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#268 [文学] わいせつ本と最高傑作という全く違う評価で読者を虜にした作品

第39週 第2日(火)文学「ロリータ」

1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365を読破しようという企画。
この本の概要についてはこちらを一読ください。

今日は文学「ロリータ」です。

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本の要約

ウラジーミル・ナボコフの「ロリータ」(1955年)は、最もすばらしく、かつ最も物議を醸した20世紀小説のひとつだ。

ロシアで生まれたナボコフ(1899~1977)は、イギリスで教育を受け、同国で執筆活動を開始した。数冊の小説を出したあと、米国に移って大学教授になった。その過程で「ロリータ」を編み出した。

「ロリータ」は、中年の大学教授ハンバート・ハンバートが12歳の少女に抱いた、ゆがんだ性的欲望を描いた作品だ。ある未亡人に家で、ドローレス(愛称「ロリータ」)が庭で日光浴しているのを目撃し、その家に部屋を借りることにする。ロリータと一緒にいたいがために、未亡人と結婚までするがすぐに未亡人は死んでしまう。ハンバートとロリータは肉体関係を持つが、移り気な少女ロリータは関心を失う。やがてハンバートは自分の肉欲が真の愛に変わったことに気づくが、ロリータは彼の求愛をはねつける。

執筆当時は、発行してくれる出版社を見つけることは出来なかった。多くの国でわいせつ本だと評価され発禁処分となったが、アメリカで1958年に発行されるとベストセラーになった。

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文学的価値とは

この作品はポストモダニズム文学の特徴である「信頼できない語り手」という叙述技法を使った最重要な作例であるとして、高く評価されている。

語り手であるハンバートは、言葉が匠で表現力も豊かだが、妄想が多くて全く信用できず、優雅で詩的な言葉遣いで事実を捻じ曲げ、幼い少女への性的欲望という不穏な本質を隠している。

読んだこと無いけど、現代の村上春樹がつくる作品みたいなものなのかな。読んだこと無いけど。

セクシュアリティーと抑圧がうまく絡み合う作品は世界共通で誰もが興味を持つコンテンツなのかもしれない。



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