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#261 [文学] 誰もが認める心理小説の巨匠

第38週 第2日(火)文学「フョードル・ドストエフスキー」

1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365を読破しようという企画。
この本の概要についてはこちらを一読ください。

今日は文学「フョードル・ドストエフスキー」です。

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本の要約

■フョードル・ドストエフスキー(1821~1881)
彼は、モスクワで厳格なロシア正教徒の家に生まれ、父親のススメで工兵学校に進学して卒業したものの、工兵の仕事が気に入らず、作家になる決心をした。処女小説「貧しき人々」(1846年)は批評家から大絶賛されたが、1849年に極左の出版事業に携わっていたとして逮捕された。

死刑執行直前に皇帝の「特赦」で許されるという茶番を経て、シベリアの強制収容所に送られて4年過ごした。

1860年代にドストエフスキーは次々と作品を発表し、「地下生活者の手記」(1864年)や、「罪と罰」(1866年)などを執筆した。

歳を重ねるにつれて、先祖のルーツであるロシア正教の教えに回帰した。小説「白痴」(1868~1869年)ではキリストを思わせる悲劇的人物を描き、後期の最高傑作「カラマーゾフの兄弟」(1879~1880年)は、今まで書かれた最も重要なキリスト教小説と呼ばれている。

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彼の人生が小説にそのまま反映されている。

厳格なロシア正教徒の子供として生まれ、小説を書いたら逮捕され、死刑執行寸前で生きながらえ4年間の収容。

父親の死と、強制収容所に入れられた経験から、罪の意識、絶望、死への執着などの精神状態を匠に描いている。

彼ほど見事に捉えたものは、未だ出てきていないだろうと呼ばれるほど心理描写に長けている。
「人物描写が微に入り細にわたっている」と本書でも絶賛されている。

「罪と罰」も「カラマーゾフの兄弟」も名前だけなら聞いたことがあるけど、実際に読んだことはない。

本書を読んでいくと、名前だけは聞いたことがあるけど、実際に読んだことがない本がたくさん紹介されるので、いかに自分が無知であるかをまざまざと見せつけられる…

これも一生に読むべき本リストに入れておこう。


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