その恋は光を超えて #設定集

本編中の描写や設定に関する補足説明。独自の解釈なども含む。随時更新します。
CCCや深海電脳楽土イベントの用語は注釈なしで使います。

1話
メルトリリスは初期化されているため性格面はオリジナルのBB・桜(Fate/EXTRA CCC)のものに近くなっている。そのため物腰は丁寧で、受容的、献身的。AIとして誰かの役に立つことを望んでいる。
しかし桜そのものともまた違うパーソナリティは持っており、特に戦闘用に作られたAIであるというのが色濃く反映されている。

2話
カルデア式令呪は本編中でも描写したように、カルデアで生成される膨大な魔力を令呪の形でストックしたもの。単なる魔力の塊のため術者によって拘束力はまちまち、藤丸立香程度では拘束力は期待できない。

3話
メルトリリスの宝具「弁財天五弦琵琶」について。CCC、FGOとはかなり異なる描写をした。これは彼女の宝具の説明が「快楽の海となり文明ごと溶かす」というものであり、つまり彼女の宝具の本体は自身が快楽の海となることだと解釈したからである。ゲーム中では激流で相手を拘束して蹴りを入れるように描写されるが、ここで宝具の効果は「激流で相手を拘束する」という部分であるというわけだ。
自身が海そのものになる、快楽の海で相手を包み込むメルトリリスそのものの存在が宝具である。

4話
本編にあたるFGOのイベント「深海電脳楽土」では拘束着を着せられたパッションリップは対話不可能の怪物であると説明されていた。
しかし同時に本編中の描写で拘束着を着せられたままのパッションリップは普通にコミュニケーション可能であることも分かった。
そこで本作品ではメルトリリスの「対話不可能」というのを藤丸へのブラフだと解釈した。本来は普通に対話可能であるが、それでは「優しい」藤丸は戦闘して無理に拘束着を破壊しようとはしない。それでは目的を達せられないので、対話不可能とすることで藤丸を戦闘へ誘ったのだと考えた。
パッションリップ自身は目を封じられ、口を封じられ、セラフィックスの職員からも攻め立てられたためパニック状態に陥っていたのだと考えた。

5話
今作のエリザベート・バートリーはFate/EXTRA CCCの記憶を引き継いでいる。本来サーヴァントは現界する度に新しい人格として生まれるが、今回は何らかの理由でムーンセルの裏側での体験を引き継いでいる。そのためメルトリリスとは面識がある。かつての経験から反省し、紛い物のアイドルを辞めると決意したはずだがその記憶を持ったまま再び人類の悪性に触れてしまった彼女が歪んでしまうのは想像に難くない。想う人も無く、救われないと再び突きつけられた彼女が取れる行動は、唯一の価値である美しさに縋り付くことだけだった。
本編中に異常な膂力を発揮してたのは、半分は藤丸らの推察通りブラッドバスからの魔力供給のおかげである。もう半分は彼女が「衛士(センチネル)」であるから。竜種の特性と合わせて事実上セラフィックス一の怪力と化していた。

6話
メルトリリスは岸波白野との思い出により成長したと考えたが、少なくとも初期化されていた5話までの道程では関係のない話である。彼女は間違いなく素直に成長できる可能性を最初から持っていたのである。
そもそも今回のメルトリリスは、根底の性格は変わらなくともその表出の仕方はかなり変化している。
例えば加虐体質だが、今回のメルトリリスは最初から存在を認め、愛してくれる他者が存在したためかなり控えめに発現している。誰かを傷つけなくても他人を感じられた彼女にとって「人を加虐することにより悦びをおぼえる」というのは単なる恥ずかしい性癖にまで落とされる。事実マスターであり愛する藤丸立香に対して実際に加虐する意志はない(虐めたら楽しいと思ってはいるだろうが)。
その他にも多くの変化があったが、要するに彼女は最初から他者に愛されながら育った「間桐桜」のifである。

7話
その愛楽は流星のように
「そのいたみはほしのように」「ヴァージンレイザー・パラディオン」。パッションリップの空間圧縮能力をカタパルトとして、メルトリリスを弾丸として射出する合体宝具。メルトリリスを女神アテナの槍に見立てたもの。
光速で撃ち出されるが故に絶大な威力を誇るが、メルトリリス自身が宝具として射出される以上彼女の霊基には莫大な負荷がかかる。複数回の使用は絶望的であること、またパッションリップとの協働が必要なことから生前(CCC時点)では使用しなかった。
余談だがメルトリリスはパッションリップをおバカな妹程度にしか思ってなかったが、以前のパッションリップは憎悪に近い感情をメルトリリスに向けていた。もし生前にこの合体宝具を使った場合、過剰出力で撃ち出すことで標的ごとメルトリリスの霊基を砕いていたであろう。

今回使用されたメルトウィルスは対アルトリア用にチューンされたものである。アルトリアの防壁が強固なためメルトウィルスのパラメータのほとんどを防壁を破るために割り振った。残り僅かなパラメータは魔術回路が励起した際にこれを妨害するように調整されていた。
そのため宝具を撃つために魔術回路を最大まで励起させるまで病毒に侵されたことに気付けなかった。
ドレイン性能は皆無なのでメルトリリス的にはリソース収支が大赤字である。無駄を嫌うAIにとってこれは非常に腹立たしいことである(あるいは単純にモデルとなった間桐桜の性分かもしれない)。

8話
殺生院キアラ、今回の全ての黒幕であり自己の快楽のために全てを犠牲にする魔性菩薩。アルターエゴにカルマファージを埋め込んだのも、メルトリリスを初期化したのも、エリザベートにCCCの記憶を植え付けたのも全ては彼女の悦楽のためである。
BBが一時的とはいえキアラに抗いタイムジャンプを仕掛けられたのは彼女もキアラと同等の獣の権能「十の王冠」を所持しているからである。しかしキアラの領域内では実力を発揮しきる前に退場してしまった。
完全な余談ではあるが、7話時点で藤丸一行が敗れた場合、アルトリアは自ら天体室へ赴き外からキアラごと聖剣で吹き飛ばし事態を収束させていたであろう。彼女は抑止力に派遣された機械のようなものである。

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