正体不明の罪悪感

　行きたいライブや友達との予定で来月のカレンダーも埋まってきた。それ以外の日はカレンダーにも書けないぐらいダラダラ。ほら、とんとん拍子で行きたい会社に内定もらったし。いいよ、ダラダラしちゃおう。しちゃおうというか既にダラダラしている私を許せよ私、って感じ。

　でも今の自分は嫌。とか言いつつ、結局今日も受動的にYouTubeでおすすめされる動画をおすすめされるがまま見続けて時間を溶かしていた。でも、そのくせどうしても行きたいブルーノマーズのライブ申し込もうとしている。あぁああああいいのかなぁ…みたいな。

　なに？この「あぁああああいいのかなぁ…」って何？

　さて、これが私の中にある、正体不明の罪悪感。

　『この「あぁああああいいのかなぁ…」が心にずっとあるから、楽しいことがあってもなんかモヤモヤしている。もったいない。でも、こんな毎日を送る人間なんて、純粋にやりたいことやって楽しんでばっかりはいけない感じがする。やらないといけないことをやっていない自分、大変な思いをする未来の自分への罪悪感がある。だから本当にしたいこともしない方がいい、こんな生活ぐらいがちょうどいい。』
　なんて意味の全然分からない、全く成り立っていない方程式によって、私は正体不明の罪悪感を持っている。

　しかも、楽しいこと・ご褒美はほしいから、楽しいことを探して予定を立てたりする。でもそれによってやらないといけないことに使える時間が削られ焦って自己嫌悪になる。正体不明の罪悪感から生まれるもの、なんにもいいものない。

　なんなら、楽しいことをお金を払わないとできない自分の無力感（他力本願なエンタメで満たしている的な）もモヤモヤしている正体不明の罪悪感の内にある。前の「主体的な日常」の話ともつながりそう。

　そもそも我が人生も自分で満足させられないで、何が人をワクワクさせたい、なの。ここまでわかっているのにバイトとか予定ないと動かない。だから「このままじゃ…」のモヤモヤどんより暗ーい悪い予感が、どんどん現実味を帯びてきているのだ。このままじゃ、人間が終わる。でも、あぁぁずるずると、今日もおやすみ…。

　今月もライブを申し込み、友達とご飯を食べに行く約束をして、カレンダーの予定欄が埋まっていく。
　でも本当は、カレンダーに書かないことが集まって日常に、そして人生になっていくんだと思う。
　私の日常は、全然代わり映えしない。朝起きてカーテンも開けない日もある。いや見栄張りました。今日久しぶりに開けたレベル。ひどい。ほんで歯磨きして顔を洗って、ここからが問題。メイクをせず、パジャマのまま。そして片手はスマホにひっついてそのまま、半日を過ごす。しかも予定があってもギリギリまで見ちゃう。遅刻もしばしば。
…文字にするとひどい。みんなごめんすぎる。あぁやだやだ。

　この毎日を変えるために必要なものはなんですか。
「さぁ明日から！もうやってやるんだから！」というやる気ではない。
「毎日を大切に素敵に過ごす７つの方法」的なハウトゥー本でもない。

　必要なのは、毎秒毎秒「まぁちょっとぐらい、いいや」と思ってソレをやってしまう瞬間に、その目線や手に気付いて「やめる」決断をすること。そしてそれを継続し続けることだ。

　明日からやらないといけないこと書きだそう！…ほら、やる気はすぐに湧き出る。今の私です。昨日も思ったわ。でも消えてる、というか「頑張ろう」と思ってたことも忘れてる。
　自己啓発本を読めば「うん、私もできそう！（キラキラ！）」と思わされて、付箋とかスクショだけが増える（私だけじゃないはず）。でも、それでおしまいだから。整理されずそのまま（私だけじゃないはず）。そこから行動できる人は最初からこんな罪悪感を持つほどひどくないはずなのです。

　やらないといけないことを目の前についついスマホに手を伸ばしたり、PCで卒論用に読んでた論文の下にタブを開いてYouTubeを見たり。視界の隅に映るベッドについついダイブして、３０分寝てみよう…。いや起きないから。そこから２時間寝るから。
　私みたいな人がどれくらいいるのか分からない。でもここまで来たら解決するのは気持ちの問題ではない。

　SNSやYouTubeというすぐ手に入る快楽に依存している人間には、その依存を分散できる、新しい依存先がいくつか必要だと思う。
　今の依存に毎秒毎秒気付いて、その都度自分で違うものを手に取っていかなければならない。

　やることリストではなく、やらないことリスト。こういうときにSNS見ちゃうとか、まずは自分を俯瞰してみること。そして完璧を求めない。やりたいことも紙にパパっと書いておく。今、下のタブ開いてYouTubeって検索したら2時間戻ってこないからダメ。

　自分の能力とか可能性ってどれぐらいのものなんだろう。まだ本領発揮していないだけ。
　ね！でも、すぐに手に入る快楽に浸り続けてきた奴を舐めてはいけない。私は強くない。目先の快楽に溺れてきた人間が、そんなに強いわけがない。

　やるしかない。卒論も資格も自分が勉強しないと終わらない。部屋の整理も私がやらないと毎日景色は変わらないです。

今日は早めにおやすみなさい。
と言えば！早く寝れるかな……！おやすみなさい！