どこかの飼育員

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動物園の未来を考える④日本固有種について

前回まで、動物園の未来を考えると題して ①動物園必要VS不要の対立について ②動物園はおそらく衰退する ③動物園をもっと必要とされている地域へ輸出する と書いてきました。 概ね、ここまででほぼ未来については終わってます。。 今回は③で少し触れた 日本固有種の保護、研究について 一般的に日本固有種はこんなイメージではないでしょうか 「地味」、「つまらない」、「どこにでもいる」 これは当り前に身の回りにいるので、こう感じてしまうのであって、実は日本以外に暮らす海外の人はそ

    • 動物園の未来を考える③動物園へはもっと必要とされてる地域へ輸出したら、、

      前回②では、動物園はきっと衰退していく理由を書きました。 https://note.com/from_south/n/n58023748610b それっぽいことを書いてますが、当たるかはわかりませんね。 コロナで世界がこうなるなんて、予想できなかったようになってきた本当の未来は誰にもわからないものです。。 あくまで、一つの可能性として目を通していただけたら。 その上で、前回から引き続き提案している。 動物園不要論への回答! 動物とWin-Winになるために! 『海外

      • 動物園の未来を考える② 動物園はおそらく衰退していく

        前回、①で動物園とそれに反対する立場の方はもう少し未来を見て、手を取り合えばいいのになぁという話をしました。 「今」は平行線に見えても、 「未来」では交わる可能性がある 少し具体的に解決する方法の一つを書き留めておきます。 不要という人の主な主張は 「動物が幸せではない可能性がある」を主軸に、 ・野生に返す ・保護区にする など色々展開していきます。 動物園を残そう側の主な主張は ・雇用が失われる ・今いる動物どうするのか ・資金はどこからでるのか

        • 動物園の未来を考える① 動物園不要論に対する答え

          動物園や水族館が必要か、必要ないか Abemaでひろゆきさんが討論していたり、 動物愛護団体がその手の動画に不要論をコメントしていたり、 もはや、メジャーとは言わないが、少しずつ世間様の目にも触れるようになってきた話題だと思います。 動物園はいらない、動物園の動物は幸せではない 色々な意見があると思いますが、 動物園関係者の私からするとこれは敵対すべき意見、、、ではない!と考えます。 討論、ディスカッションを見ていても、 現場でその話をしても、 対立する構図になる

        動物園の未来を考える④日本固有種について

          幸せについて 生物的に考える

          j-popの歌詞みたいですが、 最近、読んだ書籍と記事を組み合わせて感じたことを長々、書き留めておきます。 参考書籍、研究 「本能 小原嘉明著」 「サピエンス全史」 「ハーバード成人発達研究」 ハーバード大学はある研究で幸せについてこう言い切っている。 「幸せ=良い人間関係である」と。 この研究は75年に渡って、700人を追跡調査したもので、 あの権威ある大学が膨大なデータ分析をした上で、こう結論づけている。 家柄、学歴、職業、お金、、こんなものは関係ないと。。 そ

          幸せについて 生物的に考える

          飼育員をしていて②〜色々な考えがある〜

          動物関係の動画や記事を見ていて、コメントを覗いていると、 たまに 「飼育員さんとしては〜だろうな」と共感してくださる方もいます。 この時、感じるのは肯定でも否定でもなく、 そんなに一括りになるほど一枚岩でないということ。 自分の勤め先の中だけでもそう感じるので、他の園館様を含めたら、さぞ、たくさんの考えるあるのではと思う。 最も手前の部分では 「動物が好き」かどうか。 好きでなくともきちんと飼育してる方もいたりします。 飼育員としての心構え、 動物に対する接し方、

          飼育員をしていて②〜色々な考えがある〜

          飼育員をしていて①

          縁あって10年くらいこの仕事をさせていただいてますが、、 おそらく、イメージと違うこと↓ 「動物すべてに精通しているわけではない」 というか、 割と世間一般のイメージより、さらにその下ぐらい「知らない」、「わからない」ことだらけかと思います。 世代的にムツゴロウさん、千石先生(主な出演:動物奇想天外)、魚くんなどに憧れて、飛び込んだこの世界で、そうなれるよう努力してはいますが、この方々の頂は高く、、 10年ほど飼育に携わらせてもらってますが、 その中で関われた種類は5

          飼育員をしていて①

          【初回】簡単な自己紹介

          ①年齢 30代 ②職業 飼育員 小さな時からの動物好きが高じて、このような職業につかしてもらっています。 匿名にはなりますが、仕事をしていて感じたことを残す場にしていきます。

          【初回】簡単な自己紹介