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#286 [哲学] その考えや命題は最も「実用的」なのかどうか。

第41週 第6日(土)哲学「プラグマティズム」

1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365を読破しようという企画。
この本の概要についてはこちらを一読ください。

今日は哲学「プラグマティズム」です。

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本の要約

プラグマティズムは、アメリカでチャールズ・サンダーズ・パース(1839~1914)、ウィリアム・ジェイムズ(1842~1910)、ジョン・デューイ(1859~1952)によって創始された哲学思想だ。

■心理の対応説
この説によると、ある考えや命題が真であるかどうかは、精神や言語とは無関係の抽象的な真実性と合致しているかどうかで決まる。私たちが持つ最も有力な証拠がすべて正しくないということが可能性としてありうるし、この世界についての私たちの考えすべてが、あらゆる中で最も信頼できる実験によって支持されているにも関わらず、じつは間違っていたということも、ありうると主張する。

プラグマティストは、この考えに反対している。それが真であるとは、言ってみれば、それを信じるに足る最も有力な証拠を私たちが持っているということに過ぎない。さらに、命題や考えは、人生の現実的な問題に直面したときどのような役割を果たすかによって評価すべきだと考えていた。

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実用的かどうか

今までの哲学、特に形而上学では、どういった考えや命題が真であるのかを追求する分野であることが多かった。

しかしプラグマティズムは、真であるかどうかということが重点的ではないということが今までの哲学と大きな違いなのかもしれない。

あくまでその考えが実用的で現実的なのかに着目している。ここでいう「現実的」というのは道徳的・宗教的・政治的という意味も含まれている。

現代に即している考え方

「過去のものが本当に今も正しいのだろうか」

グローバル化や多様化が進む現代において、自分の価値観や既存の価値観を絶対とはせずに修正を加えながら前進を目指す姿勢は大切。こういった柔軟性のある開放的な考え方を常に持って行動することがとても重要だと思う。
そういった面では「プラグマティズム」を常にもって行動するのは、常に変化する現代において最も重要な考え方なのかもしれない。



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