入

苗は春になるとホームセンターでも売り始めますし、インターネットでも購入できます。まずはお試しに、ということであれば送料もかからないのでホームセンターで購入してみても良いかと思います。しかし、ホームセンターでは品種が不明だったりするので、特定の品種が欲しい場合にはインターネットでの購入が安心です。

また、育ててみてポイントだと感じたのですが、できるだけ早く苗を入手して育て始めるのが重要になります。後述しますが、パッションフルーツは南国フルーツのイメージが強いですが、真夏の高温になると花が咲かなくなります。そのため、暑くなるまでにできるだけ大きく育て、いかに多くの花を咲かせるかが収穫量に直結するのです!比較的インターネットの方が早く売り始める傾向にあるので、その点でもインターネットでの購入が良いかと思います。

仕立て方

プランター・土

プランターはバナナの栽培でも紹介した不織ポットがおすすめです。他の植物と同様に大きく成長させるには大きなプランターで育てるのが肝心です。過去には、普通に売られている65㎝の細長いプラスチックのプランターを使用していたこともあったのですが、それだと容量が12リットルほどしかありません。それに対し、この不織布ポットはその倍の26リットルも入ります!
不織布ポットは鉢底石も不要なのでその分も土を入れることができ、根を広げることもできるのです!さらに、ポットの全面から排水・吸気されるので、成長にも良いとのことです。
さらに、スペースに限りのあるベランダ果樹園では、使わない時には畳んでしまっておけるため、重宝しています。

土はいつもと同じく、ホームセンターで手に入る果実と野菜の培養土を使用しています。

仕立て方の種類

大きくは鉢植え仕立てとグリーンカーテン仕立てがあります。鉢植え仕立てでは、以下のようなオベリスクを使います。100円ショップで売られているアサガオ用の支柱でもできなくはないのですが、サイズが小さいのと強度が弱いため、できればバラ用などの金属製で大きな支柱を用意することをおすすめします。

グリーンカーテンの場合は野菜用のネットを使用します。こちらは100円ショップで売っているもので十分です。以前の記事で紹介したブドウ違い、パッションフルーツは蔓が柔らかく、果実もそれほど重くないので、それほどしっかりした支柱ではなくても大丈夫です。
ただし、他の果実とともにベランダに大きなグリーンカーテンを作りたい!という方には、以下の記事で紹介した支柱がおすすめです!

グリーンカーテン仕立ての実際

グリーンカーテンでもいろいろな仕立て方がありますが、苗を入手し植えつけた後はわが家では以下のように仕立てています。
① ネットの上端まで1本の蔓(主枝)をひたすら伸ばす。
②蔓が上端に届いたら先端をカットする。
③葉の付け根から脇芽(側枝)を伸ばし、野菜用ネットに誘引しながら水平に伸ばす。

この方法には理由があって、パッションフルーツは蔓を上方向に伸ばすよりも下方向または水平方向に伸ばした方がたくさんの花をつけるそうです。これは蔓が上方向に伸びる場合には、植物の習性上、日光を求めてどんどん上へ伸びようとするため、蔓の成長に多くの養分を使ってしまいます(栄養成長)。一方、下方向または水平方向に伸ばすと、蔓は伸びづらくなった結果、代わりに花を咲かせようとします(繁殖成長)。そのため、多くの花が咲くというわけです。
オベリスクでの栽培でも同じで、まずはオベリスクの先端まで蔓を伸ばし、その後オベリスクを1周するように蔓を伸ばしてカットします。あとは脇芽を下方向に伸ばしていきます。
全く同じ条件で比較したたことはないのですが、今までの経験上、確かに下方向や水平方向に蔓を伸ばした方が、たくさん花が咲く印象があります。

この理論でいくと、より蔓が伸びにくい下方向に伸ばすのが一番花が咲きやすいことになり、確かにいくつかの本では下方向に伸ばすことがより推奨されています。それならば、グリーンカーテンでも主枝を野菜ネットの上端でカットするのではなく、そのままの水平方向に伸ばし続け、逆L字のようにした後に脇芽(側枝)を下方向に伸ばした方がいいのではないか、ということになります。
確かにその通りなのですが、下方向や水平方向に伸ばす方法には1つ欠点があって、主枝を伸ばしている間は花を咲かせることができません。つまり主枝を長くすればするほど、花を咲かせるのが遅く(真夏に近づく)なってしまいます。

ここで問題なのが、パッションフルーツは高温になると花が咲かなくなります。教科書的には30℃を超える日が続くと花が咲きにくくなるそうです。経験的にもこれはかなり顕著にみられる傾向です!東京では7月になると最高気温が30℃を超える日が出てきます。つまり、4月ごろに苗を植え、7月上旬までには側枝が伸びていないといけないのです!そうすると、いつまでも主枝を伸ばしているわけにもいきません。そこで、主枝を伸ばす時間を短くしつつ、側枝を花が咲きやすい方向に伸ばすという両方の要求を叶えようとした結果、今の方法落ち着きました。
ただし、これは苗を入手し育て始められるタイミングにもよりますので、最終的にはケースバーケースになるかと思います。

こちらが実際のグリーンカーテンで実がなっている所の写真です。一番下の側枝はうまくいった典型例で、連続して果実を3つつけることができました!グリーンカーテンとしてもいい感じの茂り具合かと思います♪

最後まで読んでもらい、ありがとうございます。次回は実際の栽培記録と実食のレポートしたいと思います!
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