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【NHK】心の免疫力あげる言葉に共感広がる

「何もしません」
「いい人なんていやめちゃおう」
私たちが生きていく上での
ヒントにもなりそうな
言葉を綴った本
緩和ケア医 がんと生きる40の言葉
がNHKニュースウォッチ9で
紹介されました。

書いたのは、
緩和ケアを専門とする医師の
大橋洋平さん。

自らもガンになり、
今も闘病生活を続けています。
その中で生き抜くために
見出したのが次ようなことばです。

しんどい時は、な~んもしません
「なんで?」よりも「そういうもんや」
いい人なんてやめちゃおう
自由にしぶとく、我は生く

苦しみにとらわれず「心の免疫力を」

こうした言葉を生み出したのが
心の免疫力を高める」という考え方でした。

残念ながらガンを患うと身体の免疫は落ちます。
落ちる一方です。それは仕方がないことです。
でも考え方ひとつで心の免疫力はあげられるんやないか
そう思ったのです。

大橋洋平さんは、数年前10万人に一人と言われる
GIST(消化管間質腫瘍)というガンを発症。
すべて摘出した大橋さんは眠るとき、
完全に横になることはできません。
消化液が逆流してしまうのです。
抗がん剤の副作用で足の裏が硬くなり
痛みで歩くのがままならない日もあります。

いつまで生きられるのか
強い不安に駆られたある日、
浮かんだのが、
「体の代わりに心の免疫力を高める」
という考え方だったそうです。

気楽に生きる

大橋さん「先がないだろうなと思うと
人間当然目標もなくなるし
今の意味や今生きてる意味すらも
失われかねないですよね。
本当に何もやる気起こらなくなりましたね」
大橋さん「気の持ち方、心の持ち方で、
ちょっと楽に生きられるんじゃないの
そういうものの見方・捉え方で
少しでも気楽になれるような生き方ができたら」

気楽に生きよう
そう決めた大橋さん
日々気づいた言葉を綴っていきます。

「なんで」をやめる

なんで、なんでなんや、なんでオレなんや
考えれば考えるほどへこむ一方です
何でを止めてそういうもんやと開き直ってみよう

緩和ケア医としてがん患者に向き合いその死を看取ってきた大橋さん。
自らがガンになり気付いたのは想像を超える苦しみでした。
その中で生き抜くために見つけたのが「何で」を辞めることでした

大橋さん「治療が難しいと
『何でこんなになってしもうた』
ってすごく苦しむ人がいるんです。
たしかに苦しいですよね、何でを考えたら。
でもそれって考えてもキリがないこと。
『そいういうもんや』
どちらかというとさだめみたいなもんで、
そこからどう生きる?
って考えた方が生きられるんじゃないの」

小さな目標大きな満足

心身ともに弱ってくると
なかなか以前のような
目標を持てなくなります。
でも生きていくためには
絶対に目標が必要です。
目標に向かって歩いて行くことは
生きる希望をつなぐことやからです。

ガンになる前の大橋さんの
楽しみのひとつが食べること。
しかし胃を失った今は少しずつしか
食べることができず
100 kg あった体重は40 kg 減りました。

最近目標にしているのは
毎日ゆで卵を残さず食べること。
始めて3ヶ月が経ち10回のうち2回は
完食出来るようになったそうです。

大橋さん「ちょっとした目標をもって
達成したら満足できたできた
とということで
大きな満足につながったら
生きやすくなるんじゃないか」


しんどい時はなにもしません

大橋さんは自らがんと闘いながら
今も緩和ケア医として患者に向き合っています。
ガンの痛み抗がん剤の副作用転移の恐怖…。

苦しみを抱える患者に語りかけるのは
一日一日を生きていることの価値だと言います。

大橋さん「なにもしなくても、
あなたも大きなことしてるでしょ。
生きているやないの。
生きているだけで十分。
そんだけ大きなことしている
病を持ちながら。
自分がそれでええんやと思えたら
自分が楽になれる」
この厳しい時代にしんどい思いを抱えながら生きている
いきようとしているだけでもすごいことです。
あなたも私も、な~んもせんでも、ハナマルなんです。

コロナ禍で生きるヒントに

心の免疫力を高めようと見つけてきた数々の言葉。

大橋さんは今コロナ禍で悩み苦しむ人の
生きる力に少しでもなればと考えています。

さだめを受け入れ、さりとて恐れず、
弱音吐いても、自由にしぶとく、生ある限り、我は生く。

大橋さん、本のさいごをこう締めくくっています。

皆さん、たった一回きりの「わたくし」の人生です。
これからも気ぃ楽にぼちぼち歩いて行こうやないですか!

参考:ニュースウオッチ9「心の免疫力あげる言葉に共感広がる」
11/18(木) 午後9:00-午後10:00

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