「固有で丈夫な、至高のクリスタル」220822 VOGUE KOREA インタビュー 日本語訳
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イギリス、午後、庭園、邸宅… この上なく叮嚀なクリスタル
クリスタルは自分を大衆に寄せるのではなく、自分に惹きつける。 それで成り立つのは、彼女が何をしようと人々は目を惹きつけられてしまうからだ。
人間は誰でも少しずつ演技をしながら生きていく。
志向と実在の間のギャップ、それを埋めようとする欲望の大きさは人が帽子を被るように隠そうとしても隠せない。
それが仕方がないとはいえ、そのすべての必死のあがぎに疲れる時がある。そのため、一切の飾りから脱して、水が流れるように自然体で生きる人々、ありのままの自分で存在する人に会えることに喜びを感じる。
私たちがこの人を好きなのはそのためではないだろうか。
クリスタルはデビュー当初からそうだった。内向的で人見知りの性格をあえて隠さず、愛情を求めたり、大衆に媚びることもなかった。
それで冷たいという誤解も受けたが、彼女を長く見守ってきたファンは彼女の優しさと気さくさを知っている。疎通の量が重要になった時代だが、彼女は多くの言葉で記憶されるスターではない。
華やかな言語でインタビュアーを楽にしてくれる締切界(メディア界)の大物でもなく、アイドルとはいえバラエティ番組によく出演し、いわゆる「壊れる」ふりをして大衆を楽しませるスタイルでもない。
質問のための質問に知らないふりをして相槌を打つ代わりに照れ笑いで答える人、「成功のためならできないことはない」という雰囲気を漂わせる代わりに、与えられた状況に最善を尽くす人、努めて自身を飾らないが内実が健康で率直さだけで十分な人、それがクリスタルのイメージだった。
このようなイメージも似合う人がいて、違う人がいるだろうが、クリスタルのオーラはそれで完成した。
f(x)として活動していた時代、クリスタルは清純、セクシーに二分されていた当時のKpopアイドルの女性像に新しいカテゴリーを自ら追加した。
カリスマ性のある外見と強い目つき、当時としては珍しい腹筋の組み合わせは断然目立つものであり、女性ファンの熱狂を呼び起こした。
ここに幼年期の海外生活をはじめ、多様な経験から生まれた洗練された感覚、トップスター姉妹の中で愛される末っ子という背景、特有の無関心な性格が結合し、彼女の高級なイメージが完成した。
彼女がラルフ·ローレンのアンバサダーとして長く活動したのは当然のことだった。
単純だが、その中に強いキャラクターがいて視線を引きつけ、古典的な気品とモダンさが共存するということは、それ自体がクリスタルの個性でもあるからだ。
「自分に一番似合うと思うものを着るのが最高! 個人的にはトレンディなファッションアイテムよりクラシックなものがたくさん欲しいです。 10年後にも着られるもの。 私が思う私のファッションアイコンはブリジット·バルドー、シャーロット·カシラギ、ジャッキー·オナシス、キャロリン·ベセットケネディなどとても多いです。 実際に近くでインスピレーションを得るのは母、父です。 若い頃の両親の写真を見ると、今すぐ着たくなるほど素敵です」。
活動名にチョン·スジョンを追加し、本格的な演技を始めた後、彼女は新人に戻ったように大小の役割を問わず消化した。「ハベクの花嫁2017」の華麗な女神ムラは、固有の氷姫のイメージを完璧に活用した作品だった。
「賢い監房生活」の悲しい恋をするジホは、彼女をより広い視聴者層に本格的な俳優として刻印させた役だった。
その後、「プレーヤー」の路地裏ドライバー、「サーチ」の決断あふれる軍人、環境を克服しようと努力する「警察授業」のカンヒ、初のロマンスコメディ「クレイジーラブ」のとんでもないキャラクター シナ、映画「エビギュファン」のトイル、「sweet&sour」ボヨンまで、彼女は作品や配役の規模を離れ「私に新しいのか、私にできるのか」を基準にキャラクターを選択してきた。
アイドルとしてのクリスタルが難しいダンスを簡単に踊るように見える人だったように、俳優チョン·スジョンは奥深い苦悩や動揺なしに自分に与えられる変化を淡々と消化する人のように見える。そのようにゆっくりしかし確実に、彼女は俳優としての地位を固めてきた。
最近、チョン·スジョンはキャリアのもう一つの転換点になる作品一編を終えた。 キム·ジウン監督が演出し、ソン·ガンホ、イム·スジョン、オ·ジョンセ、チョン·ヨビンが一緒に出演する<クモの巣>だ。 『クモの巣』はチョン·スジョンの初のメジャー商業映画になるだろう。 「(そんなことに)意味を付与する方ではないが、最初のメジャー映画が『クモの巣』であることは意味がないと思います。 現場の雰囲気が期待以上にとても良かったので、本当に楽しく撮影しましたし、頑張らなければならないという考えだけでした。 イム·スジョンさんとキム·ジウン監督は以前、1、2度お会いしたことがあります。 プライベートではなく、現場で一緒に作業できるということ自体がわくわくして本当に不思議でした。 ソン·ガンホ先輩を含め、すべての俳優と一緒に過ごせて光栄でしたし、本当に良かったです。 私が末っ子なので、みんなが私を助けてくれてリードしてくれてありがたかったです」。
『クモの巣』の背景は1970年代だ。 「撮り終えた映画<クモの巣>の結末を再び撮ればさらに良くなるという強迫に陥った監督(ソン·ガンホ)が検閲当局の妨害と変わった内容を理解できない俳優と製作者など狂いそうな一歩手前の悪条件にも撮影を敢行して起きる凄絶で笑える悲しいことを描く」ブラックコメディだ。 彼が生きてみなかった1970年代を、チョン·スジョンはどのように想像しているのだろうか。 「自由を思い出します。 すべてが一番自由だった「Decade(時代)」だったと聞きました。 芸術的にも自由に多くのことを表現できた時代。 あの時の映画、モデル、俳優、音楽、スタイルなど好きなものが多すぎるんですけど… いくつか挙げるとアメリカの<SoulTrain>ショー、イタリア映画のポスターやサウンドトラックのアルバムが本当にいいです。 その時に戻ったら、その時代の俳優になりたいです」。
彼女にとって『クモの巣』はかなり楽しい作業だったようだ。 チョン·スジョンは劇中で人気急上昇中の新人俳優として出演する。 <クモの巣>は白黒とカラーが一つのフレームに盛り込まれる独特な形式の映画として知られた。 1970年代の俳優に扮して白黒フレームに盛り込まれたチョン·スジョンとは、キャスティングがこれ以上ない(ほどいい)。 彼女には確かにクラシック俳優のようなドラマチックなイメージがある。
自分を現す趣味もなく、ナルシシズムともかけ離れている彼女は、まだ画面に出た自分を見るのがぎこちない。 好きな映画を何度も見るタイプなのに、自分の作品はまともに見ることができない。
「恥ずかしいです。知人たちとテレビを見る時、チャンネルを回して私が出てきたらリモコンを奪ったり逃げたりします。」画面に出てきた自分がどれほど美しいのか、彼女は今の自分から遠ざかった後日になって知ることになりそうだ。
相次いでドラマや映画撮影、ファッションブランドへの出張を終えたチョン·スジョンは現在、LAで休憩を取っている。「毎年冬になると、私たち姉妹の恒例行事のようにスキーをした後、休養地に旅行に行きました。 例えばストーからバハマ、ベールからロスカボスのコースでした。ところがここ数年はコロナと仕事のため行けませんでした。 早くまた行きたいです」。
スキーをする代わりに今度の旅行には直接料理をして音楽を聞きながら平和な日々を送る。「出前を取ったり外食をたくさんしましたが、最近は簡単なものでも家で作って食べた方がいいんですよ。 大したことではありませんが、最近はパスタ、キムチチゲ、キムチチヂミなどを作ってみました。 最近はまっている音楽はフリートウッド·マック(FleetwoodMac)の「Dreams」。私のプレイリストにいつも入っている曲なんですが、最近また毎日聞いています。 いつ聞いても気持ちいい歌です」。
最後に彼女に28歳がどんな意味なのかを尋ねた。ファンなら十分に予想可能な、あまりにもチョン·スジョンらしい答えが返ってきた。奇抜な答えではないので気が抜けたかというと、それは違う。これがまさに私たちが愛するチョン・スジョンだから。
「私に来ないような数字でありながら、ずっと待っていた年齢。特別な意味はないようです。私が人生のある段階にいるということは本人が判断するより他人が決めてくれるようです。私はただ、常に与えられた状況で最善を尽くしたし、今後もそうするつもりです」
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