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#204 [歴史] 「白人の責務」を果たすため、土地を占領し殺戮の限りを尽くす考え方

第30週 第1日(月)歴史「植民地主義」

1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365を読破しようという企画。
この本の概要についてはこちらを一読ください。

今日は歴史「植民地主義」です。

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本の要約

19世紀後半、ヨーロッパ列強(フランス、イギリス、ドイツ)はアフリカを「発見」した。わずか数十年の間に、ヨーロッパの主要諸国はアフリカを分割して現地の住民を植民地の下に置いた。
ヨーロッパ植民地帝国の夢を掻き立てていたのは、飽くなき欲望と、西洋文明を広げたいという欲求だった。我々には文明を広めるという「白人の責務」があると勝手に思い込み、それでかなりの利益を得てもなんの問題もないと思っていた。

多くのヨーロッパ人は、アフリカの黒人を人間とも思わず、アフリカの人々を大量に殺戮した。
1902年の有名な小説「闇の奥」で著者ジョーゼフ・コンラッドは、植民地主義によって、文明人であるはずのヨーロッパ人が怪物に変わり、現地のアフリカ人を搾取・殺害している実状を描いた。

ヨーロッパ諸国は、第二次世界大戦後にようやくアフリカの植民地支配を断念したが、その時点でアフリカは分断と貧困に苦しむ大陸に変わっていた。

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植民地という消えない傷

国境外の領域を植民地として獲得し支配する政策活動と、それを正当化して推し進める思考が当たり前と化している混沌とした世界が、たった数百年まえまで起きていたと思うと、本当にゾッとする。
意味がわからない。

こうした歴史って、本当に授業で習っただろうか。

私の記憶の中では、学校では教えてくれなかったと思う。というよりリアリティがなかった。ただ教科書に年表としてどういう戦争があったということしか教科書には載っていなかった。
それに、アフリカが世界の国々に踏みにじられたという事実より、ドイツのヒトラーに注目する部分も多かった。

まるで、ナチスだけが悪いような感覚だったが、そんなことない。
この戦争に加担したすべての国が悪役だ。
それは、日本も含まれる。

どうして、こんなことが起きたのか、もっと理解する必要があると思った。



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