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#200 [科学] 筋肉や臓器の回復、脳内の情報を整理するなどの重要な役割を担うもの

第29週 第4日(木)科学「睡眠」

1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365を読破しようという企画。
この本の概要についてはこちらを一読ください。

今日は科学「睡眠」です。

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本の要約

脳内の電位変動を測定する脳波計を使った研究によると、睡眠はいくつかの段階に分けられる。通常、私達が覚醒しているが特に何も考えていないときは、脳からは、1秒間に約10回振動するアルファ波が出る。深く集中しているときは振動数が約2倍のベータ波が出る。

睡眠の第一段階は、アルファ波はランダムになり、振れ幅ののリズムが増減する。これは眠りが浅い段階で、すぐに目を覚ますことがある。40分ほどすると、振動数が一秒間に3.5回以下のゆっくりとした脳波デルタ波が出る。これが深い眠りの段階で、このときに筋肉が再生する。更に40分後にはアルファ波の状態に戻る。しかし覚醒せずに、身体はレム睡眠という段階に入る。

レム(REM)とは「急速眼球運動」(rapid eye movement)のことで、眼球が、まるで動いている物体を見ているかのように、激しく上下左右に動く。このレム睡眠の最中に、私達は夢を見る。平均的な若者で、一晩に4~5回レム睡眠を経験する。

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脳波の種類

 γ波(ガンマ波):イライラしている状態時に出る脳波
 β波(ベータ波):通常の覚醒している状態時に出る脳波
 α波(アルファ波):リラックスした状態時に出る脳波
 θ波(シータ波):浅い睡眠でまどろみの状態時に出る脳波
 δ波(デルタ波):深い睡眠の状態時に出る脳波

この波長の段階をみて、ぐっすり眠るためにはまず、リラックス状態を維持したアルファ波にならなければならない。

ガンマ波やベータ波からアルファ波に移行させるための睡眠前の行動として、一般的には以下の方法が良いと言われている。

・パソコンやスマホなどのブルーライトを避ける。
・お風呂に入る
・暖色系のライトにする。
・歌声のない自然音に近い音楽を聞く。
・軽くストレッチをする。

要は自分がリラックスしているなぁと感じるものを実践してみることだ。
睡眠に悩まされている人は脳波についてもっと調べると何かヒントが得られるかも知れない。



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