悲しすぎるニュース…
【学力とは何か】
ここのところ、心にズンと重い鉛のように残っているニュースがある。
中国の日本人男児のニュースだ。
心から被害者の男の子のご冥福をお祈りします。
私は娘を持つ母であるし、孫を持つばあばである。
子を持つと、この種の心配ができる。
正直、このテの犯罪は最も耐え難く、苦しいものである。
この心配は、親になると子どもが大人になり、大人になってもずっと、多分一生続く。
孫が出来たら、プラス孫へのこのテの心配が増えた。
そのくらい、この犯罪は大きく、子や孫を持つ立場にとっては恐ろしいものだ。
何故このような犯罪が増えるのか。
背景にはそれはいろいろあるのかもしれない。
しかし、最近の犯罪は特に理由がなく、無差別で、短絡的なものが多い。
だから防ぎようが無い。
中国の反日教育の末、との見方もあるが、
ただ民度が低い者の思いつきかもしれない。
民度が低い=学力が低い。自己肯定感が低く、モラルが低く、ルールが守れない。
のようなことがよく言われるが、では、
『学力』とは何なのか。
最近、
学力=学歴、学校の成績、テストの点数が高い
と認識している人達がまだ多い、ということがわかった。
一昔前は私もそんな感じで捉えていたが、
それが違うことはこの仕事を始めてから気づいたことだ。
何故なら、出来る出来ないは学歴だけでは推し量れないものだし、
人間的な素晴らしさや、仕事の不出来は学歴とは比例しないから。
最近の例を言えば、
学歴があるために、新しく仕事に入ってきたにも関わらず、先輩方の話を聞かずに自分本位の行動を取り、失敗をしても申告も謝りもせず、という人がいたので。
賢い人とは、
自分の分をわきまえ、まずは仕事を正確に覚え、正しく行動し、そこからより効率的な意見を述べられる人だと思う。
学歴関係なく。
さて、先ほどの答えを言うと、
学力=勉強することで知識や技能を持ち、学ぶ意欲や判断、行動、解決する力であり、
それと同様に、
何かに対して努力した人は、他人の痛みがわかるはずで、他人に優しく出来る。
と、なかなか算数のように答えは一つではないが、
それでもそうあって欲しいと思う。
したがって、学力の高い人というのは
『正しい行動力と優しさを兼ね備えた人』
という意味だと捉えている。
このような人達は自分に正しい自信を持ち、『自己肯定感』を持っているので、自分の勝手な一時的な気分で他人に迷惑をかける確率は低い。
必ず、ではない。全ては確率の問題である。
多く使った『正しい』という表現は、
あるいは『間違ってはいない』くらいに言うのがちょうどいいのかもしれない。
【道徳教育の必要性】
やはり子どもの頃には道徳教育が必要だ。
何かの出来事が起こった時に、子どもに正直に自分の思いを吐露させる。
そして親の、大人としての意見を話す。
子どもが、生まれ持った人格障害で正しい答えを言えなくても、親は正しい答えを教える。
正しい答えを知ることは大事なことだ。
そして、うまく褒める。
叱る時にはうまい具合に叱る。
犯罪者は遺伝的な場合もあるが、それを理由には出来ない。
どんな人にも子ども時代はある。
子ども時代には先天性なものがあっても、知識として道徳を教えるのは必要だと思う。
この『うまく』とか『うまい具合に』が難しい。
子どもを率先して褒めたり、叱ったり、包むのは親だ。
その親もやり方をよくわかっていない。
学校の先生に
「うちの子はニンジンが食べられないので、食べるようにさせて欲しい」
と頼む親のように。
あたかも、親は子どもに教えてはいけないと思っているかのように。
だから母親塾、父親塾が必要だと思うのだ。
親として子育ての正しい、正しくない、は答えが分かれる場合があるが、
道徳心の善悪は大抵ははっきりとあるだろう。
日々の生活の中で、怒りや悔しさが起きることは多々あるが、それを抑える方法だっていくつもある。
最強な言葉が二つある。
ありがとう
ごめんなさい
だ。一見簡単そうだが、この言葉だけは絶対に言いたくない人種もいる。
ただ、この言葉さえ言えれば、
人間関係は円滑に進むことはほとんどだ。
これを言える子どもに育てるだけでも、親は子育てに大きく貢献できる。
と私は思います。
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