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#288 [歴史] 第1次世界大戦を正式に終わらせ、新たな火種を産んだ条約

第42週 第1日(月)歴史「ヴェルサイユ条約」

1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365を読破しようという企画。
この本の概要についてはこちらを一読ください。

今日は歴史「ヴェルサイユ条約」です。

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本の要約

ヴェルサイユ条約は、第一次世界大戦を正式に終わらせた条約である。敗戦国であるドイツは、ヨーロッパでの領土の多くと、すべての海外植民地を失った。さらに、戦争を始めた責任を負わされ、勝利した連合国に賠償金を支払うことに同意した。

世界がこれほどの大変革を経験していた時代に、ヴェルサイユ条約は恒久平和を築くことが出来なかった。

アメリカ合衆国は、孤立主義的な共和党が多数を占める上院がアメリカ大統領ウッドロー・ウィルソンの提唱する国際連盟に加わるのを拒んだため、結局条約を批准しなかった。

多くの歴史学者たちは、ドイツにとって屈辱的な条約のせいでドイツの民衆は西洋列強に敵意を抱き、それをアドルフ・ヒトラーが利用して1930年代に権力を握ることになったと考えている。

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ヴェルサイユ宮殿での調印

この条約は、パリ郊外にあるヴェルサイユ宮殿の、ルイ14世が作らせた有名な鏡の間で調印された。この場所が選ばれたのには、きわめて象徴的な意味があった。この同じ鏡の間で、1871年にフランスは、プロイセン・フランス戦争で破れてドイツに降伏していた。

完全にドイツへの報復でしかないこの条約は、敵しか作らない頭の悪い条約と言わざるを得ないと思う。

ほんの数百年前はこんなことがまかり通っていたなんて考えられない。本当にマンガのような展開。

…でも冷静に見ると、悪いことをした人を死刑にしている現代でもたいして考え方としては変わらないのかなぁ。報復ではないにしろ遺恨を残すやり方には変わりない。

結局どうするのが良かったのだろう。



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