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#177 [文学] 著者メルヴィルの誰もが認めるアメリカ文学の名作。

第26週 第2日(火)文学「白鯨」

1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365を読破しようという企画。
この本の概要についてはこちらを一読ください。

今日は文学「白鯨」です。

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本の要約

ハーマン・メルヴィルの「白鯨」(1851年)は、アメリカ文学の名作だ。

小説の語り手である中年男性イシュメイルは、人生への不安から逃れるため、捕鯨船の一員となる。捕鯨船ピークォド号の孤独で謎めいた船長エイハブが、片足を失っていると聞かされる。かつて、獰猛なことで知られた一匹の白いマッコウクジラ、通称モビー・ディックに食いちぎられたのだという。エイハブはモビー・ディックを殺すことだけを目標にしていることを船員たちに隠しながら航海し続けていた。
ようやくピークォド号は、太平洋の海域でモビー・ディックを発見する。その後の大激闘で、クジラは捕鯨船を破壊し、エイハブは殺され、船員も(イシュメイルを除き)全員が深い海へと引きずり込まれる。

エイハブは、この白鯨を世界のあらゆる悪を体現した存在とみなし、この悪に立ち向かって打ち破ることを自身の実在に関わる義務だと思い込んでいる。イシュメイルは、この白鯨を部分に分けて考えることで理解しようとし、「白鯨」の各章ごとに、東武、潮を吹く噴気孔、尾などを取り上げて論じる。しかし、こうした努力にもかかわらずイシュメイルは、この生き物の巨大で計り知れない特徴は、人間の頭脳によっても文章によっても捉えることはできないと悟る。

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復讐の鬼

エイハブの病的なまでにひたすら復讐を目指していた中で、こんな事を口にしたという。

「すべてを破壊しながら、決して征服することのない鯨よ、私はお前に向かって行く。死ぬまでお前を放さない。地獄の底からお前を突き刺す。憎しみゆえに、私は最後の息をお前に浴びせかけてやる」


だれかエイハブを止めるやつはいなかったのか…
一見傍若無人で狂気な男として捉えがちになるが、その反面かなり悲壮感の漂うキャラクターとして魅力が引き出されている。

普通に読んでみたい作品だ。




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